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2016年3月26日土曜日

梵天金魚

「梵天の赤花」
やけに艶っぽく撮れていますが、狙ったわけでなく本当にこんな感じの暗紅色。ちょっと後期King Crimsonのジャケ*っぽい色。

「金魚葉椿の赤花」
手前の金魚葉に焦点が合ってしまっている上に未開花なのだが八重花であるのは分かる。

「梵天白 (ぼんてんじろ)」
金魚椿の白花と似ているように見えるが、雌蕊がみっちりとしていて椿らしい。

「金魚葉椿の白花」
実物を見ると梵天と金魚に違いがあるのを感じるのだが、こうして写真で花だけを比較してみるとそっくりだな。白梵天には金魚葉も出て、白金魚には普通葉も出る。ある意味下位互換。しかし、木姿はまったく異なるようで、梵天はいわゆる普通の椿っぽいが、金魚は枝が細く多く出て枝垂れかける。どちらが良いのかはお好みでとしか言えん。両方あれば比較と相互交換で実生は出来るね。

なお八重咲の金魚椿だと思っていたものは「白牡丹金魚葉椿」であるようだ。「ボンテン白宝珠」と言う品種である可能性も考えたが、花形が違うようである。

「梵天白」   親不明の自然実生。1985年に野田卯一郎氏の命名発表。梵天葉、中型。白色一重、大輪。
「梵天白宝珠」 梵天白の自然実生。1988年に岩本俊数氏の作出・発表。金魚葉に梵天葉が混じるがやや不安定。白色の宝珠咲。中輪。「参照:日本ツバキ・サザンカ名鑑
「白牡丹金魚葉椿」 横山三郎氏によると東京都世田谷区にて1962年発見。 楕円、金魚葉、大型。 白色の牡丹~獅子咲、散しべ大輪。 


[King Crimson Discipline]

*このレコードジャケットのデザイナーの人はこの深紅(色見本だと伊仏系のくすんだ赤の方がジャケットに近く、和色だと濃赤色深緋が適確か?)の色を決めるのに時間をかけたんじゃないのかなあと思ってきたがニューオーダーとかもっやてるそうだし英国の人か。どうりで米国っぽくない色合い。内容もそんなに米国的ではないがしいて言うなら歌声とシンセドラムの音色が悪いのか?

未だにエイドリアン・ブリューには思いっきり80年代的な能天気なアメリカ人みたいなイメージしかなくどうしてもプクプクポンでとかディグダグ2あたりのCMやニューロマンサーや細野晴臣と同期してしまう。当時のセガをはじめ全体的に大なり小なりメジャー(になりつつあった)ビデオゲームメーカーはアメリカンな香りがしたものだった。輸出で稼いだとするとクールジャパンの先駆けみたいなもんだったのかな。それがバブル期のTAITOのシュールなヘンテコベルトアクションゲームのプリルラにはブリューのソロ曲をサンプルしたと思しきモンドなBGMも入ってた。

恐竜的進化を続けたアーケード筐体に対して、地味なPCでは「リザード」とか「アスピック」なんてゲームもあった。楽曲の音響から漠然と北アフリカをイメージしていたが、「アスプクサリヘビ」は欧州一の毒蛇だそうで、特に民族音楽や肉ゼリーとの関係を深読しなくても、単純に食われてる描写であるような気がしないでもない・・・。クロスやミューアの音彩が中近東的なだけで。またフリップにしてもホールトーン音階がアラブっぽいだけで元来クラッシック傾向のある人でそれほど民族音楽に興味があるようではない気もする。折角リミティのアルバムに参加しているにもかかわらず、おそらくプロデューサーや我々の期待した戦慄ギタートーンではなく、サウンドスケイプとか何やってんの。目立つのはレッチリのフリーのベースとBill Rheaって人の戦慄バイオリンという・・やり散らかして奇跡が起きたのはギターシンセの「ヒーローズ」だけだったな。

ブリューの比較的最近の(2005年だけどあまり聴かれてなさそうな)ソロアルバム「Side One」は、彼のソロが好きな人にはお勧め。「Elephants」なんて曲もあって嬉しい。もうアナログギターシンセなんて使えなくなってしまったんだろうけど、ちょびっとゾウが啼いている。オーネット・コールマンに対するジェイムズ・ブラッド・ウルマー的なアルバムでおかしくなってる本家よりもリスナーが聴きたがってる要素があるんじゃないかと思える部分が少なからずあると言う・・・

また今年初めにデヴィッド・ボウイ亡くなってしまった(最近のクリムゾンでは「ヒーローズ」をカバーしていておかしいとは思ってたんだが癌だったとは・・・)けど、ブリューには彼の影響が焼き付いているようで所々でボウイを彷彿とさせる部分がある。ボウイが大参加(歌&提供)している「Young Lions」(1990)では後期クリムゾンの「Heart Beat」も演っていた。

あと、クリムゾンの旧譜がプラチナSHMCDで間もなく再発されるそうだ。ディスクユニオンでは特製BOX付とのことで、ちょっと心が動く。「太陽と戦慄」は4月か。リマスター前のCDの音が一番ドライに聞こえたので好きだったが、そのあとの盤は低音のバランスが今一気に入らない。次はどうなのかなぁ。

2013年4月6日土曜日

Skip James 20-20 Blues

[Skip James  20-20 Blues]

なんか前衛音楽にはユダヤ系ドイツ姓が多い気がするんだが気のせいではないような気がするヘンリー・カイザーと混同してたデイヴ・ソルジャー / デヴィッド・サルツァーが「Avant Music Guide」と言う前衛音楽案内本のインタビューで絶賛していたブルース曲がずっと聴きたかったのだが当時見つからなかったのだけども、もうそろそろあるかなと思ったらやっぱりうじゃうじゃ見つかったので。オーネット・コールマンっぽい?かなあ・・・ポリリズミック?なのかなあ。なんかちょっと想像してたのと違う・・・。

こっちのURLが何故か検索で出てこないので
こっちの方が音質が新し目なので聴きやすいが・・・。
むう・・・渋さが分からない


[James Booker / On the Sunny side of the Street]
ポリリズムと言うと、3拍子と4拍子の中間と言うかシャッフルというか、もっとアフリカっぽくてニューオリンズの原点っぽいリズムを期待してたんだけどなぁ。
おなじジェームスでも、やっぱこれくらいポップだとうれしいんだけど・・

ところで、タラタラタラって装飾音の部分ってギターのチョーキングとかと同じで平均律で出せない音を響かせようとしてるんじゃないかとMIDIでペルシャ音階とか作ってた時に密かに思ってたんだけど。どうなのかねぇ。

ピアノだけでもグルーヴィになるんだなぁと感心。

「Avant Music Guide」編者 柴俊一 作品社


2012年12月30日日曜日

Kacem wapalek

[ Des chiffres et des lettres / Kacem Wapalek ] 

教えてもらった。
フランス映画のサントラ風のサンプリングがロマンティク。


おまけ。
[ Le Caravane / Brigitte Fontaine & Grace Jones ]
細野晴臣氏もカバーしてる超有名ジャズ・スタンダード。
あまりにもいろんな人がプレイしているが、モンド映画のサントラ風アレンジのジャズ・シンガー版が一番好き。名前失念。

90年台のコンピ盤に入ってたブリジット・フォンテーヌの仏詞版オリジナルは車のCMでも使われたので比較的知られてると思うが、このバージョンは初めて聴いた。

2012年12月7日金曜日

あゝ変拍子

デイヴ・ブルーベック」が亡くなった。91歳だったそうな。今春亡くなった祖母と同じくらいかと思うとアメリカはモダンなのだなぁ・・・

ところでポップスにおける変拍子と言えば、「テイク・ファイヴ」が起源なのだろうと漠然と思っている。まあ、探せばもっといろいろあるかも知れないけど、これだけ有名な曲もあんまりなさそうだ。
[Take Five]
この曲ばかりを集めたコンピ盤もあるよ。

佐山雅弘氏が、M's(マサちゃんズ)のファーストで「Take Five A Train」なる「A列車で行こう」と接着した曲をやっていてこの曲大好きなんだが。その編曲理由がどちらも「しょっちゅうリクエストされて面倒なのでくっつけちゃった」てな事だった。

[スパイ大作戦のテーマ / ラロ・シフリンだっけ?]
5拍子で最も有名な曲はむしろ「スパイ大作戦」の方かも知れない。

[Tears for Johannesburg / Max Roach]
個人的に一番好きな5拍子の曲。
どこぞの原住民のテーマみたいなモンド・ミュージックっぽいリフであるがこの曲名・・・皮肉なのだろうか?

「南アフリカ」と言うとナマクワランドの球根植物群とかが有名でとてもとても美しい場所だ。
虹色の「ラケナリア」に、孔雀の羽根模様の「モラエア」や「イキシア」「グラジオラス」などユリ科やアヤメ科そして「多肉植物」の天国。人類が生まれる以前の原初の地球はこんな様子だったのかとも思う。
現地の言葉でそれぞれの花々の名前を知りたいアフリカーンス語の名前ならついているものもある


アメリカ黒人の民族音楽の代表曲とその白人版の合体と言った意味もあるのかな。ともちょっと思ったりもしたのだが。どちらかと言うと変拍子使いは白人っぽいイメージで、「ジェームス・ブラッド・ウルマー」の曲にも7拍子くらいのがあった気がするが、黒人ヘビメタの「ヴァーノン・リード」とか客層が微妙な人たちはともかく真っ黒いミュージシャンはあんまりやらない気がする。


ただ、古いブルーズの曲には3拍子っぽい曲もあってなんたらって「ヘンリー・カイザー」(「ハイサイおじさん」とかもカバーしている変人)が言ってた気がするが未聴。


[Pertuate the Funk / Steave Coleman ]
6拍子
この人忘れてたっけ。
「オーネット」や「ノー・ニューヨーク」のせいか、NYの音楽ってこんな感じのイメージがある。
パンクとファンクと叙情的でないプログレってなんか繋がってるのかね。「ゴールデン・パロミノス」とか似たような感じのサウンド・テクスチャー(横文字は使いたくないが、的確な表現語彙がない。音触?)だなといつも思う。
この曲じゃなくて Just a Funky Old song が変拍子ファンクでかっけーです。

カサンドラ・ウィルソンもこれあってのものだと思うが。

[Run the Voodoo Run Reprise.]
6拍子
やっぱりアメリカ黒人ってアフリカの純系の音楽的ルーツを持ってないのかなと感じてしまう。



[The Fan / Little Feat]
7拍子。
変拍子のブルーズって言うとこれしか思い浮かばない。
微妙に違う気もするが「サザン・ロック」「ブルーズ・ロック」のジャンルに入ってはいても「プログ」ではないので許せ。

プログレにおける変拍子の導入は、現代音楽や民族音楽よりかはこの手のジャズ経由ではなかろうか。

ユダヤ系のミュージシャンは東欧からの移民が多いからなのかどうかは知らないが、こういう小難しい頭で考えたようなスタニスワフ・レム的なペダンティックな曲が多い気がする。その極北が「ドン・エリス」の超多数拍子・・・・・・実際には長めのリフで構成されているだけで、身構える程小難しいものではくむしろポップで結構グルーヴィだったりもする。

一応バルカン半島の民族音楽をモデルにしたような感じであるし、インドでのライヴ盤も出てたりするので、いろいろ研究されていたようである。90年台の終わりから00年台くらいまで、「ヌスラット・ファテ・アリ・ハーン」やら、ルーマニア等の「ジプシーバンド」のアラビックなミクスチャ系ワールド・ミュージックが流行していたが、その元祖な感じ。

[33 222 1 222]
この辺り経由で「アレア」がブルガリア民謡を参照したのではないかと思うのだがいかがか?
ついでにヨーデル発声で歌ってる変なジャズのアルバム(エリントンだっけかな・・・有名人だったと思うが失念)もある。
更に言うと「ポップ・グループ」のバンド名は「アレア」から採られたんじゃないのかとも思ったり。

[Roundabout]
なぜか「YES」のカバーもしてる。しかも本家よりも若干変拍子増量中。
「スターウォーズ」のテーマとかもやってたりするし、クラブ向けにもイケそうなカッコイイ曲も結構ある。
これ持ってたか覚えてないなあ。当初枚数限定でかなり入手困難であった「フレンチ・コネクション」のサントラも含め一応ほぼコンプしてる筈なんだが。

元「ティポグラフィカ」の菊池成孔氏は、曲の複雑さを指摘される度に「三拍子と四拍子」で構成されていると反論していたが、確かにおっしゃる通り。ここんところの問題はむしろ脱臼したような「テンポ」の変化にあると思う。

[Floating Opera / Tipografica]
(*レーベルから直接購入のコト
菊池氏のサックスが好きなんだが「デートコースペンタゴンロイヤルガーデン」じゃ吹かなくなっちゃって、「FAME」のカバー(メタリックでファンキーでめちゃくちゃカッコイイ。本家よりも良いかも)でのへなちょこリードシンセで決定的に嫌になっちゃった・・・邦人で唯一音聴いただけで誰か分かる奏者だったのに・・・

それでも最初の「ティポ」は「ヘンリー・カウ」的だったが、だんだん逸脱(?)して行って、最後は今堀恒雄氏がメクラ打ちしたMIDIデータを強引に曲にすると言う演奏者泣かせの方法で大変だったとも思うのだけど、結局ヘンテコなのにキャッチーなファースト・アルバムを聴いてしまったりする。

「ウンベル・ティポ」以降インディーズ盤も含めてどれがどれだか分からなくなってきてしまっている・・・
プログレの最終形態だとは思うのだが。新しい音楽とも感ぜず。
だいたい、ドラムンベースも「アルティエメスティエリ」としか思わなかったしなあ・・・感性が鈍いのかも。


 この点「ディシプリン」時代のいわゆる後期「キング・クリムゾン」も奇数と偶数拍子の切り替えで、ポリリズム的なポップスを作曲していたが、80年台に適応したプログレの好例だと思う。意外と真似できそうな割には、類似品が少ないのはフリップのギター・プレイみたいだ。でも、これがオリジナルだと言うよりは一発ネタのようにたった3枚で収束してしまう。

 16ビートでないファンク(メタル・クリムゾンには一応ある)の「エレファント・トーク」が人気曲で、自分の大好きなギタリスト、「エイドリアン・ブリュー」の象の鳴き声が存分に披露されている(MIDI化してからか動物園をやらなくなってしまって至極残念無念。ザッパの現代音楽みたいなMIDIピアノの即興アルバムとか、音的には結構似てるんだけど何かが決定的に足らん気もする。本当はMIDIだろうが、エラーは起こせるので使い込めば変な音も出せるんだが・・・)ので外したくはないけど、やはり3枚目の曲が一番洗練されてきていると思う。

[Sleepless / King Crimson]

特に「スリープレス」の疾走感が突如「ムーン・ウォーク」し始めたようにウネウネと切り替わる感覚は、字余り的に拍子がひっくり返る「端唄」のようで、ある意味「アフリカ的」と言うよりかは「日本的」な気がする。

[梅は咲いたか]
歌詞が良い。
うん。でもこれじゃあなくて「夜桜」のソロの演奏盤がいいんだけど。
「新内」や「長唄・端唄」が複雑なのも、ちゃんとしたお座敷とかで磨き上げられた芸能としてのポップスであるからかも知れないなあ。
そして鼓の入り方なんかある意味アフリカ人も真っ青な変則リズム。ちゃんと意味があってのタイミングなんだろうけども、合ってるんだか合ってないんだかも良く分からぬ止まりそうで止まらぬ間の美学と言うか、いわゆるグルーヴとかノリとか言われるものとは異質。今堀氏はこう言うのも参照していた(る?)のかなあ・・・
あんまり他の民族音楽とかでの類似パターンもない気がする。
猿真似ポップにうつつを抜かすより、これはもっと世界に誇っていいのではないかと常々思っているが、そう言うとバカにされたね。



結局、「変拍子」はこの辺りの時間の流れが停滞してしまったかのような「脳のとまどい」を狙っているんじゃなかろうか。「サイケデリック・ロック」って本来音楽でドラッグの疑似体験を味あわせようって意図があったんだよ。とかって穏当な事をロジャー・ウォーターズが言ってた気がするが、トランス程長い時間をかけないでローラーコースター的に一瞬で時間の変質を体感させると言う意味で同様な健全な音楽の利用法だと思う。

[Temper Temper / Goldie]
7拍子。
「ゴールディー」はやはり英国の黒人と言った感じで、基本的には真面目なんだろうなと思う。しかし、半分白人でも黒人扱いになるとかアメリカはよく分からんな。「トリッキー」(確かクォーター)もアメリカでは黒人の友人しかいないとか。「ボウイ」もアメリカの人種差別は英国より酷いとか語ってたし。

あるラッパーが3拍子でのラップは難しいので積極的にはやらないと言うような趣旨を語っていたのだが、「サンプリング」もある意味「ポリリズム」だ。思いもよらぬフレーズをアナログ盤から切り出して強引にしかし絶妙な耳のセンスで重ねるのは、ポップスが微かに内包するエキゾでプリミティヴな感覚を呼び覚ます。となんとなく評論家的に書いてみたりして・・・

[Arti e Mestieri]
これは拍子。
51秒のところで、メロトロン(?)が一度音切れしてるのが気になって仕方ないんだが、テープが切れてるの?
人力「ドラムンベース」と言うよりは、「ドリルンベース」の方かな。でも全然デジタル・ビートの2倍速とはニュアンスが違う。
にしても「フリオ・キリコ」を生で見たかった・・・トリノに行けばまだ見られるのか?

[シャングリラ / チャットモンチー]
一拍欠け。
普通の3ピース・ガールバンド構成で音もシンプルなのに、独特な言語感覚と作曲能力でなんだか新しい地平にいると思った。
元ネタよりも良い曲を作れるのはレノン的な優れたポップセンスだと思う。


[Mouth for War / Pantera]
拍子抜けと言うとコレも思い出す。
叙情性のないメタルはカッコイイな。


[Les têtes brulées]
真の「ポリリズム」ってのはコイツの事だ。
ただの「変拍子 」との格の違いは一了然
日本盤も昔出ていた。


このつまづきながらどこまでもコロコロと転がってゆくようなギターでカリンバとかを再現しようとするのが偉い。 
「オマール・ソーサ」もピアノを打楽器と思っているとか言ってるし。
なんか根本的なところで、100mでの人種の壁的な相違を感じる(その代わり沈んでしまうので水泳には向いていないと言う)。
北アフリカのハチロク拍子の固さは、8ビートと16ビートかそれ以上の違いにあるのではなかろうか。
バス・ドラムの打ち方はサンバとかにも受け継がれている気もしないでもないが前ノリ だよなあ。

 
うへ。リズムが掴めん・・・気分悪くなりそう。
 この人知らなかなった。探そう・・(う~MP3しかないのかよ・・・)
タイトーのレインボーアイランドとかこんな感じの曲だったような。
カリプソはルーツ的に近いのかなぁ。

[ スパロウ死す / Mighty Sparrow]
オリジナル・バージョンの方かな。
ヴァン・ダイク・パークス編の再録版をしばらく聴いてないのでどっちか分からなくなっちゃった・・・。
まあ、もはや変拍子ではないので、リズムやグルーヴのニュアンス的なものなのだが。

これで2/4拍子って言われてもなあ・・・ヴォーカルやオブリガートのノリ方がポリリズムなんですが。

カリプソってーとこの人と古い時代のコンピ盤の歌手(第二次大戦期のイタリアのエチオピアの植民地化についての風刺歌とか。一方のイタリア人にとっては嬉しかったらしくて、アジスアベバなんて名付けられたおばあちゃんもいるとか)くらいしか存じませんが、

中国風(*日本)であったり、モンド・アフリカ風であったり、自分の死亡ソングをこんなに楽しそうに歌われちゃうと、もはや芸達者な人だな感心するのみ。バックバンドの質も極めて高し。


[Big Chief / Professor Longhair]
コロコロしている部分ではニューオリンズのピアノもカメルーンっぽいけども、ヒップホップのサンプリングみたいな構造。
そもそも黒人奴隷ってどの辺りから連れて来られちゃったのだろうかって調べてば分かるな。
ファンクなんかよく裏ビートから入って、メロディーが乗ってくると元に戻る(なんていうの?)事があるけど
逆に言えば、2拍子なり、4拍子なりに平易翻訳したポリリズムがジャズの起源なのかね。
あるいは、労働歌は反復には向くけども、奇数拍子に向いてなかったからとかなんとか。
あるいは単純に著作権とか記譜の都合上とか・・・

あるいは、ジミヘンにジェームズ・ブラウンも加えた黄色人種の血のなせる業だったりして・・・


2012年9月30日日曜日

限りない夢の仲間

と言う元題の「J・G・バラード」の長編がある。
サンリオ版の表紙が一番内容に忠実。
八王子の古本屋でしか見たことなかったけど・・・

自機が墜落してとある町を徘徊することになる生死不詳の飛行士の話なのだが、バラード作品の例に漏れず熱帯楽園幻想的な動植物のディティールが細かいのと、誇大妄想的な閉塞悪夢世界で神話的な放浪をさせられる自分。
「エル・トポ」
とか
「ホーリー・マウンテン」
とかアレハンドロ・ホドロフスキーなんかが好みそうな感じで、昔は一番好きなニューウェーヴSF(と言うか幻視小説?園芸における多肉植物のカテゴリなんかと同じ扱いで、他ジャンルに収まらないようなヘンテコな物語はみんなSFに突っ込まれてしまうのだった。「奇想天外」なんて「砂漠オモト」なんて和名もあるくらいなのに、何故か多肉扱い)であった。ホドロフスキーと言えばメビウスとギーガーの「幻の砂の惑星」があるんだが、
最初にギーガーの画集でこの「Jodorowsky's DUNE」ってのを見た時には「砂の惑星」とはにわかに信じがたかったものだが。こりゃ砂丘どころか「悪夢の惑星」だっつーの。ディックの「悪夢機械」って短編集もギーガーだったし。
http://www.johncoulthart.com/feuilleton/2009/09/22/alejandro-jodorowskys-dune/
誰の絵?
ちなみに所有しているSF小説の表紙は石森章太郎の旧版である。高校の時に古本屋でまとめて買った。
で、まったく読んでない。
これって、ハルコネン男爵側のコスチュームなの?
2012だって、こんなの出てるの?

ピンク・フロイドが音楽だったって。まあ、やらなくて良かった気もちょっとするし、ブライアン・イーノがちょびっとやったから良しとするか。実はTOTOのテーマも好きだし。 それはともあれ共作のBDもあってね。
「アンカル」

と、ここでは脇役だった男爵一族が暴れまくる「メビウス」じゃあない(デザインとかは踏襲)のだが、
「メタ・バロンの一族(上)(下)」
が完全翻訳されてるのでチェックしてなかった方にはおすすめ。(ところで29日発送の下巻がまだ来てないんだが、どこ行っちまったんだ!!)「メタ・バロン」の方は宇宙のコナン(ヒロイック・ファンタジーの元祖の方)なアトレイデス家一族の物語と言った塩梅。

・・・・・・・・・・・・・・・・が、「メビウス」が亡くなってたとは・・・数年前に京都駅で展覧会だっけ?の広告を見たと思ってたのに・・・・・ いかん・・・いろいろと厭な想い出が蘇ってくる・・・


いかんいかん現実逃避だ。夢に戻ろう。思い返してみるとカルトSF映画と言われる作品の筋立ては大なり小なりこんな感じである気もする。いくら脱出を試みても夢の世界からは決して逃れられない・・・なんてフレディも真っ青か。

半分眠った脳で聴く深夜映画のテーマソングであったドビュッシーの「夢」はそんな訳でマイナーなカルト映画や少年時代のワクワク感とこんなことしてる場合じゃないと言う焦燥感やらが入り混じった感情と、未来世紀ブラジルあたりの宮崎駿的雲海の幻夢を想起させてくれるのだが。
ヤバイまだ夢から醒めない

エリック・サティのジムノペディの拡大版と言った感じもしないでもない。
このどこか懐かしくも浮遊感たっぷりな曲想は音階による所が大きいと思わないでもない。
ジムノペディアとドーリア旋法についてはこちらに詳しい。

ついでにホルストの金星中間部なんかも夢の中。

ハロルド・バウアー版。これが一番オリジナルに近そうだ。
ジャズ版を聴いた後だと、グルーヴが全然違うのが分かる。てか、刻々と変化しているな。
これまたテンポもけっこう早め。昔の人はせっかちなのか?

演奏者についてはこちらが詳しい。

御存じ元祖アナログ・シンセサイザー・ムーグで作られた富田勲版。
しかもアナログ版だよ。
こういうのを電気つかってるからダメとか言う人がいたのだとしたら困っちゃうな。


MIDI版
ちらは問答無用の電子楽器。
MIDIだって自在にBPMを変化させることもできるし、高品質のピアノ・サンプルとサンプラー(たぶん今では普通に聴く分にはよほどのプロでもない限り聴き分けることが出来ないレベルになってると思われる)を使うこともできる。アナログ入力だって可能だ。でも、譜面を打ちこんじゃうとね・・・

クインシー・ジョーンズ版



エラ・フィッツジェラルド版

サラ・ヴォーン版

デラ・リーズ版


英詞付

そう言えば、勝手に英語歌詞つけられて印税をかっさらわれた「カリプソ」とかあったそうだ。
「スキヤキ」とかも被害者だけど、今なら勝てそうだなぁ。

「夢のたたかい」より「君の上には花ばかり」作曲フェデリコ・モンポウ

元ケーキ屋さんだったとかなんか素敵な感じなのに、全体的にメランコリックでカタルーニャを感じる。
でも、ほとんど記憶になくてショパンの主題による変奏曲の方が好きだった。

「愛の夢」 作曲フランツ・リスト
やっぱ印象派の元祖なのか。

2012年9月28日金曜日

水の変態

「水の変態」 作曲 宮城道雄
14歳で作曲したってのはマジかよ・・・印象派とか学習した後のもんだと思ったよ。
ピチカートを多用できる琴ほど「水」を表現するのに適した楽器はないだろうと思ふ。


「エステ荘の噴水」作曲フランツ・リスト 演奏 クラウディオ・アラウ

サティ、ドビュッシーら「印象派」のルーツとも言われる有名曲で、一番好きなピアノ曲の一つ。
いろんな人がプレイしているが、アラウが一番「水」を感じる。

この演奏ではよく指が動いている感じなんだけども、なんかグルーヴィじゃないなぁ・・
もっと後年の演奏がお気に入りで、もたつくかのようにテンポも若干遅め。おそらくテクニック的には衰えているのだが、まさにプルプル零れ落ちるような水の動きが表現されているのでうっとりしてしまう。

と言うか、他の演奏家たちは「噴水」を見たことがあるのか?

「水の反映」 作曲クロード・ドビュッシー 演奏 クラウディオ・アラウ

80歳の誕生日とは。
なんか途中でもたっているのか、止まってしまうんじゃないかって言う瞬間もあってちょっとヒヤっとするが、
演奏技術に頼らずに、ちゃんとピチャっとした水の動きの変化を表現していると思うんだよなあ。

ドビュッシーと言うと、静岡人には富田版の「夢」がおなじみと思うのだが、
あの曲実はジャズでよくプレイされてる古いスタンダードだって知ってた?歌詞までついてるバージョンまであり、いろんな有名歌手(古め)が歌ってる。

ウィキペディアの印象主義音楽の項目では各国版で内容が結構違って面白い。英語版だとフロイドやクリムゾンやポポル・ヴー果てはエイフェックス・ツインにまで言及。嬉しいけどちょっとやり過ぎな気もする。あと、ドイツ版ではフランス人作曲家たちについて極めて詳細にリストアップされおり、その他時代がやや新しい気もする「フェデリコ・モンポウ」にも触れられていて情報ソースとして一番役立つ気がする。ちなみに、「ジークフリート・カルク=エーレルト」の名前を失念したのでチェックしたのだった。たしか「魚」関係の曲があったような気がしたのだが・・


鳥だった・・・(水鳥じゃないよなあ?)

それにしても、印象派の曲に水はつきものだねえ。


「水の戯れ」 作曲ラヴェル 演奏(ピアノロール)ロベール・シュミッツ(発音不明

めっちゃくちゃ早いテンポだなあ。ホントにこのBPMで合ってるのか?
「ピアノロール」ってのは、「ウルトラマン」時代のコンピュータみたいに、パンチ穴の空いたロール紙に記録された生演奏。強弱の記録までは出来ない(筈だが出来てるなあ・・・)のだが録音じゃないので音質は再生機材による。MIDIの超元祖みたいなもの。「コンロン・ナンカロウ」が有名だが、こだわる人だと再生機材も本人使用(指定?)のものでないといかんらしい。作品集となんか別のものを持っているが、違いが分かりませぬ・・・。そもそも曲の区別すらよく出来んし・・・


フォーレの生演奏のピアノ・ロールもあったりしてYoutube様様なのだが、
でもこれがラヴェル本来の意図に近かったりして。


「同名異曲」演奏 ビョルン・シュテイデル(?発音不明) aka Orsino.

このアルバムだいぶ前に買ったんだがちゃんと聴いてないわ。北欧系の名前っぽいけどパガニーニをアコースティック・ギターで演奏するドイツ人だそう。確かに早弾きギタリストって感じ。


「ショパンの泉」 作曲セヴラック

水的な要素は冒頭のみ。あんまり印象主義的じゃないな。
持ってる筈なんだが定かでない。

「ヘリオガバルス」と言う曲名に惹かれたのであったが、もっと土着的な曲想を期待していたのであった。


「アレトゥーザの泉」 作曲カロル・シマノフスキ

なんだか、テルミンみたいなヴァイオリンの旋律がデューンのテーマを彷彿とさせる・・・
シマノフスキは一時期凝ってほとんど持ってるんだが、印象に残る曲があんまりない。

2012年7月31日火曜日

2012年度 自家産金魚 鋭意交配予定中 その④のその①

「朱文金和唐内型」


この手の雑種金魚の形態を記述する時には、いつも結構悩む。
希望としての品種名と、実際の見た目が違うこともままある。
漫然と交配させていると、「一体何をしたかったの?」と言いたくなるような魚になってしまうこともあるし、逆に思わぬ良魚に見えたりもする。

「朱文金」のような普通体型の魚に長い尾鰭をつけたような品種は欧米では人気があるようで
ヒラヒラした尾や色合いが好まれるようだ。かえって中国金魚は不気味に見えるらしく、あまり評判がよろしくない。

とは言え、今更「朱文金」の改良品種を造るのもどうなの?てな感じで、「ブリストル朱文金」なんかも、どこが良いのか分からなかった。と言うか「蝶尾と掛け合わせておいて、なんで3つ尾にしなかったの?」と言う疑問がぬぐえなかった。


輸入直後はえらく高価だったものの、現在ではそれほどもないようで。まあ、所詮は「朱文金」であるから、すぐに増殖されるだろうことは予期出来たものだが。


そもそも「♡テール」にあまり魅力を感ぜず、「ブリストル」と言えば「ポップグループ」以下「トリッキー」「ポーティスヘッド」ら「トリップホップ」系「ブリストル・サウンド」だったのだが・・・・・・

う~む今聞くと、すごく90~00年代的なデジタルサウンドエフェクト群だなぁ・・・
つーか。最近少しは変わったのだろうか・・



GREENの店長さんが選抜された「寿恵廣錦」の親魚の動画には素直に感心した。
扇状に広がった大きな尾は見ごたえ抜群。
「横見金魚」の最高峰であると思う。


思い返せば、NHKで放映された金魚番組で、ブリストルの現地ブリーダーが「尾が垂れる」などの理由で、老魚を庭の池に放していたのだが、その尾も立派であった。パラダイムシフトと言うべきか、良い鑑賞点の転換を行ったものだと思う。

GREENさんには以前、ザリガニ等も通販されていた頃に、珍しい輸入金魚(最近全く見かけなくなった、青文ライオンヘッド花房付き、燈眼丹頂龍眼、浅葱蝶尾など今考えれば、ちゃんと保存しておけば良かった・・・)でよくお世話になったものだが、今は金魚に専念されているようだ。

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話は戻って、この稚魚だが、「パールスケール」と「朱文金の青系」との交配である。
「青朱文金」
厳密には墨から赤が出てきちゃっているので、この魚のように鱗に墨斑点が乗ったタイプではなくて、
皮膚にメラニンが乗っただけの「天青」タイプの「青朱文」の方が希少性はあるのかも知れないが、
こちらの方が外人受けはいいし、個人的にも美しいと思う。


まったく交配する予定はなかったのだが、どちらかが死んでしまった場合の保険として掛け合わせておいただけ。

ちなみに、「パールスケール」には出目の遺伝子が入っていないことは確認済みなので、この交配魚から出目になる可能性は低い。ただ、元が中国金魚の血が濃厚に入っているので、予期できない部分もある。


対する「朱文金」は、近代日本金魚の最古参であり、これもまた当時交配テクニックを駆使して作出された最新品種であったろう中国産の「三色出目金」に、わざわざ「ヒブナ」等を掛け合わせた、先祖がえり的な後退交配品種である。


だがこの「ヒブナ」と言うのが曲者なのだ。


まず、「フナ尾のワキン」なのか、日本のフナの変種である「ヒブナ」そのものなのか良く分からない。「ヒメダカ」「シロメダカ」は江戸時代にすでに存在したのだが、「ヒブナ」がどうなのかは良く分からない。

そもそも金魚の輸入自体が「大航海時代」まで遡り、明治時代には各地にワキンが放流されている。北海道の有名なヒブナもどうやらその子孫らしい。

そんなこともあってか金魚博士こと松井佳一氏は、「テツギョ」をただの金魚と鮒の雑種とみなしていたようで、「金魚」はともかく「フナ」の事はどこまで真剣に研究されていたのか疑問である。


「日本産フナ類」とその変種である「ヒブナ」と「テツギョ」については、いろいろと調べてみており、面白い情報もあるのだが、いずれまた。


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結論から言うと、この片親である「ヒブナ」は、おそらく「日本のフナ」ではないと思う。

と言うのも、関東で作出された「朱文金」の親となるのなら、「キンブナ」か東北以北の「ヒブナ」であろうけれども、「関東キンブナのヒブナ」と言うのは聞いた事がないし、背鰭の軟条数が大きく異なるので、子孫の容姿にも影響が出ると思われる。

東北以北、特に北海道などの「フナSP(キンブナ不明種)型ヒブナ」は、3倍体以上のクローン系統が多いようであるので、万が一交配に使用出来たとしても、その「ハイブリッド朱文金」自体が新たなクローン系統となってしまう可能性もあるからである。

となると一番入手しやすい「ヒブナ」は、「フナ尾ワキン」であるとみなして良いだろう。

ただ、「金魚」松井佳一著(昭和38年)には、「サンショクデメキン」と、「ヒブナ」と「フナ尾のワキン」との自由交配である。と明記されており、ヒブナの写真もあるのだが、背鰭の軟条数は17本+1であるので、「ギンブナ」あるいは、「金魚との雑種」(関東で生産されている「オナガブナ」も雑種であり、「テツギョ」とは別種)と思われる。



まあ、DNA検査をしてもらわない限りは、唯一の「日本産血統金魚」である可能性はまだある。


ところがね。実際にはもう「純国産金魚」と呼ぶべき魚が存在するんですね。
これもDNA検査してもらってちゃんと確認を取ってもらうのが最良だとは思うんだけどなぁ。

その②へ つづく