2017年8月27日日曜日

斑入りハナイカダの実生苗 2017年夏

「斑入りハナイカダ実生苗」
昨年実生選抜した斑入り苗たち。特選品のつもりであったのでそれなりのものになっている。うち一本は新芽が展開せずに枯れ腐った。

「白斑」
上柄と書こうかと思ったが、それほどでもないか。親もこんな感じだった気がする。
今夏はろくに手入れしてなかったので親株の一本は枯れる寸前まで行ってしまっている。そもそも斑入りの♂株を作りたいと思って始めたことであるが、じつは所持していたのが発覚したのでやややる気が低下している。

「黄斑」
光合成障害の度合いが低いので成長も良い。地味なので物足りない。

「羅紗斑入り」
完全なる羅紗葉であるが、遺伝なのか感染なのかよく分からない。親もしかんでる羅紗なやつがいるからそれ由来の筈。確か葉の変形を伴う形質は花粉からも遺伝するはず。

「曙斑?」
あまり好きなタイプではないが、実生するといろんな植物で出やすい方の斑の気がする。アルビノの前段階のリューシと言うところだろうか。

見た目も気に入らなくて、育ちも悪いと言う悪いとこどりなのだが、同じ遺伝子の欠損から生じうる多彩な症状と言える。  ・・・のかな。

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なお、実生が面倒で親の根本に植えこんでおいた勝手に実生苗からも斑入り芽は出てきたりしましたので、良い親からはちゃんと良い子が出る確率は高いのだろう。今年も採種できたが、もっと忙しくなっているのでばら撒きでよいことにした。

2017年8月26日土曜日

榎の斑入り?

「エノキ?」
柿の木の下で見つけた勝手に実生苗の斑入りである。そのまま育てようかと思ったのだが良くない未来しか想像できなかったのでしぶしぶ鉢上げした。

いたるところから生えてくるヤツで、ケヤキの仲間(参照ニレ科お気楽写真館さん)であるのだろうと思っていたのだが、違ったらごめんなさい。
まだ結構知らない木や草がいっぱいある。

「榎?」
木の片側からだけ斑入り葉が出てくるタイプで、これは以前見つけた(何回も刈り込んでいる中で出てきた)クワの仲間が継続しなかったことがあるので落葉前に斑入り側から側芽を出させる必要があると判断し、普通葉側はすべて芽摘みした。

「榎?」
頭頂部も普通葉になっていたので切り落とした。
コナラの斑入りでやはり斑に偏りがあった苗を何度も剪定して、ようやく普通の枝がでなくなったので、それと同じ手法で行こうと思っている。

ヤマアジサイの場合は斑入り芽以外を切り捨てれば次々に新芽が立ち上がってくるが、普通の樹木の場合は、シオマネキが片腕をどんどん切り落として残ったもう一方の腕に栄養を集中させて巨大化させるイメージでやっている。

樹木体のうちのどこまで葉緑素の欠損があるか読み切れないと失敗する恐れがある。山採り覆輪のカシ(常緑)の斑入り枝だけのこして剪定したら枯れてしまったことがあるので、樹種にもよるがある程度樹勢がつくまで我慢した方が良さそう。


2017年8月6日日曜日

ヤマアジサイの実生 2017年度版

「ヤマアジサイ実生 黄斑入り」
2株本斑が出た。が、左の方は斑抜けた。
右の個体は全部の葉に斑がまわり優秀である。
おそらく「藍姫錦」の実生だと思われるが咲いてみるまで確証はない。


「ヤマアジサイ実生」
兄弟苗たち。曙斑的なものや覆輪?と思われたものもあったが消えた。絶え間ないナメクジの襲来にも耐え(ほぼ毎晩駆除したが、今考えると大変な労力であった)生き残ったもの。おととしからワイルドの実生をして練習していたのが功を奏した。

銘品からの採種であるので、色や花形に特徴のあるものの出現を多少は気にしている。錦葉芸品を中心に銘品を一か所に集中しておいてあるので、相互交配してくれていることを期待している。なお、昨年は一応人工交配である。適当にコチョコチョやっただけであったが。今季も種が取れそうな個体がいくつかあるので、引き続き実生を試みたい。

また覆輪花の改良に用いられる「清澄沢」も今季は入れているが、静岡産の白花~紅系の花が咲いていたような気がするのでいろんな意味でなんだか怪しい。

前回試みていた「七段花錦」の挿し木は不在の為水切れて枯れた。黄金駿河の枝変わりは普通に戻ってしまった。なかなかうまくゆかないものである。