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2014年2月2日日曜日

In Search of Moebius (BBC 4 Documentary)




昨年、シュイッテンの「闇の国々」シリーズが完結しましたね。生きている間に日本語で全部読めるとは思わなかったのでうれしかった。
反面、メビウスはアンカル以外、シリーズの邦訳ならず。早く頑張って欲しいような、フランス語で読めたらいいんじゃないかとか。無理だって。

2012年9月30日日曜日

限りない夢の仲間

と言う元題の「J・G・バラード」の長編がある。
サンリオ版の表紙が一番内容に忠実。
八王子の古本屋でしか見たことなかったけど・・・

自機が墜落してとある町を徘徊することになる生死不詳の飛行士の話なのだが、バラード作品の例に漏れず熱帯楽園幻想的な動植物のディティールが細かいのと、誇大妄想的な閉塞悪夢世界で神話的な放浪をさせられる自分。
「エル・トポ」
とか
「ホーリー・マウンテン」
とかアレハンドロ・ホドロフスキーなんかが好みそうな感じで、昔は一番好きなニューウェーヴSF(と言うか幻視小説?園芸における多肉植物のカテゴリなんかと同じ扱いで、他ジャンルに収まらないようなヘンテコな物語はみんなSFに突っ込まれてしまうのだった。「奇想天外」なんて「砂漠オモト」なんて和名もあるくらいなのに、何故か多肉扱い)であった。ホドロフスキーと言えばメビウスとギーガーの「幻の砂の惑星」があるんだが、
最初にギーガーの画集でこの「Jodorowsky's DUNE」ってのを見た時には「砂の惑星」とはにわかに信じがたかったものだが。こりゃ砂丘どころか「悪夢の惑星」だっつーの。ディックの「悪夢機械」って短編集もギーガーだったし。
http://www.johncoulthart.com/feuilleton/2009/09/22/alejandro-jodorowskys-dune/
誰の絵?
ちなみに所有しているSF小説の表紙は石森章太郎の旧版である。高校の時に古本屋でまとめて買った。
で、まったく読んでない。
これって、ハルコネン男爵側のコスチュームなの?
2012だって、こんなの出てるの?

ピンク・フロイドが音楽だったって。まあ、やらなくて良かった気もちょっとするし、ブライアン・イーノがちょびっとやったから良しとするか。実はTOTOのテーマも好きだし。 それはともあれ共作のBDもあってね。
「アンカル」

と、ここでは脇役だった男爵一族が暴れまくる「メビウス」じゃあない(デザインとかは踏襲)のだが、
「メタ・バロンの一族(上)(下)」
が完全翻訳されてるのでチェックしてなかった方にはおすすめ。(ところで29日発送の下巻がまだ来てないんだが、どこ行っちまったんだ!!)「メタ・バロン」の方は宇宙のコナン(ヒロイック・ファンタジーの元祖の方)なアトレイデス家一族の物語と言った塩梅。

・・・・・・・・・・・・・・・・が、「メビウス」が亡くなってたとは・・・数年前に京都駅で展覧会だっけ?の広告を見たと思ってたのに・・・・・ いかん・・・いろいろと厭な想い出が蘇ってくる・・・


いかんいかん現実逃避だ。夢に戻ろう。思い返してみるとカルトSF映画と言われる作品の筋立ては大なり小なりこんな感じである気もする。いくら脱出を試みても夢の世界からは決して逃れられない・・・なんてフレディも真っ青か。

半分眠った脳で聴く深夜映画のテーマソングであったドビュッシーの「夢」はそんな訳でマイナーなカルト映画や少年時代のワクワク感とこんなことしてる場合じゃないと言う焦燥感やらが入り混じった感情と、未来世紀ブラジルあたりの宮崎駿的雲海の幻夢を想起させてくれるのだが。
ヤバイまだ夢から醒めない

エリック・サティのジムノペディの拡大版と言った感じもしないでもない。
このどこか懐かしくも浮遊感たっぷりな曲想は音階による所が大きいと思わないでもない。
ジムノペディアとドーリア旋法についてはこちらに詳しい。

ついでにホルストの金星中間部なんかも夢の中。

ハロルド・バウアー版。これが一番オリジナルに近そうだ。
ジャズ版を聴いた後だと、グルーヴが全然違うのが分かる。てか、刻々と変化しているな。
これまたテンポもけっこう早め。昔の人はせっかちなのか?

演奏者についてはこちらが詳しい。

御存じ元祖アナログ・シンセサイザー・ムーグで作られた富田勲版。
しかもアナログ版だよ。
こういうのを電気つかってるからダメとか言う人がいたのだとしたら困っちゃうな。


MIDI版
ちらは問答無用の電子楽器。
MIDIだって自在にBPMを変化させることもできるし、高品質のピアノ・サンプルとサンプラー(たぶん今では普通に聴く分にはよほどのプロでもない限り聴き分けることが出来ないレベルになってると思われる)を使うこともできる。アナログ入力だって可能だ。でも、譜面を打ちこんじゃうとね・・・

クインシー・ジョーンズ版



エラ・フィッツジェラルド版

サラ・ヴォーン版

デラ・リーズ版


英詞付

そう言えば、勝手に英語歌詞つけられて印税をかっさらわれた「カリプソ」とかあったそうだ。
「スキヤキ」とかも被害者だけど、今なら勝てそうだなぁ。

「夢のたたかい」より「君の上には花ばかり」作曲フェデリコ・モンポウ

元ケーキ屋さんだったとかなんか素敵な感じなのに、全体的にメランコリックでカタルーニャを感じる。
でも、ほとんど記憶になくてショパンの主題による変奏曲の方が好きだった。

「愛の夢」 作曲フランツ・リスト
やっぱ印象派の元祖なのか。

2012年8月13日月曜日

コルト・マルテーズ

ずっと前に購入したまま見ていなかった「コルト・マルテーズ」の劇場版(2002仏伊ルクセンブルグ)DVDをようやく開封した。片手間に少しづつ見ている。

いまどき懐かしい感じの露骨なCG臭のないアニメで、動きや着色や背景の感じがぬめっとしていて昔のアメリカ製フルアニメみたい。

イタリア版「ルパン三世」みたいなもんだと聞いていたけど、1910年代の「コブラ」の方が近いかも。「ミスター・モト」と同じくらいの年代の設定かな。

「Mr.Moto」
ピーター・ローレがモト(日本人探偵)役。
第一次世界大戦くらいの話だと思ってたんだが、第二次世界大戦前後みたいだなあ。となると「インディー・ジョーンズ」か?
「夢幻紳士」ってこのあたりの時代だっけ・・?
慇懃無礼で冷酷なくせに義理がたいと言う「ロボット3等兵」じゃなかった「ロボット残党兵」の森みたいな感じだろうか。

古い外国作品の中の日本人としてはかなりカッコいい。
「ミスター・モト」シリーズも全部翻訳してくれればいいと思っていた時期があったなあ。


TV版?

原作も読んでみたいなあ。
BDは翻訳されてるけど、イタリア物ってあんまりないのかな。
こんど調べてみよう。

2012年5月20日日曜日

アンキ・ビラルとエキゾとモンドと



ビラルの「モンスターの眠り」の完全版が出ている。今バージョンはソフトカバーで270頁。前回分はうろ覚えだけどその内の70頁分くらいになるのかな。

原作に忠実なタイトルに戻されたのかも知れないが、他にも同名の有名コミックが出ているので、検索する時に少々厄介である。

いつも思うのだが、「同名異曲」や「同名異本」とかの「題名」を決定する時、なんか少しは捻ることはできなかったのかと・・・ (と言いつつ自分のBlogタイトルを検索してみる。ありゃりゃ・・・あとで少し変えるか・・・)


「エンキ・ビラル」は旧ユーゴスラヴィア出身のバンド・デシネ作家で、「ブレードランナー」にも影響を与えたと言われる。



バンカー・パレス・ホテル」「ティコ・ムーン」「ゴッドディーヴァ」等の監督でもある。その色彩感覚はいかにも東欧的で、BD「モンスター」ではユーゴ紛争をモチーフにメイン・キャラクター3人がユーゴ人、「ニコポル」ではイタリア東北部スロヴェニアと隣接するトリエステ出身(クロアチア等は旧イタリア領で第二次大戦中にはユーゴ軍によるイタリア市民の虐殺が行われた)のキャラクターが出ていたりする。
余談だが「トリエステ」はオーストリア・ハンガリー帝国の港町でもあり、ラテン、ドイツ、スラヴの文化が混じりあい、「スウェーデン」よりも金髪率が高いそうだ。

 「ブレードランナー」と言うと、「ヴァンゲリス」による音楽が有名であるが、彼は元ギリシャのプログレシヴ・ロックバンド「アフロディテス・チャイルド」のメンバーである。



「ギリシャ」はヨーロッパ文明の起源とのことで、西欧風の音楽を想像するかも知れないが、古代ギリシャの「オリンポス音階」は日本の「」の音階と同一であったり、現在はトルコの影響もあったりして、かなりエキゾチックに聞こえる。 (世界の音階については「響きの考古学」藤枝守著に詳しい。)

ちなみに、トルコのミュージシャンはオクターヴを等分したいわゆる「平均律」ではなく、独自にアラブ音階(?)にチューニングした楽器を使用することもあるとトルコ人から聞いたことがある。

で旧ユーゴ。現在はえーと。なんかいっぱいあるね。言語も微妙に違ったり、全然違ったりする。 こんちは「ドーベル・ダン」がスロヴェニアで「ドーバー・デン」がスロバキアだったかな。忘れた。スラブ系なので「Yes」はロシアと同じ「Da」だと思うんだー。えへ。ともかく、バルカン半島を貫く山脈の谷間の村々の結婚式で演奏されていた音楽は、10年くらい前に「ロマ=ジプシーのマーチングバンド」として有名になりつつあった。



アラブ風旋律の奇数拍子主体のエキゾチックな音楽と言うと「ダスコ・ゴイコビッチ」の「スインギン・マケドニア」が白眉。非アメリカ人による、「エキゾ・ジャズ」の元祖とでも言えばいいか。まあ、「エキゾ」とか「モンド」と言ってしまうと語弊があるか。「ワールド・ジャズ」?

日本でも「古谷充とザ・フレッシュメンのファンキー・ドライブ&民謡集」なんかも、ビ・バップな感じにアレンジされまくっていてカッコいい。


しかし、結構海外では有名になっていたにもかかわらずルーマニア国内ではジプシーは嫌われていたようだ。肝心のルーマニア音楽は入って来てなかったのにね。


同じころ、フランスではアルジェリア、北アフリカ中東系移民による「ライ」とか「グワナ」とかなアラブ風の音楽が盛り上がり(アラブ圏音楽の簡単なまとめ→✯Pirates Radio 印象派とかも。この人いいなぁ。

、「ブリジット・フォンテーヌ」が再始動「ラ・キャラヴァン」とかは車かなんかのCMに使われたので覚えてる人もいるかも。


デューク・エリントン」のダークで怪しいモンドな曲がこれまたワウワウ・ギターとシャナイかなんかのアラビックなフルートがエロティックなフォンテーヌのフランス語訳詩に絡むと言う超カッコよいアレンジがなされている。「ドクター・ジョン」も同時期同方向でカバーしているが、これはイマイチ。

ライ」と言えば、1994年の「リミティ」の「シディ・マンスール」がぶっ飛んでいる。メンバーがこれ。

✦Robert Fripp  (残念ながらちょうど時期が悪くてねぇ・・・メタルギターじゃない・・・)
✦Bruce Fowler (あの「ビーフハート」のだ)
✦Walter Fowler (お兄さんか弟かわからん。3兄弟だったかな・・)
✦Flea       (レッチリの。マキシマムザホルモンのBの人が好きなんだっけ?)
✦East Bay Ray (デッド・ケネディーズ。ごめん知らん)


もう、「キャプテン・ビーフハート」と「キング・クリムゾン」の夢の共演だけでおなかいっぱいって感じ。 でも、一番目立っていたのは「Bill Rhea」なるヴァイオリニストが3曲め「Ha Ray Ha」で「太陽と戦慄」の「デヴィッド・クロス」ばりに弾きまくってるとこだったりするが・・・




うわ。こんなの見つけた。未発売音源 「 Cheikha Rimitti Featuring Robert Fripp and Flea – Cheikha [Unreleased Tracks From The Sidi Mansour Album] 」 だって。

日本では「AOA」が人力フリージャジーなゴアトランスでやっぱりエキゾな音楽をやっていた。


フランスに戻って、やはりバルカン出身のジャズ・ミュージシャン「ボヤン・ズルフィカルパシチ」。「ゴイコビッチ」直系の変拍子たっぷりのダンサブルなジャズをやるかと思えば。全然違ってがっかりしたのを覚えている。 無論バルカンな香りのするジャズもやるけれども、控えめ。

モンスターの眠り」もそうだったんだけれども、主人公の出自である1993年サラエヴォの宗教対立も、ムスリムであるとか言うような記号もあまり本筋には関係なくて、もはや出自も伝統もよく分からなくなったごちゃごちゃしてはいるけれどオチのつかない結末になんとか軟着陸を試みているような。

もはやエキゾチシズムなんてものはないのかもしれない。



ちなみにタイトル「Xenophonia」は「Xenophobia」と掛けてあるんだそうだけど、外人である奏者の外人嫌いの音楽なのか、フランス人の外人嫌いを皮肉る音楽なのか。しかしパリなんてどこよりも移民ばっかりだよね。

フランスのフランス人によるフランスのポップ・カルチャーって何があるのだろ。

2012年5月18日金曜日

シュイッテン = スクイテン

今夜これから大嵐になるそうで。
ときどき思い出したかのように雷鳴がとどろいていて、いま雨が降り始めた・・・


バブル崩壊前夜、今は亡きサブカル雑誌「Studio Voice」のある号に「バンド・デシネ特集」があった。

当時、大学の友人にちょっと「アート」っぽいものを教えてもらいはじめて、はじめての一人暮らしになんとなく大人な感じを感じた何冊か借りた内の一冊だった。

たしか桃色の表紙だったような気がする。東急ハンズの書店にバックナンバーが置いてあったのだがそこでは売り切れで、住んでいたマンションのゴミ置き場で拾ったのだった。


池袋のまんだらけは洋書コミックが充実していて、そこで何冊か「メビウス」の未邦訳のシリーズと、「エンキ・ビラル」(←アンキ)の「ニコポル・シリーズ」の2冊目の英語版を手に入れた。「メビウス」は邦訳版が出ると言われて、新刊予定にもあったが、結局出版されなかった。



そんなこんなで神田の大きめの本屋さんや紀伊国屋やらの洋書コーナーでも見つからなかったかなり気になる一冊が、「シュイッテン」の「」シリーズであった。



それから何年もして、「DOS-V」「インターネット」の普及を経て、フランス人たちとも話す機会があっもまだ、「メビウス」や「ビラル」はともかく、「シュイッテン」は謎のままであった。

むしろ「ベルサイユの薔薇」とか「シティーハンター」とかの「マンガ」や「ビジュアル系」バンドが欧州、特に「フランス」や「イタリア」でサブカル的人気があると言うことだけはよおく分かった。



ちなみに、フランス人に「ブリジット・フォンテーヌ」の事を尋ねても、総じて「変人」あるいは「良く知ってるね。」と言った反応であった。
誰に例えればいいのか分からないが、最近リマスター再発盤が出ている「浅川マキ」みたいなもんだろうか。


それからしばらくして、ビラルの「ニコポル3部作」が翻訳されようやく内容が分かった。自分の英語力のなさと、理解する気力のなさに愕然とするとともに、やっぱ意味がよく分からん部分もある。特に空中卵のあたり…


ビラルの翻訳は「モンスターの眠り」の中断のまま、数年途絶えてしまう。思えば、ニコポルの出版も、映画化された「GODDIVA」とかの流れだったのかも知れない。


思い返せば世紀末学生時代は、アニメや漫画だけでなくちょっと洋画や洋楽とかも好きな友人と、「ヘビーメタル」のメビウスはイマイチだよとか教えてもらいながら、やっぱ首都圏で育ったお兄さんたちは情報量が違うなあ。

とかなんとなく頭の片隅でちょっとうらやましがってみたりしながら、明け方BC級SF映画をレンタルビデオ屋でバイトしてた友人にこっそり貸してもらったり、ヒーター点けても凍えるような冬の友人の部屋でアニメ漬けになってみたり、テレビ東京が毎昼やってたマイナーな洋画群を見たり、結局まったく見る気にならなかったが、ロッキンオン渋谷陽一まで対談した紫色のウルトラマンロボアニメをS-VHSに録ったりしたものだったが・・・。

もうレンタルはおろか、見るのも面倒くさい。


学生時代コンプする勢いでむさぼり読みまくった「P・K・ディック」も、積ん読するようになってしまった。ほとんど重要作が翻訳されてしまったせいでもあるけれど。


そう・・・、もうどうでもよくなりつつあったのだけれども、2011年12月一冊の分厚い本が出版されたタイトルは「闇の国々」作ブノワ・ペータース+画フランソワスクインテン。「風の谷のナウシカ」のムシアブだかなんだかみたいな巨大なたちと可憐な少女の表紙である。



この題名と作者名では、情熱を失っていた私はあっさりスルー。


・・・でもなかった。絵のタッチでピンと来た。すぐアマゾンでぽちっとした。最近は本屋に行くのすら億劫になった。


あの「シュイッテン」。しかも、あの「」も入ってる。


:狂騒のユルビカンド (都市設計技師の部屋に突如出現した物体が巨大化してゆく話)
:塔            (伸び続ける塔の下層区の管理人が上層部へ登ってみる話)
:傾いた少女       (一人だけ違う重力にひっぱられて傾いちゃった女の子の冒険)


もちろん、2部目から読んだ。なんとかチャンとか言う中国系アメリカ人の短編小説集「あなたの人生の物語」の「バベルの塔」の話のオチとちょっと似たようなものを感じる。

いわゆる「バベルの塔をどんどん登っていったらどうなるのか?」と言うヤツである。今や1km級の超々々々々々々高層ビルを建築中の中東諸国もあるのだから、並みの奇想じゃ楽しめないけれども、両方ともなかなか面白い。



ちなみに、「チャン」の短編の中での最高傑作が「理解」。

薬物強化を受け凄まじい速度で超人的進化を遂げてゆく主人公が、自分よりも以前に強化薬投与を始められていたプロトタイプとの決闘に臨むと言う、少年ジャンプ版「アルジャーノンに花束を」みたいな内容。 ここ数年で読んだ短編SFで断然面白かった。



「闇の国々」収録の他の2短編も緻密な画力にものを言わせた美術BDなのだが、「魅力的な蛮人娘を文明開化させる現代人」の主人公たちに、 良くも悪くも古典SF魂を感じた。


ロバート・シェクリィ」や「イアン・ワトスン」、「ジョージ・R・R・マーティン」と言ったアイデア重視のSF作家タイプの一編か、なんとなく「J・G・バラード」の「スチームパンク」、もしくは東欧スラブ系幻想小説風っぽいような頭でっかちな感じ気もしないでもない。しかしこれは、絵描きのせいではないけれども。


感慨深くはあるものの、数枚の絵から頭の中で想像していたもの(もっと古代または中世)とは異なり、読み終えるのが惜しいと思うほどでもなかった。


名前の読みの変更の経緯は知らないが、封入されていた刊行予定のチラシでは「スクイテン」でなかった所をみると、意図的に修正されたと思われる。おそらく、ドイツ語よりフラマン語に近い発音にしたのかも。


「シュイッテンは出ないなあ~」と記憶の片隅でぼんやり思っている人がまだどれだけ残っているのか分からないけれど、彼違う名前で出てますよ。