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2017年8月26日土曜日

榎の斑入り?

「エノキ?」
柿の木の下で見つけた勝手に実生苗の斑入りである。そのまま育てようかと思ったのだが良くない未来しか想像できなかったのでしぶしぶ鉢上げした。

いたるところから生えてくるヤツで、ケヤキの仲間(参照ニレ科お気楽写真館さん)であるのだろうと思っていたのだが、違ったらごめんなさい。
まだ結構知らない木や草がいっぱいある。

「榎?」
木の片側からだけ斑入り葉が出てくるタイプで、これは以前見つけた(何回も刈り込んでいる中で出てきた)クワの仲間が継続しなかったことがあるので落葉前に斑入り側から側芽を出させる必要があると判断し、普通葉側はすべて芽摘みした。

「榎?」
頭頂部も普通葉になっていたので切り落とした。
コナラの斑入りでやはり斑に偏りがあった苗を何度も剪定して、ようやく普通の枝がでなくなったので、それと同じ手法で行こうと思っている。

ヤマアジサイの場合は斑入り芽以外を切り捨てれば次々に新芽が立ち上がってくるが、普通の樹木の場合は、シオマネキが片腕をどんどん切り落として残ったもう一方の腕に栄養を集中させて巨大化させるイメージでやっている。

樹木体のうちのどこまで葉緑素の欠損があるか読み切れないと失敗する恐れがある。山採り覆輪のカシ(常緑)の斑入り枝だけのこして剪定したら枯れてしまったことがあるので、樹種にもよるがある程度樹勢がつくまで我慢した方が良さそう。


2015年12月6日日曜日

樹木の実生

毎年毎年食べ終えた後の柑橘の種を集めては蒔きまくって10年以上。柑橘の実生はライフワークと言っても過言ではないが、継続は力ナリ。ようやく出したぜ斑入り。

まあ、斑入り自体は柑橘の実生で割とでるので蜜柑好きなヒトには是非試して欲しい。
ただ、真っ白な幽霊になったり、曙斑入り的に緑に戻ったりするのでそれで終了。
掃き込み斑入りが出たことはなかった。

柑橘の斑入りは割とあって、「キンカン」「温州みかん」「レモン」「ゆず」「佛手柑」などの苗は比較的入手容易である。ただいずれも「覆輪」なので安定性はあるが遺伝性はおそらくない。枝変わりとかを選別したものなのかも知れない。

なお、果実を目的に実生するヒトが大半だと思うが、結実までに10年位を要するらしい。うちでも最古のものが1.5mくらいになり、何年も実をつけている購入苗よりも大きくなったが未だに結実せず。何を蒔いたのかすら忘れてしまった次第である。
「チャンドラポメロの斑入り」
今のところおそらくかなりの珍品。まずチャンドラポメロの果実を手に入れないことには話にならんが、最近ではネットでも簡単に買えそうなので、難易度は高くないかも。
まあ、このまま枯らさずに成長させることが出来ればの話。斑入りのみ引っこ抜いて植え替えたら枯らしてしまったことがあったのでしばらくはこのままの予定。
気のせいかも知れないが単独植えよりも成長が良い気がする。

なお、チャンドラポメロが単胚(劣性遺伝)かどうか不明だが、優良品種には多胚品種(優性遺伝)が多く、大半が親のクローンとなるそうである。「参照:かんきつ類のQ&A(品種改良編愛媛県」ぬー「清見」育成に31年もかかった静岡産にも関わらず県外が主産地とは・・・。
がんばろう。

*参照:高品質・単胚性カンキツ品種「清見」の育成 著:吉田俊雄氏 (非常に興味深い。柑橘育種を試みる者は必読!)
「パール柑(「大橘」参照:果物ナビ)の斑入り」
実生4年目くらいかな。もう結構大きめなサイズ。
展開した新葉に斑が確認できる。

白糸の滝の隣にある山野草屋さんから購入した「パール柑」(「水晶柑」とうろ覚えしてたので「水晶文旦」かとも思ったが別種らしい。販売されている苗には「土佐文旦」の別名ともある。どちらにしても鹿児島の文旦の系統ではあるらしい。いつか食べ比べる機会があると良いが・・・)がとても美味かったので迷わず播種。確か巨大なフェイジョアも売っていた気がする。フェイジョアの種はキウィフルーツみたいな小ささだが発芽率は結構良い。実生後の成長も良いので興味があるヒトはお勧め。
ただし、実がなり始めるまでに数十年を要することがあるので覚悟した方がいい。また生り始めて数年の間は実が小さいので可食部がほとんどない。食べたいだけなら素直に苗を購入した方がいいかも。
「パール柑の斑入り」
地味なんだけども、こちらのもう一枚の葉にも出ているので斑入りだと信じたい。

ちょっと不安。
冷静に考えると果物を採るにはいけない遺伝ではあるが。
「トキワガキの斑入り?」
3年目くらいなのだが、一応毎年継続中。しかし曙斑っぽい。
何本か似たようなものが出た。掃き込み斑は出ていないが、メス木として出回っている個体なら持っている。山野草屋さんのリストでは結構高い。結実はまだないし全然大きくならないし、老鴉柿ならたくさんあるのに常磐柿はあんまり人気がないのか品種の入手もままならず残念である。盆栽屋さんにならあるだろうか。
「トキワガキの斑入り?」
上とは別の個体。継続してはいるもののやはり消えかかっている。
なんか逃げてしまいそうな気がする・・・
「聴信寺金魚(椿)」の実生
金魚葉になってないんですけど・・・
梵天とか金魚葉とかの実生遺伝性は低いらしい・・・

ま、実生の大半はこのような失敗作である。失敗って言っても別に花が悪い訳ではないからね。斑入りや変わりものが気持ち悪いと思うヒトもいるだろうし。結局は稀少性の問題なんだろうなぁ。


「聴信寺金魚」
傷んでしまっているが開花中。写真だと普通に見えるけれどもやや黒っぽい色。ユキツバキ系ではない(参照:「雪椿の見分け方」・「太目の細井のきまぐれ日記」さん)。花粉親はどれだったのだろうか。「弁天西王母」は一輪咲いていたが他の椿の開花はもう少し先になりそうだ。

余談だがウィキペディアの椿の項の中文ページを読むと椿の原産地が中国で日本に導入されたとか書いてある(機械翻訳)。

なお「日本産ツバキ属~野生種の類型と品種の見分け方~」(参照:㈱アボック社)によると「ヤブツバキ」は一部韓国南西部に分布、「サザンカ」は日本固有種で、子房に毛があるツバキは国内産になく、「侘助」の野生種が発見されていないことから明時代の中国産の原種と交配された園芸種であろうとのこと。
ただここで気になったのはサザンカの子房にも毛があるのですが、どっちなのでしょうかね・・・。ウチにも斑入りのツバキとして購入した謎の木があるのですが、萼片がやけに毛深くてどうもツバキでなさそうな雰囲気。花が咲いたらアップしよう・・


おまけ
マルバテイショウソウの実生」
購入した九州産の親株が種(綿毛)を飛ばしたようでオナガカンアオイの鉢から勝手に生えてきたもの。自家結実する。テイショウソウは栽培が難しい方だと思われるがこちらは比較的丈夫らしい。ただ親株が小さくなってきている気がするので厭地性があるのかも。
ちなみに乗っている落葉と奥に小さく見える緑の小果はフェイジョアのものである。

2015年10月24日土曜日

ずんべらぼんは発酵の素

今年は調子が良かった筈の「細辛」や「テイショウソウ」が全滅したりしてかなり凹んだ。
植え込みから数年経過して、これから株立になってゆくだろうと思っていたにも関わらずこれだ。

どちらも白絹病対策でバリダシンを散布してあったし、その感染を恐れて用土の汚染もないようにしてあったつもりなのだし、病原菌にしても宿主を全滅させるようなことは意味がないと思うのだが、経年劣化などで土壌の性質が悪くなったと考えるしかないのか。

山野草の栽培についての書籍を読んでいると、かならず植え替えについて言及されているのだが、自生地では土壌の更新が起きてるとは到底思えないので、ずっと違和感を感じていた。


真夏は蚊にボコボコにされるし、秋以降はすぐに陽が暮れるのでろくに作業が出来ぬ。春が一番いいのだけれど、庭の水撒きと植物の状態確認だけでもちゃんとやると数時間も経っていてびっくりする。土日はグダグダしていたいしたまには出かけたいし、そもそも水槽の水換えだけで一時間もかかるのに、そのあと大量の鉢の植え替えなんてまったくやる気にならん。


そんな訳で、モノグサが手間暇かけずに出来ないものかと思って「不耕起栽培」や「連作栽培」についての本を何冊か読んでいたのであるが、簡潔に理詰めで書かれていて特に腑に落ちたのがこれ↓

連作のすすめ。著 木嶋利男」

おおまかに解釈したのは3点。

*自然状態では本来適応した植物が生えている。

*栽培当初は生育が良好だが、連作障害が数年後に起きる。

*連作障害を乗り切ると、植物に適応した土壌環境になってゆく。

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山野草栽培における現代の常識である「植え替え」は不要であると言うのが面白い。

春及園の故鈴木吉五郎氏が株分けした際苗を同じ(古い)培養土に戻していたと言う記事を雑誌かどこかで読んだのだが(この方昭和初期からディスカスの飼育までされていたのか・・・すごすぎる)、同じ培養土を使用していると菌層が単純化したり汚染されたりする漠然とした印象を抱くが、そんなことはなく年々複雑になっていくし、微生物によって地下数メートルまで団粒構造にしてくれるのだそうだ。むしろ土壌撹拌によってせっかく形成されかけている安定環境に酸素を供給してしまうことで撹乱してしまったりする(すでに理想的な環境になっている場合。まず土壌改良が必要な場合もある)のだとか。

無論これがそのまま山野草の栽培に応用できるのか分からないのだが、入手したときと同じ状態のまま管理しているカンアオイの方が状態が良いような気がするのが気になるのである。


もっとも栽培管理がいい加減だと言う原因も否定はしないし、高価な山野草の場合では連作障害やらが起きて枯らしたりなどしてはならぬので植え替えによってしのぐのは当然とも言えるのかも知れない。が、そんなにマメに管理できるのであれば、わざわざ大鉢に植え替えたりはしないのだ。


と言うわけで、いろいろと白絹病対策の為、アルカリにpHを傾けたり、大量に薬剤を買い込んだりしたものの結局発病したものだったが、結果が同じなら何もせずに水だけやればいいのかと言う結論に至った。

少なくとも神経質に植え替えの度に、バリダシン剤をかけまくっていたのはまったくやめてしまった・・・・・もっともその効果のおかげで発症しなかった可能性もある。



ちなみに、連作栽培における白絹病対策では、逆にpHを下げて酸性土壌で活性化するバクテリアに病原菌を食わせると言う方法もあるのだと言う。
こうなると、〇〇が健康に良いと言われたらば、すぐまた反例が出たりとか言う状態と全く同じでどっちを信じればいいのか分からなくなる。


まあ、要するに対症療法ではなくて、実生によって環境に適応した種苗を選抜し、病気自体が発生しにくい微生物環境を丸ごと管理する(不耕起≠放置)と言う点で、濾過細菌環境を維持し、なおかつそこに順応した系統を累代維持すると言う魚の飼育は同じ理屈であり育種の基本であると思い至ったのである。


他に合わせて読んでいたのが「農家が教える光合成細菌」。
光合成細菌と言われる嫌気性バクテリアを培養して野菜花卉に与えると成長が極めて良くなるとか家畜の免疫力が高まるとか言うような内容で、金魚伝承のお魚拝見的な文体で書かれている。個人的にはその効果に関して内容ほどの期待はしていないのだが、各育種家(最近は魚と草と同じくらい菌の育種にも興味がある)の培養についての工夫や失敗なんかが面白く、発想源としても地味に役立つ。



光と菌がついていると、観賞魚の餌の定番である「咲ひかり」の「ひかり菌」を真っ先に思い出すのであるが、「光合成細菌」は嫌気性の紅色の細菌類であり、ひかり菌の方はバチルス菌であると言うのでいわゆる枯草菌類だ。


濾過細菌が枯草菌類であることをご存知の方は一度くらいは水槽に納豆を投入した経験がおありだろうが、ウチの場合は落葉を入れていたことがある。効果はよく分からず材質も変わらんだろうと言うことでペーパータオルにしてみたり、そのうち面倒になって窒素還元の炭素源として活性炭で済ませるようになってしまった。何故かと言うと底面濾過の砂利が分解物によって詰まってしまうのである。


余談であるが、濾過細菌を活性化させるための栄養源として糖類を添加するのだけは止めた方が良い。
というか、禁忌だ。何年も前に試しにやった所、たった数時間で水槽を壊滅状態にしてしまったことがある。

未だに何が起こったのか確信はないのだが、どこに隠れていたのかものすごい量の線虫類が舞い上がってきて、魚がパクパクし始めたのを見たときにはひどく焦った。pHの急変かとその時は思ったのだが、たぶん発酵によって酸欠になってしまったのだろう。
ようは狙ったものが殖えるとは限らない。納豆菌の親戚か・・・水が糸引くのかな?ぐらいにのんきに思っていると全然別の何かを喜ばせている可能性もある。たとえばイースト菌とか酵母とか(も)入っていると考えた方が想像し易いかも。その時間(分)単位の爆殖具合がよく分かるだろう。


だいたい落葉を分解する菌が水中でも適応するのか大いに疑問であったので成り行きに任せるよう収斂してゆくのは当然である。おそらく水槽ごとに適応した菌株が生育していて、それが水槽ごとの病気になりがちだったりと言う環境にも影響を与えていると思う。

なお光合成細菌はバチルス菌と共生することで好気性環境でも生存できるらしいので、こりゃ水槽にも応用できそうじゃん。てなことで早速本を参考にいい加減な培養を試みてみた。

*本来は土壌改良用の液肥として使用する前提で書かれて、市販の光合成細菌を素に増殖する方が無難です。

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「用意したもの」
*ペットボトル (満タンの水道水)
*菌(水槽から赤いものをスポイトで取った)
*咲ひかり


数週間たっても餌が溶けただけであまり変化がないので、開封してみました・・・・・・・
すると・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・ものすごい「ウンコ臭」がした。


「大失敗」であった。


-終わり-



・・・・・・にする訳にはいかん。これをこのまま庭に廃棄すると絶対的近所迷惑になるし、そもそも植物にも危機的な悪影響を及ぼす可能性がある。

そこで、嫌気性発酵を止めるために、ブクブクを投入しかつエナジードリンク剤(糖類を供給して酵母の増殖を期待したのと、アルギン酸とかなんか必要そうなものが入っている)を添加してみた。


つづく








2015年4月5日日曜日

天城越え

「アマギカンアオイ」の自生地を見たくて天城まで行って来たのだが・・・・・
アマギが行方不明。
4時間近く山中を彷徨っていたが、見かけたのは「ランヨウアオイ」(参照:四季の山野草さん)ばかり。
ただ、シュスランの自生を初めて見て感動した。杉の落葉がふかふかの腐葉土となったやや明るい道路脇に結構居た。ベニシュスランかどうかは分からないが、カゴメ模様は一株もなし。
あたり一面どこもかしこも「ミヤマカタバミばかり。斑入りでもあるかと思ったが、模様葉が多少あるのみ。あまりにも多いのでうんざりしてしまった。
「ミヤマカタバミ」と「不明シュスラン」
おそらく「ランヨウカンアオイ」(スントウかも?)
親苗は見かけず、このサイズのものばかり。
葉模様もなく地味なこと。誰かが抜いていったようでもなく、冬季落葉しているのかも知れんと思った。
アケボノシュスラン」あたりかな。
「アマギテンナンショウ」→「ナガバマムシグサ」(参照:コレー園芸さん)らしい。葉長がアマギでなさそう。
と思われる。銀ノリ中斑の葉模様もあり、花も透き通るように清涼感がありキレイであった。
おそらくここの普通種なのだろうが、今回唯一の収穫・・・(採ってませんヨ)
付属体の形状が「スルガテンナンショウ」とは異なる。開花直後はやや棒状だったスルガだが、だんだん丸く膨らんできた。
これは先がほんのりふくらみ気味で、蒲の穂状の「キシダマムシグサ」(栽培中)ともちょっと違う気がする。
仏炎苞はこの色が基本色なのか分からぬが、濁りのない飴色の付属体を見るに準素心とかウルミとか言う色素の薄い個体なのだと思う。山中でもほとんど見かけず。見かけたのは中斑紋がないもので「ホソバテンナンショウ」に似ていた。「ホソバマムシグサ」の色彩変異か基本種かと思っていたが、別種なのかね。まだ勉強が足らん。
道路脇に生えていた。
これに限らずテンナンショウ類は道路の側が大好きなようである。
あるいは、鳥が道路脇でトイレをするのが好きと言った方が良いのか?
これ、なんかのトリビアにならないかね?
デカかったので撮った。それだけ。調べる気にもならず。
シシガシラと思われる小苗もたくさんあったが、特筆すべき変異体はなさそうであった。
あったとしても、山採り変わり物は継続しなかったりするので特に見なかった。
これと同じようなヤブツバキがたくさんあった。
実生苗はまったく見かけなかった。当然変わりものなどもナシ。
「ウバユリ」
だと思うが、ほとんど何処でも見かけた。
これはちょっとエイリアン的な色合い。大半はただの緑。
「地衣類」(ハイイロキゴケ?)
風の通り道でかつ湿度の多いような場所に多く見られた。
おそらく、それほど気温が上がらない場所が好みなのであろう。
*地衣類は0℃以下~70℃まで適応出来る種もあるらしい。また日光も好むとか。
「地衣類2」
こんな群生は富士山以外で初めてみた。
青カビの親分みたいで思わず呼吸を止めてしまった。
「シハイスミレ?」
タチツボと思われるものがほとんど、これがわずかに。
宮﨑アニメで出てきそうな。
「ハイゴケ」
が繁茂しており。
ハイゴケは湿度が多い場所では小型のシダのような姿になりキレイなのだが、いざ栽培しようとすると思うようにゆかぬ。
乾燥にもそれなりに強い筈だが、テラリウムとかで半分水没させてしまうくらいが良いかも。
直射日光の当たる川のすぐ脇の法面などにも生えている。こんな感じで岩に着生させたら素敵だと思う。
「ヤブツバキ」
気持ちユリ咲きっぽい個体もあったが、ともかく薄暗い山中ではやはり花がある。
別の山でも見かけたが何の花か分からなかったがふと閃いた。
ミツマタ」である。
群生しているので、紙の原料としていた時期があったのかも。
本当に自然林なんてないね。何処へ行っても杉ばかりだし。よくまあこんな急斜面のほぼ全面を植林したものだと感心。
園芸品種に毒されていなければ素直に感動したのだろうが・・。
多少個体変異もあるようだが、ほぼ同じ。
ようやくアマギかと思ったら、泥軸。
葉も薄いし、ランヨウかスントウだろう。
隣の「カラス葉」に一瞬!となったが、これカンアオイじゃなくてウバユリです・・・・。
一気に力が抜けてしまった。
「ウバユリ?」
こんな大きな葉でもこのチョコレート色。
アントシアニン量が多いのなら、赤花だったりして?
わりと同じ柄のものが密集していた。


そう言えば、シカだろうか。フンが結構落ちていた。
ウバユリは鱗茎を食べられるらしいが、葉っぱもイケるのかな。
雑誌とかで使えそうな感じに可愛らしく撮ってみました。自然写真としてなら売れるかな。登録してみるか。
「ノキシノブ」
ニョロニョロみたい・・・
これは着生してますが、地表に生えてるのもいて軽く驚いた。
落ちて居着いてしまっただけかも知れんが。
こんな感じの写真ばかり山のように撮影してきた。
いずれ庭園をつくる時に参考になるといいかな。
山に入ると、山野草の植生状態がよく分かっていい。
それが直接栽培に関係することもなかったりするが、ひとつ言えるのはあんまり蒸れるような状態はなさそうだと言うことだ。直接雨に濡れたり、直接に太陽や風に曝されたりすることがない感じ。しかも湿度と通風は充分で涼しい。
これはなかなか真似できないと思う。
マメザクラですかね。
花びらと枝と実生苗は見かけたが、本体は不明。
最後のカンアオイ。
大体、カンアオイの好みそうな場所が分かるようになってきて、これも当たりだったのだが、つまりランヨウかスントウしかいないことが分かった。
カンアオイは数種類が混在するが交雑は稀としている記述を数回見かけたが、今までスズカ、ランヨウ、ココの三箇所を見た限りでは、混在している様子はない。

これで、アマギは諦めた。

ムリ。本日は終了。
この木の名前が分かりません。
ご存知の方がいらっしゃいましたらご教示くださいませんか。
常緑なのだが・・・アラカシシリブカガシ

→「イズセンリョウ」のようである。が自分で同定できそうな適当な画像がないのである。ネットの落とし穴であると言うかニッチな需要を満たすのがネットの利点であるのだからして、今後も出来るだけ多方面から役立つかも知れない写真などを載せるつもり。・・・だいたい実以外はセンリョウとは似ても似つかぬ木である。
「これも不明?」
なんだか分からないが、地味な緑の花が咲いていた。
→「ナツボウズ」のようだ。

2014年12月23日火曜日

オナガカンアオイの葉挿し

梅雨に入るころ、オナガを植え替えようかと思っていたら、うっかり展開したばかりの新葉を折ってしまった。

葉は元気そのものだし、捨てるのも勿体無いので棚下の水苔に挿しておいた。
*(羊歯類等、夏に水を要求するものの為に腰水にしてあるものが多いのだが、ボウフラが湧いてしまうので防止用に水苔をひいてある)

そうしたらば、夏中はずっと青々していて、すごい生命力だなあと思っていた。

そしてようやく葉が枯れてきたので、捨てようかと思ったら・・・・・・・抜けない。

「オナガカンアオイ(普通のもの)」
貧弱ゥであるが根が出てますね。

この切り口を見る限り、残された根茎と言うか、
上部がないのでもはや根でしかないのかよく分からないが、もうダメなのか・・・

カンアオイの根伏せって、芽当たりがないとダメなんですかね・・・

2014年7月6日日曜日

ベニシュスランの授粉?

「ベニシュスラン」は10cmにも満たない小型の草体に見合わぬ3cm程度の大きな花を数輪つける。
「ベニシュスラン 普通個体」
充分に光がある状態だと草体と花の大きさがほぼ一緒ぐらい場合によっては花の方が大きかったりする。
遮光下で徒長させるのは貧弱に見えて好きでないので、時に陽が当たるぐらいの軒下においてあるがさすがに葉焼けすることもある・・・
今が花期らしくて、普通の個体も斑入りも淡い朱色の花をつけている。素心の純白花と白い茎の個体があり大変美しく、何年か前にネット上で見かけてからずっと欲しいと思っていた。で、数年前から集めていたのだが、古典園芸植物の例に漏れず、斑入り個体に大変人気があり、特に花も美しいことから小個体でも結構高価な部類である。
「丹沢錦」
斑入りのベニシュスランには白や黄覆輪の他に銘のあるものが数種類ある。
「丹沢錦」は白軸白花個体で斑入りがキツイので、普通株が元気一杯でも調子が落ちてくる。
なおすでに昨年一株溶かしているので、非常に心配・・・・来年拝めるか分からないので記念に一枚。
栽培法がいまいち良く分からず、寒さには問題ない(らしい)のだが、夏の暑さに弱く結構溶かしてしまった。でも、斑入り以外はまあまあ育てられるようになってきた。おそらくベストの育て方ではないのだが、水苔単用でほぼずっと湿った状態にしてある(乾いた状態でも株自体は元気みたいだが、挿し芽をするには濡れている状態が良い模様)。

「ベニシュスラン 青軸」
未確認だがおそらく白花だと思う。
やはり白花であった。7月末~開花
普通の色の花との対比

ついでに言うと「八丈シュスラン」「カゴメラン」などの南方系のシュスランも加温無しで越冬できたよ!結構枯れたのもあるけど、生き残りは新芽も出てきている。暖地で馴化されたのと実生した「カシポオキナグサ」と「カゴメラン」が一緒に育っているのを見るのはなかなか感慨深いものがある。まあ、これからが夏本番なのだけど。

そんな訳で、加温・冷却等(*置き場所や水やりはそれなりに気を使ってはいるが、いつか日本庭園を造る時に放置しても大丈夫な程度)の特別な管理もせずに安定して開花させたと言って良いような栽培状態になったのだが、ベニシュスランは開花させると枯れてしまう(らしい。ウチでは少なくともそのようだった・・)のである。なので、せっかくの花もちょっと見たらば切り取られねばぬ。ましてや、授粉させようとすると相当に危険である。

とは言え、基本的には育種の為に買っているので(基本的に古典園芸植物の増殖は株分けなので、その由来の正当性や系統の良さが大事なのであって、実生は軽く見られる傾向があるせいか、こう言うヒトは少数派らしいことを実生されている方から伺った。せっかく苦労して貴重な品種を交配させても評価されないのは残念なことだ。が、ホームセンター等に流通する大量生産品とは違うのだよ的な世界があってもいいとは思う)授粉を試みたことがある。が、花を分解してみたが雄しべは分かっても雌しべがよく分からん。丹沢錦の実生もしている方にも伺って、一応は正しいことをしていた筈だったのだが、結局人工授粉は出来ていなかった。

「ミヤマウズラ」や「カゴメラン」など葉芸の美しいシュスランの類が地味な花穂(1つの花は5~10mm未満。人工授粉されている方もおられるが、根性あるなあ。よほど好きで好きでたまらないのだろう。やりたい気はあってもやる気にまではならぬ。生後1週間の金魚の稚魚の選別ならやらんこともないが、正直授粉作業は虫にやってもらいたいと思うくらい)をつけるのと比べ、より大型なので人工授粉も容易かと思ったのだが、すでに授粉済みの購入品以外で種を見たことがない。大きめな花なので相応のサイズの授粉昆虫がいるのだろうとは思っていたのだが、いかんせん自然状態で見たこともないような植物の生態など知る由もないのであった。

でも、ひょっとすると?と思ったのが、この写真。ハアリか何かか?と思ったのだけど、よく分からず。
背中に雄蘂(?)がくっついてしまっている。
女王アリみたいな気がするがなんなのか。
水に濡れても取れないよ。

*7月半ばぐらいには花は萎れてきたが授粉した形跡もなかった。

2014年5月4日日曜日

山歩き

ヤマアルキ」と言うと、竹本泉さんのマンガの1エピソードに描かれている、山をまたいで歩く巨大な綿毛にザトウムシみたいな2本足の生物を思い出し、なおかつうろ覚えだが「地球の長い午後」の局地に向かって播種に向かう(?)巨大生物の背中に乗ってどっかに連れていかれる、なにやら古典SF的な壮大な感じだったりする。

さて今年のゴールデンウィークは土日と重なってしまって短いのだが、ず~っと山歩きをしようと思っていたので、ようやく水見色まで行ってきた。ちょうど杉か檜かの植林の為に林道を切り開いているようで、雑木林と植林された後地の植生の違いにちょっとした衝撃を受けた。

雑木林にはカンアオイ(ほとんど無地の地味柄ばかりであった。やや大きめの花から推測するにランヨウアオイではないかと思うが、カギガタとか他の種かも知れん。スズカカンアオイに似ているような気もする)を見つけたが、杉林下ではほとんど見られず。

重機で蹴散らされたカンアオイや、薄暗い林床から直射日光下に放り出されたテイショウソウを見ると、自然保護における山野草採取の是非の前に、こう言う花粉症のアレルゲン増殖を法規制せんか!とか今年はどうも仲間入りしてしまったような身を鑑みて憤ってみたりしたが、まあ手を入れなければ里山は崩壊するし、シカの増殖のせいで殺人ダニが殖えているとかも言うし、ちょっと考えてしまう。

テイショウソウ
蛍光グリーン系の色合いがまるで黙示録サイバーパンク的カラーリング。合成写真のようだが、無修正。
今回の目的はこれを探す為だったので、最初に見つけて興奮して写真を撮った後、気づいたら周りにウジャウジャと生えていた。
花芽の枯れた後が残っている個体を散見したので、空白地帯に種子散布を行い進出するパイオニア的植物と言うヤツなのかも。
杉林下にわりと居た。
「テイショウソウ」
微妙にだが地模様が異なる個体がある。
基本的にはこんな葉型で、こんな模様。もっと地味なものもあるが、これが平均的。
丸っこい葉の個体もいたが、ヒロハテイショウソウとかキッコウハグマとか別種かも。

山野草屋さんから購入した四国産の個体の方が黒が濃く、銀がくっきりしていて若干キレイであった。おそらくそれなりに選抜された個体なのだろう。

ちなみに九州産の個体があまりにも姿形が異なるので???だったのだが、
マルバテイショウソウ」(via 花の日記さん) だったことをようやく確認した。

ホトトギス
ヤマホトトギスなのだろうか。
これもわりと杉林内でみかける。

花はなかったがテンナンショウ類も見たので、静岡の人工林ではよく見られるコンビだと思われる。
ホトトギス類の何かかと思ってたけど、刺が生えていたので「サルトリイバラ」らしい。
葉の油点はわりと普通なのか。
ニホンカモシカ
重機に踏みつけられたり押し退けられたりした道端の山野草を見ながら歩いていて、
ふと視線を感じで見上げたらこの通り。
まるで「もののけ姫」の1シーンのような感じであった・・・