「ヤマアルキ」と言うと、竹本泉さんのマンガの1エピソードに描かれている、山をまたいで歩く巨大な綿毛にザトウムシみたいな2本足の生物を思い出し、なおかつうろ覚えだが「地球の長い午後」の局地に向かって播種に向かう(?)巨大生物の背中に乗ってどっかに連れていかれる、なにやら古典SF的な壮大な感じだったりする。
さて今年のゴールデンウィークは土日と重なってしまって短いのだが、ず~っと山歩きをしようと思っていたので、ようやく水見色まで行ってきた。ちょうど杉か檜かの植林の為に林道を切り開いているようで、雑木林と植林された後地の植生の違いにちょっとした衝撃を受けた。
雑木林にはカンアオイ(ほとんど無地の地味柄ばかりであった。やや大きめの花から推測するにランヨウアオイではないかと思うが、カギガタとか他の種かも知れん。スズカカンアオイに似ているような気もする)を見つけたが、杉林下ではほとんど見られず。
重機で蹴散らされたカンアオイや、薄暗い林床から直射日光下に放り出されたテイショウソウを見ると、自然保護における山野草採取の是非の前に、こう言う花粉症のアレルゲン増殖を法規制せんか!とか今年はどうも仲間入りしてしまったような身を鑑みて憤ってみたりしたが、まあ手を入れなければ里山は崩壊するし、シカの増殖のせいで殺人ダニが殖えているとかも言うし、ちょっと考えてしまう。
「テイショウソウ」 蛍光グリーン系の色合いがまるで黙示録サイバーパンク的カラーリング。合成写真のようだが、無修正。 今回の目的はこれを探す為だったので、最初に見つけて興奮して写真を撮った後、気づいたら周りにウジャウジャと生えていた。 花芽の枯れた後が残っている個体を散見したので、空白地帯に種子散布を行い進出するパイオニア的植物と言うヤツなのかも。 杉林下にわりと居た。 |
「テイショウソウ」 微妙にだが地模様が異なる個体がある。 基本的にはこんな葉型で、こんな模様。もっと地味なものもあるが、これが平均的。 丸っこい葉の個体もいたが、ヒロハテイショウソウとかキッコウハグマとか別種かも。 山野草屋さんから購入した四国産の個体の方が黒が濃く、銀がくっきりしていて若干キレイであった。おそらくそれなりに選抜された個体なのだろう。 ちなみに九州産の個体があまりにも姿形が異なるので???だったのだが、 「マルバテイショウソウ」(via 花の日記さん) だったことをようやく確認した。 |
「ホトトギス」 ヤマホトトギスなのだろうか。 これもわりと杉林内でみかける。 花はなかったがテンナンショウ類も見たので、静岡の人工林ではよく見られるコンビだと思われる。 |
ホトトギス類の何かかと思ってたけど、刺が生えていたので「サルトリイバラ」らしい。 葉の油点はわりと普通なのか。 |
「ニホンカモシカ」 重機に踏みつけられたり押し退けられたりした道端の山野草を見ながら歩いていて、 ふと視線を感じで見上げたらこの通り。 まるで「もののけ姫」の1シーンのような感じであった・・・ |
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