2018年3月31日土曜日

2018三月末の椿たち

「四海波」
だったと思う。
「オランダ紅」
秘すれば花って感じ(意味が違う)で奥ゆかしい写真になったんですが、全然花型が違うんですけど・・・

「錦葉覆輪一休」
(仮)としていた自称山採り品ですが、銘品ですね。間違いなく。
 銘入りの一休さんも同じような花が咲いておりました。

「弁天玉之浦」
花はいっぱいついたし、それなりに玉之浦っぽい花も咲いたが、全体的にいまいち。
木姿も徒長するし枝垂れてしまってだらしなく鉢植え向きではないよ。

他にもいっぱい椿は咲いているが、キレイな写真があまり撮れていない。

「友之浦」
本当に良くできた品種である。育種者の方に拍手。

「散斑」
白花の散斑が流通していたような記憶があるのだが、なんと桃花で小型の花が咲いた。
銘品の斑入りタイプではなかろうかと思わないでもない。

ヤブツバキ系ではあるようだ。
ヤブツバキ系といえば、実生した苗にやけに毛深いやつがいて、中国系か何かの交雑種ではないかと思う。

つい最近までユキツバキ系の斑入り(一般に流通している錦葉椿はユキツバキが多い)と混在して置いていたので、自然交雑しちゃったものもいるかも・・・

とは言え、基本的には自ら交配したやつをちゃんと種を回収して蒔いている。金魚葉、梵天葉、ガカリ葉のいずれか。斑入りは今年からようやく本格的に開始なんだが、問題はハチと自分のどちらが先に受粉させていたかだ。

斑入りスミレの実生

「福岡県産スミレの斑入りの実生」
何年も前に親株は斑抜けてしまったが、とにかくスミレは種を飛ばすので別の所から生えてきたものを鉢上げしたもの。
完全なる黄葉になってしまった。光合成できてるか謎である。

スミレは分類がめんどくさいので真剣に調べたことがない。人工交雑種以外の斑入りのスミレは集めていたのでそれらの苗が斑が抜けたり抜けなかったり色々ある。また格納してある鉢以外の方を好むのか脱走してしまって、親株が枯死したりするとどれがどれだか分からなくなってしまったヤツもある。

正直このスミレの由来もなんだか良く分からない。

「福岡県産スミレの斑入りの実生」
掃込斑のものは別の実生苗だと思われる。

経験上、実生では継続しないものが出てくるので大量に実生して選抜して数をそろえて置くのが良いと思う。特にスミレ専門に食害するツマグロヒョウモンに食い枯らされることもある(昨年稀少な一品物をやられて心が折れたので以来スミレは購入せず)ので実生は必須です。




スルガ天南星?

「スルガ天南星 有度山系産」
数年前に採取した謎の天南星が開花した。
形態としてはスルガ天南星であるが、やや紫を帯びる点では日本平産のものと同系のようであるがそれでも青みが残る。一般的には澄んだ緑色が多いのだが、地域差なのだろうか。

「スルガ天南星 日本平産」
こちらは普通のタイプ。紫型の方は昨年種をつけたせいで、作落ちしたのか枯れたのか不明。心配である。

「スルガ天南星 有度山系産」
「スルガ天南星 有度山系産」


テイショウソウの実生 2018

「マルバテイショウソウの実生」Ainsliaea fragrans
テイショウソウはテイショウソウでも「丸葉」の方である。
双葉だけ見たって分かるまい。

昨年の大株から採種したものでおそらくセルフではないかと思う。なおマルバテイショウソウの方はこの冬の寒波でも葉を枯らすこともなく越冬した。

そうそう、勝手に実生された苗からの採種なので完全養殖成功である。

「テイショウソウの実生」
交雑種ではないだろうかとかなんとか散々悩んだものだが、結局テイショウソウであろうと思う。一番状態の良い株たちだが、どちらかが完全自家産のF1である。今年は屋内管理もしなかったが元気そうだ。

写真は撮る気にもならないのだが、昨年の最大の成果であった「テイショウソウの斑」は斑抜けてしまった。
痛恨の極みである。

「満月」の実生

「斑入りアオキ 満月の実生苗」
斑入りアオキの最高峰、飴軸白実の「満月」の実生苗である。
これ実は完全に失敗したと思い込んでいて捨てたつもりでいた。
とにかく全然発芽しなかったのだ。

「満月」は黄中斑の星斑で派手ではあるがアオキとしては割と典型的な斑型である。
むしろ掃き込み斑とか白本斑とかいわゆる普通の斑入りタイプの方が珍しいと思う。

「長台寺」という掃き込み型のアオキも入手してあるのだが、数年前に購入してろくに手入れしてなくて作落ちさせた小苗なので親として使うにはまだ時間がかかると思う。また、性別が不明だ。それに出来れば白斑のやつも欲しいなあ。どんな品種があるのか詳しくないのだが・・・

「満月の子」
黄葉タイプである。薄っすらと星斑も見える。
一番期待している。が、ちゃんと光合成できるのか?


「満月の子」
ちょい掃き込みっぽい。


「満月の子」
まあ普通のヤツである。「駿河弁天」タイプというのか、♂親がもうちょっと派手だがこんな感じ。このあたりだと性別次第では残さないかも。


「満月の子」
双葉にも斑が確認できるのでかなり本格的。
派手柄で良い感じなので♂になれば良いと思っている。



ヤマアジサイの実生の斑入り2018春

「(仮)藍姫錦の実生」
右の苗は昨年の最上柄のまま芽吹いてきた生粋の斑入り。期待株である。
左は途中で斑抜けた。
のだが・・・・

「(仮)藍姫錦の実生」
なんと新芽から斑が戻っているのを確認。それ以外を全部摘み取った。
捨てないで良かった。

「ヤマアジサイ実生 発芽」
忙しいのであまり手をかけてやれませんが、今年もヤマアジサイの実生は続けます。


蒲公英 2018春

「シロバナタンポポ」
日本平産の普通のシロバナタンポポの実生である。今年も同じように咲いている。
ここ数年タンポポの変異種がやや高額で取引されていて、桃色っぽいシロバナもあったりするが、実際の株を見ていないのでどんなもんかは不明。

「実生苗
数年前に播種したもので無論在来種であるが、薄黄色の株からの子供のはず。
やや大型の花が咲いているがたまたまかも。

「元カラス葉」
今年の冬は寒かったが、結局最初の年ほど紫の葉になることはない。
紫葉の品種(欧州産?)もあるが、在来種と区別されずに出回っている気もしないでもない。
こいつらの実生苗が大量にあるのだが、数年たっても葉芸の変異種が出て来ない。
羅紗葉のやつは本当に幸運だったのだ。・・・・・もうなくなったけど。


「薄黄花」
だいぶ作落ちしているがまだ生きている。このブログを始めた時にすでに数年経過しているのでこの調子でいけば10年以上は行けるのかも知れない。江戸期の古典品種が絶えていることや、リトープスなどの栄養繁殖した株にもどうやら寿命があるらしいことを考えると、菊や福寿草の三段咲きほどの長命ではないのかも。あるいは菊のようにウィルスフリー苗が出来れば復活するのかも。



斑入りワサビの実生

「斑入りワサビ 実生」
昨年蒔いたワサビの実生苗である。
播種後早々に発根していたような気配があったのだが、発芽の気配がなかった上に苗床を荒らしてしまってなくなってしまったとあきらめていたもの。

白い芽が数本でているのは先々週ぐらいに確認していたのだが、雑草だと思っていた。
本葉が出てきて「こりゃワサビっぽいな?」と思い札を確認したところちゃんと斑入りワサビと書いてあった。

この調子だと真っ白いオバケと普通のものしか出て来ないという、先年の斑入りオニタビラコと同じ状況になって絶えてしまいそうだ。幸い親株が多年草だから何度か再挑戦できるものの掃き込み斑が出て来やすい親と言うのもあったりするのだろうか?

[wasabi variegata 斑入りワサビ 親株]
*「wasabi variegata」で検索をかけると何故か当ブログのツユクサの画像がヒットするのでそういうものを探している方にはちゃんとこちらに着陸してもらいたいと思う。