2020年5月31日日曜日

斑入りヤマアジサイの実生 2020 5月 その②

「黄斑3号か4号」
前回は未開花状態だったが、完全に開花したもの。
写真だと色味が違う気がするのだが、赤みがあるのは明白。
枝か開花状況によって赤みの度合いが異なる。


「黄斑3号」

「黄斑3号」

「黄斑3号」

「黄斑3号」

「黄斑3号」
 説明文の意味がないので、便宜的に「黄斑3号」として統一した。
2017年採種。2018年育苗の筈である。

「黄斑1号2号」(2016年採種、2017年育苗)としている個体と前後するかも。
全体的にうろ覚えな性格で、忘れちゃっても良いようにメモ代わりに記録しているブログなので精確性を求める場合過去に遡って確認されたし。


「黄斑4号」
こちらはこちらでまったく赤みがない。

「黄斑4号」

「黄斑4号」



「実生苗」
斑入りでないので選別落ちなのだが、花の確認のため保存しておいた中から開花してきたもの。今年はまだ数株しか開花してないが、変わり咲になるかも?と思えた一株。

「実生苗」
他にも咲いてきたのは数株あるが、どうも普通のアジサイか、エゾアジサイと交雑しているのか、大型になったり葉質が異なるように思えるものもある。

花自体には面白みのないものばかりなので、本来なら変異親と戻し交配をしなければならないのだろう。





「藍姫錦」
親株と推測される。
写真ではやはり雰囲気が違うが、こっちはもっと藍色が濃い。
いつも感じるのだが「凛」とした佇まい。

「藍姫錦」

もうどうでも良くなってしまったが「七変化錦」かも。
増殖が多くなってきたのかだいぶ安価になってしまい、おまけでもらった株を躊躇なく譲渡するくらいになってしまったが、良い花であることには変わりないと思う。
 








2020年5月29日金曜日

斑入りヤマアジサイの実生

金魚の交配記録を続ける予定だったが、事故で最も優秀な子供たち(三色出目パールらんちう型しかも丹頂)を喪いまったくやる気がなくなってしまったので山野草に逃避する。

全滅はしていないし、親魚も生きてはいるが、なぜか最初の子たちが一番良い。第二第三腹ではどんどん背びれの欠如率が下がり、ほとんど選別できないレベル。不思議なことに尻上がりに良くなっていくような事態に限って起きてくれない。嫌がらせにしか思えない。


以下、数年かけて育成中のヤマアジサイの実生。斑入り選抜たち。


「黄斑1号?」
装飾花の周辺がやや赤みを帯びる。


「黄斑1号?」
「黄斑2号?」の方は未開花。最初の強剪定がまだ響いているのかも?

「黄斑1号?」

「黄斑3号か4号」
空色の清々しい色合いで赤味はない。
開花しても白味が青味がかってくるだけ。
 

「黄斑3号か4号」
全面黄葉の枝。
花色と言い「土佐茜」とかの血が入っているのかも。


「黄斑3号か4号」

 装飾花の萼片にやや鋸歯が出る。



「黄斑3号か4号」
ここの辺りまでは結構赤っぽいが、開花したら赤紫。

「黄斑3号か4号」
全体的に完全開花になると青味がかってくるので、期待しているとガッカリする。

2020年4月25日土曜日

2020年度 金魚交配記録

①網透明鱗(モミジ)らんちゅう型♀ × 透明鱗出目らんちゅう型♂(ポンプ停止酸欠でほぼ全滅してしまったが、基本的に普通鱗で撥ねる必要がなく、パール鱗らしき個体もあり、背成も良い傾向にあり優秀な組み合わせ。ただし親魚たちは地味)

②白らんちゅう型♀ × 透明鱗丹頂竜眼型(親魚)♂ (子供の背びれ欠如率が極めて高い。♂ 親の背成はあまり関係ない?)

③パールらんちゅう型♀ × 透明鱗出目らんちゅう型♂+透明鱗丹頂出目らんちゅう型♂

④パールらんちゅう型♀ × 普通鱗丹頂出目らんちゅう型♂+透明鱗丹頂出目らんちゅう型♂(*2回とも後者の精子の出が悪い)

⑤パールらんちゅう型♀ (この背成が悪いせいか、2回とも子供の背びれ欠如率がゼロに近い。♀親の背が優位に遺伝している気がする)× 透明鱗出目らんちゅう型♂+普通鱗丹頂出目らんちゅう型♂+透明鱗丹頂出目らんちゅう型♂

⑥網透明鱗(モミジ)らんちゅう型♀ × 透明鱗出目らんちゅう型♂ ①と同じ。

⑦パールらんちゅう型♀(卵を産んでくれることは優秀なのだが、背びれの欠如率が悪すぎるので今季この親は終了とする) × 透明鱗丹頂出目らんちゅう型♂(機能するようになってきた)


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写真がないのがあれだが、ようやく当ブログ本来の姿をお見せできそう。
ここの所すっかり山野草の人になってしまっているが、元々は「新種金魚作出ブログ」である。


開始当初は最短5年くらいで目標形態であるところの
「出目水泡顎泡花房網透明鱗珍珠鱗らんちう(うろ覚え)」
に到達できる筈だったんだが思い返してみればもう10年以上かかっている…。

久しぶり過ぎる金魚の交配記録なので書き方を失念してしまったが、昨年あたりからようやく交配育成が安定してできるようになってきた。ここ数年は病気も発生しないし(事故はちょくちょく起きるし、数年前もあやうく全滅しかけたが…)自家産の子供たちは完全室内飼育の割には性成熟するし、肉瘤もまあまあ出る。

「出目らんちう透明鱗型たち ①と③の種親」
普通鱗も混じっているが、丹頂タイプなので残してある。
♀親次第では使える。
本当は3色(キャリコ)の紅頭(面被りの青背)にしたかったが、
他の選別基準がたくさんあり過ぎて無理だと思う。

ウチの金魚たちはいろんな品種の掛け合わせであるのだが、主たる要素である
「らんちう型」「出目」「透明鱗」あたりは単純なメンデル型の「潜性(=劣勢)遺伝」なのでまず重点的に選抜している。

でも、忘れちゃいかんのが、最重点要素としてちゃんと「累代できる繁殖能力」がまず大前提である。

くどい言い回しになってしまったが、どんなに優秀な能力や容姿であったとしても繁殖できなければ生物としてはそこで潰えてしまう。生き残ってこそ次がある。

交配最初期にこちらの不手際などで極端な生存圧力がかかってしまい、弱い個体は生き残れなかった時期があったためか、「近交弱勢」による虚弱化などもまだ感じられない。
半面、あんまり面白みのない個体が多い気もする。かなり血が濃い割には普通と言うか、尖がってないというか、隠れた「潜性遺伝子」の形質が出切っていない。

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「網透明鱗(劣勢透明鱗)」「パール鱗」「丹頂」のように「顕性親」としては使ってないもののときどき出現してくる「潜性」のものや、取り除きたいのだが出てきてしまう「充血型出目」遺伝子。こいつは普通に出てきてしまうので困る。

他にも「顕性」だが、量的遺伝なのかほぼ出現しなくなってしまった「花房」「水泡」形質がいくつかある。おそらく「花房」の方は突発的に出てくることもあるようなのでそれほど心配していないのだが、「水泡」は再導入しないと大型化しにくい気がしている。

「顎泡」は稚魚の時に持っていても消えてしまうので、「四泡」型は未だに親に出来ていないし、固定するにはかなりの年月が必要かと思われる。

「透明鱗丹頂竜眼らんちう型(中央こちら向き)」
形も良いし一番狙っていた形質に近い個体だが、まだ繁殖力が微妙。
「背びれ無し」は固定率が上がってきているので「背びれ有り」よりも多く出現するようになってきている。劣勢遺伝子がホモ化する証拠であるらしい「金目」はほぼ出ない。もっとも育成過程で自然淘汰されている可能性はある。

「出目」「透明鱗」は種親次第で確実に半分は出るから、自分で把握しておけば良いし、そろそろ両形質そろった親がそろい始めた。

「左手前の透明鱗出目らんちう型」
もっとも繁殖能力が高かったので、ほぼこの子供になると思われる。



*「出目」出目水泡眼(中国産。巨眼型)、丹頂竜眼(中国産)、竜眼浜錦(中国産?当時極めて稀に透明鱗型高頭浜錦に混じっており飼育していたこともあったがそれではなく、虎竜眼浜錦とか呼称されていた記憶がある。全部橙色で透明鱗ではなかったかも。透明鱗の浜錦型もいたが、現在これらの系統が存在するか不明)から導入
*「花房」竜眼花房、らんちゅう花房(肉瘤はない系統)から導入。(ロングテールの青文出目あるいはパンダ蝶尾などに混ざっていたこともあった)
*「透明鱗」本東(本物の元祖東錦の天青型)から導入。
*「パール鱗」竜眼浜錦、ピンポンパールから導入。
*「網透明鱗」ピンポンパール(変わり物)から導入。
*「充血出目」竜眼花房から導入。丹頂竜眼(ランプアイ型巨眼)もそうだったかも。
*「背びれ無し」出目水泡、武蔵野(アルビノらんちゅう)から導入。
*「肉瘤」丹頂竜眼、竜眼浜錦、武蔵野(入江氏)、本東から導入。
*「アルビノ」武蔵野(協会系の良い親が使用されていた筈)、出目らんちゅう(別養魚場の系統らしい。仔引き出来てなかったかも)。顕性でない孫世代の子孫たちだが、発現するか不明。顕性の子孫は途絶。


☝記憶が曖昧な部分も出てきたので、過去の記事により精確な情報があるかも。重要なのでよく覚えていることもあれば、交配途中で無様な姿の時期もあるので、ちゃんと写真を撮ってなかったりして


→ 次回投稿で「最終安定版おうちできんぎょの飼い方Q&A」を書くつもり。


2020年4月24日金曜日

イナヒロハテンナンショウ

「イナヒロハテンナンショウ」
茎が極太りガッシリしてきた。が、花の大きさは変わらず…
昨年分球もしたというのに、芽が出てきてないね。
慣れてきたのか感動が薄い。


「イナヒロハテンナンショウ」
バチカン市国のスイス衛兵みたいな柄である。

「イナヒロハテンナンショウ」
撮影時風が吹いていたのだが、だいたいこんな感じで庇が開いており、付属体がむき出しになっている。そう言う個体が選別されているのかどうかはまったく知らぬ。

ナガバマムシグサとか他のテンナンショウもこうだったらなかなか綺麗なのがいる気もしないでもないが。


「イナヒロハテンナンショウ」
確かに最も美しいテンナンショウの一つであろうかとは思うね。
ユキモチソウを除いて。

2020年4月18日土曜日

スルガテンナンショウ 有色型

「スルガテンナンショウ(有度山系産 有色型)」
以前紹介したものとは別株。
もっと色の濃い茶色系のスルガテンナンショウは結実したあと消えてしまった。手の届かない場所においてあるので、枯れたのかどうかも未確認なのだが、緑花が増えていた気がする。分球しない筈なので実生株ができていた模様。


「スルガテンナンショウ(有度山系産 有色型)」

葉模様(銀糊)と花の色の発現は優勢遺伝しない可能性がある。あるいは紫外線の強弱など発現条件があるのかも知れない。

奥のシダの葉は「リュウビンタイ」。今年は暖冬だったせいか例年よりも越冬が容易だったらしく葉のダメージがあまりない。


スルガテンナンショウ

「駿河天南星(袋井産)」

「駿河天南星(袋井産)」


2020年4月16日木曜日

ヤマアジサイの実生 黄斑5号

「ヤマアジサイの実生 黄斑5号」
6号,7号もあったのだが、微小株であったため越冬中に枯れてしまったっぽい。
冬季に小苗を移植するのは愚かであると言うことを学んだ。

とは言え時間が取れないんだよ。まったく。

今季1~4号まではすべて開花しそうである。斑抜けこそないが、普通の花型っぽいので、期待していた2芸、3芸品は出来そうにない。どの個体も蕾にも斑が入っているようなのだが、咲いてみると普通のパターンかも。

この5号は曙斑も出るので親の個体が違うかも。花は早くて来年だろうか?