2013年11月30日土曜日

魚病への対処


死亡魚によく見られた症状がこれ。(外見に異常のない死亡魚もいる)
数時間~数日中に水槽全体に広がる。

犯人探しをするのもあれだが、冬場に見かける「ニキビ」でも量は違えどこんな感じのがある。
複数の導入魚や近郊の金魚屋からの魚でも見ないことはないと思うので、常在菌のたぐい*(寄生虫の可能性も。気のせいだと良いのだが、メダカへも飛沫感染する気がする。)と言えなくもないのかも知れない。少なくとも南も北も危険なので、何処から導入するのは安全とか考えない方がいい。

今回20℃未満から、30℃まで2日かけて昇温し、魚たちの様子がそれほど危険そうでないと判断して残りを一気に34℃まであげたところ(30℃で一日くらい置くべきだったのかも知れない。しかしそうやってダメであった場合もあるので「正解」がよく分からない。魚の様子をよく観察して覚悟を決めるしかない)翌朝から翌晩までには全滅。

:予兆としては餌食いが悪くなる。
:先住魚がいる。(キャリアになっていた可能性が濃厚。しかも1尾生き残る。)


死亡寸前魚が出始めた後からでは昇温処理も含めて有効な対処法を確立できなかった。
また昇温によって一気に死亡率が高まる気がする。かと言って低温で放置していてもぽつぽつと死んでゆくと思われる。


同魚病かは不明だが、親魚水槽では調子の悪い魚を発見してすぐに昇温を開始した場合のみは昇温処置だけでその一尾が回復した時点で収束した。

金魚ヘルペスであるないを問わず、また抗生物質の効果が不明であったり使いたくない場合、高温期の発病が少ない(なくはない)ことを考えると、昇温処置が一番妥当な対処法であると思う。

ただ、発病のごく初期に予兆にすぐに気づかなければ手遅れになってしまう。
毎日エサをやっている場合なら、摂餌の時に動きの悪い個体を発見した時点で、餌切りと加温を開始するつもりでいるくらいでないと無理かも知れない。



2013年11月18日月曜日

変わり葉 日本タンポポ

「羅紗葉」
立葉になっているので写真でもこのゴワゴワ感が伝わるかと思う。
夏季の葉がもうちょっと柔らかかったような気がする。

2度目の根伏せ株も真夏の猛暑でとろけた…
絶滅が怖いので、下部の根を使って再度根伏せ。
今度は結構根が太いがまだ未発芽。

タンポポは基本的には栽培が楽ちんなのだが、根の状態が悪いと維持するのが難しい。
山採りされた株はどうしても根が傷んでいるので、夏越しには工夫が必要だと思う。

今夏は暑さと乾燥(蒸れると茹で上がったり、軟腐病が発生したりするし、だいたい養蚊場みたいな真夏に毎朝毎晩水やりなんかできないよ!)で貴重なヤツをたくさん殺ってしまったので(大分散財した・・・・・)、今後は実生を基本にしたいと思います。

日本平産のカラス葉
実生微小苗も赤くなっているものが多いので遺伝性がありそう。
比較用に普通のもの。
カラス葉とほぼ同環境。

普通と言っても、一応変わった葉に見えたので採取したもの。
鋸歯」が少なくのっぺりとした感じを受けたのだけども?


左横に転がっているのはハマユウの種(球根?ムカゴ?)
予備を作っておこうと思って株分けをした別の個体。
変な色の斑が出ているし、甘い獅子葉みたいに分かれている。
消毒はしたつもりだけど、切り口からウィルスでも入ったのかな。
なんにせよ「本斑」ではない。

群馬産の「緑花」とのことだが未確認。
古典園芸植物としての「黒花・青花」(*種がつかない模様)タンポポは失われてしまっているが、
現在「緑花」は各地で見つかっているそうだ。

「赤花」さえ揃えば古典タンポポ(緑花もセイヨウタンポポでない事を祈る)の復活も出来そう。
もし、見かけたかたはご連絡を。


2013年11月9日土曜日

全滅のつづき

予備軍の魚を空になった(未殺菌だが、メチレンブルーは投入済み)水槽に移した。
屋外管理で目が行き届かないのでだいぶ減ってはいたがそれでも10尾前後。
やや乱暴にすくってしまったので、魚体にスレ傷がついたとは思う。

数時間後、すでに魚体は粘膜で白く覆われている。
擦れにしても明らかに異常。

今度は温度を上げるのをためらう。
1日室内温度を保つ。
2日後25℃に上げる。呼吸が荒い。メチレンブルーの濃度を上げる。
3日後、すでに半数以上が死亡。水温を徐々に上げて30℃近辺にまで持ってゆく。

残りすでに3尾。
体表はやや綺麗になったが、ヒレの先が溶けているのでカラムナリス菌か?
餌の食い過ぎは直接の死因ではないな。

やはり気温の低下が原因だろう。
凄まじい速さでの感染と死亡。昇温治療も効かない。
やはり、いわゆる蘭鋳の「エラ病」と言うヤツだと思うが、なんなんだこれは。

塩水浴も効果がよく分からない(濃度がはっきりしない)。急激な昇温はかえって危険。等々、飼育水槽をいじくらない(結局繁殖まで維持しなければならないので、いちいちリセットまで行っていたらきりがない)ままで行う妥当な治療法は、

①初期発症魚の発見。
②餌切りと加温の準備。メチレンブルー添加(二次感染等の予防)。
③段階を踏んだ加温。
④高温を1週間程度保つ。


こうなるともう自己の経験則でしかないんだよな。
防疫としては保菌魚を混泳させないとか殺菌するとかだろうが、成熟させた濾過装置をつけた水槽を完全にリセットするのは最終手段。

結局、自家産以外はどこからか菌を持ち込んでしまうし、キャリアがどれなのかも分からん。繁殖にあたってはどうしてもお見合いさせないとならない場合も生じるし、ただ飼育するだけの場合とは条件が異なると思う・・・・・・・・。

なによりも育種の基本としては、耐病性のある系統の作出だと思うのだが。

エアポンプが半分止まっていた屋外飼育でも大丈夫だったヒブナもあるので、低酸素状態に強いだけでも、生存率は上がる気がする。