2014年5月17日土曜日

生きてたニシキシダ その②

斑入りニシキシダ①
おそらく普及品のもの。
当初はもっと大きかったのに、年々作落ち・・・
「斑入りニシキシダ②」
山採り品とのこと。もっとも山野草の基本は山採りですよね・・
「斑入り獅子葉ニシキシダ」
よく見たら例の3芸品でした。一番ニシキシダっぽい色合いではある。
購入時は覚えているつもりでも、名札は絶対に必要ですね。

作落ちと言えば、冬季に斑入りの椿類を大量に枯らしていたことが発覚。
その原因が寒雨の中、しかも夕暮れ時だったように記憶しているが買って帰ってすぐに適当に(大量に)撒いたIB化成ではないかと思う。

緩効性肥料で、どうせマグネシウム主体でじっくりと効いてくる(ちゃんと成分表を見ろよ)と思っていたのだが、湿潤状態では溶解しやすいらしくて、小苗が肥料焼けを起こしてしまったらしい。

特に「錦の峰」系の散斑がやけに弱い。同環境の変わり葉椿は大丈夫でもダメ。
おそらく同様の理由で斑入りのヤマアジサイたちも枯れた。

金魚飼いの世界では、落とせば上手になると言われているが、(*確かに手酷く失敗しないとちゃんと反省しない)

山野草も同じくらいやっちまってる・・・と言うか金魚以上かも・・・いったいいくら散財したのか・・・恐ろしい。

いい加減な性格のせいとは言え、ぜんぜん加減が良くない。無念・・・・・・・・

ただ言い訳もある。どうもナメクジと言う生物は、白い葉を餌(腐りかけた葉茎や、花がよく狙われたりする理由と同じ?)として認識しているようなのだ。よって斑入りの葉が重点的に攻撃を受ける。しかも小苗の柔らかい葉が美味しいらしい。
冬季に蓄えていた栄養を使って、ようやく芽吹きだした時に芽をやられてしまうと、そのまま成長が止まってしまって枯れこんで来る。

さて、「ヤマアジサイ」と言えば、斑が抜けてしまう個体がいくつか。緑葉は出てきたら低めの位置でちゃんと剪定しておかないとダメだそうですよ。それに、斑の固定率に個体差がある。「七段花」の斑入り(札無しだったのだけど)が翌年には斑がほぼ消えてしまっていたのに、「七段花錦」として購入した個体はほぼ斑入りのまま維持している。

でも花芽がなくなってしまうと困るし。困るね。





2014年5月10日土曜日

生きていたニシキシダの斑入り

最初に入手した個体。
枯れたと思っていた個体だけれど、生きてたよ!
だいぶ小さくなっちゃったなぁ・・・

別の個体(だと思う)。
最初の個体はこんなんだったと思うが、写真を撮っていたか記憶がない・・・
そのまた別の個体(だと思う。自信ないけど最低2種はいる筈)。
これは葉色がニシキシダっぽい。

実生しようと思って胞子を蒔いたこともあるのだけれど、
いい加減に管理してしまってどうなったのか・・・

地上部がなくなってしまう斑入り植物はちゃんと斑入りが継続するかドキドキする。
ちなみに自作したカジノキ?は一枚だけ斑入り葉が出たけど、もとに戻ってしまったので・・・
おまけのハナイカダ
実にも斑が入っている。
今年も無事授粉してくれたらしい。
実生の結果は・・・あれどうなったんだろう。
雌花。
雄木は普通の個体。

2014年5月4日日曜日

山歩き

ヤマアルキ」と言うと、竹本泉さんのマンガの1エピソードに描かれている、山をまたいで歩く巨大な綿毛にザトウムシみたいな2本足の生物を思い出し、なおかつうろ覚えだが「地球の長い午後」の局地に向かって播種に向かう(?)巨大生物の背中に乗ってどっかに連れていかれる、なにやら古典SF的な壮大な感じだったりする。

さて今年のゴールデンウィークは土日と重なってしまって短いのだが、ず~っと山歩きをしようと思っていたので、ようやく水見色まで行ってきた。ちょうど杉か檜かの植林の為に林道を切り開いているようで、雑木林と植林された後地の植生の違いにちょっとした衝撃を受けた。

雑木林にはカンアオイ(ほとんど無地の地味柄ばかりであった。やや大きめの花から推測するにランヨウアオイではないかと思うが、カギガタとか他の種かも知れん。スズカカンアオイに似ているような気もする)を見つけたが、杉林下ではほとんど見られず。

重機で蹴散らされたカンアオイや、薄暗い林床から直射日光下に放り出されたテイショウソウを見ると、自然保護における山野草採取の是非の前に、こう言う花粉症のアレルゲン増殖を法規制せんか!とか今年はどうも仲間入りしてしまったような身を鑑みて憤ってみたりしたが、まあ手を入れなければ里山は崩壊するし、シカの増殖のせいで殺人ダニが殖えているとかも言うし、ちょっと考えてしまう。

テイショウソウ
蛍光グリーン系の色合いがまるで黙示録サイバーパンク的カラーリング。合成写真のようだが、無修正。
今回の目的はこれを探す為だったので、最初に見つけて興奮して写真を撮った後、気づいたら周りにウジャウジャと生えていた。
花芽の枯れた後が残っている個体を散見したので、空白地帯に種子散布を行い進出するパイオニア的植物と言うヤツなのかも。
杉林下にわりと居た。
「テイショウソウ」
微妙にだが地模様が異なる個体がある。
基本的にはこんな葉型で、こんな模様。もっと地味なものもあるが、これが平均的。
丸っこい葉の個体もいたが、ヒロハテイショウソウとかキッコウハグマとか別種かも。

山野草屋さんから購入した四国産の個体の方が黒が濃く、銀がくっきりしていて若干キレイであった。おそらくそれなりに選抜された個体なのだろう。

ちなみに九州産の個体があまりにも姿形が異なるので???だったのだが、
マルバテイショウソウ」(via 花の日記さん) だったことをようやく確認した。

ホトトギス
ヤマホトトギスなのだろうか。
これもわりと杉林内でみかける。

花はなかったがテンナンショウ類も見たので、静岡の人工林ではよく見られるコンビだと思われる。
ホトトギス類の何かかと思ってたけど、刺が生えていたので「サルトリイバラ」らしい。
葉の油点はわりと普通なのか。
ニホンカモシカ
重機に踏みつけられたり押し退けられたりした道端の山野草を見ながら歩いていて、
ふと視線を感じで見上げたらこの通り。
まるで「もののけ姫」の1シーンのような感じであった・・・