2014年4月24日木曜日

緑花タンポポ 2品種

群馬県産の緑花。
結局、花茎が伸びてきてもこの状態。
横見。
「翠玉」
蕾かと思っていたら、これでも開花している状態。
これだと道端で発見しても気づかないかも知れない。
「翠玉」
総苞の形状も異なる。
*静岡県産のカントウタンポポだとか。
明らかに関東産個体とは別物だが、共に在来種であるのは間違いなさそう。

2014年4月15日火曜日

緑花のタンポポ

失われた古典園芸植物である「蒲公英」の一品種であった緑花。
江戸期の文献の挿絵でしかみたことがなかったがようやく実物の中の1タイプを拝むことができた。
花芽が見える。
サボテンにこんなのがいたなあ。
総苞が「エゾタンポポ」っぽいような気もするのだが、控えめなのでカントウタンポポ?
公園おさんぽ日記」さんにおもしろい比較写真があるので参考に。
こうしてみると、うちの個体はトウカイ型が多いが、カントウ型(雑種疑惑の?)もいるのかも。

これで咲いているのか閉じているのかよーわからん。

東海タンポポの羅紗葉

「2012年実生の羅紗葉のトウカイ(仮)タンポポ」
春の葉はでかくなった。
本体の他に2芽があって、同個体かどうか分からんのだが普通の葉っぱ。
側芽の予定だったんだけど・・・

羅紗でない葉は引っこ抜いてもいいんだけど、
あとで羅紗になると困るので、比較の意味でも残してある。
ゴワゴワでごわす。

ネジレちゃってる。

これはもう文句なしに羅紗葉だね。
芸に継続性もあるし。
あとは花だ。
(後日、花芽を確認したのだが、花茎があがらず根本にくっついたまま枯れてしまった。ひょっとすると株分けしか増殖方法がないかも知れない。羅紗は花粉親からも遺伝する可能性があるらしいので、残念。また横芽もどうやら羅紗ではあるらしい。時期によって形態を変えているようである)

しかし、同時期に実生していた個体の中にどうみても「斑入りエゾタンポポ」由来と思われるエゾ型の総苞を持つ個体を散見。
どうも交雑してしまっているものがいる模様・・・・・
特に今季は忙しくて「シロバナ」や「キビシロ」を周りに置きっぱなしにしてしまっているので心配。気づいた頃にはとうに種は飛び去った後・・・やばい遺伝子汚染だ。

今季はシロバナ蒲公英を集めてきて、もしかして地域性(クローンのクラン)があるか確認してみようか(山梨県でやけに背が高い変な色のタンポポを車窓越しに見かけてシロバナと直感したのだが、薄黄色だったような気もした)と思っていたのだが、足元をすくわれた感じ。

この個体も場合によってはトウカイ(種親)xエゾ(花粉親)とかにせねばならんのか・・・
個人的には同種同士での交配と行きたいところなのだが、虫媒花では無理でしょう。(*「熱川バナナワニ園」でスイレンの交配をしている方に話を伺った所、人工授粉の他に生きたハエを使って花に閉じ込めて授粉させると上手くゆくのだとか。自家受粉が出来ない2倍体タンポポでは無理っぽいけど、密閉空間さえ作ってやれば応用できるかも)


ところで、思わぬところで染色体や顕微鏡を使わずに花粉の稔性を調べられるかも知れない記述(via 宮崎の自然)を発見。カンアオイの雑種の稔性についてなのだが雑種であるかどうかは花粉の稔性を調べることで判断できる。コットンブルーで花粉を染色すると、稔性のあるものは紫色に染色されるが、不稔性のものは染色が悪い。この方法を用いると、種は90%ほどの稔性率をもつが、雑種は20%にも満たない。また花粉の大きさも一様ではなく、大小の変化が大きい。」 なのだそうである。