2018年5月22日火曜日

ヤマアジサイの開花シーズンであるが、今まで置き場所が定まらなくて適当に育てていた期間もあったので、盛夏に水切れさせて枯れちゃったり(ジャノヒゲのようなやつが鉢中に侵略してくる)作落ちしたりして初見の花も結構ある。

充実した株の方が良い花をつけるのだろうが、大きくなっても未だに開花しない株もあり、咲かせる為に古枝を剪定しなければならないと言うのは斑入り株には深刻なダメージになりかねないので花はオマケ程度に考えている。

美しいヤマアジサイの花の写真をご所望の方は他所で探して見てください。


「九重山」
簪みたいに面白い咲き方をしていたので撮影した。
挿木した方は花付きが良く咲いているが、親は2つほど。ただ装飾花が「丸山ぼたん」くらいのサイズになった。


「無銘 賎機女タイプ」
山から一枝いただいて挿し木したものだったと思う。
後に赤の霧点花になる…はず。


「土佐茜」
花付きが良く薄水色に咲く。黄葉で全体的に色合いが和風っぽくない。
女子にもおすすめ。


「藍姫錦」
相変わらず凛としたいい色で咲いている。


「七変化錦」
藍姫と開花時期のズレが1~2週間ほどある。
たのむから別品種でいて欲しい。


「清澄沢」
 覆輪花を創る為に導入した。


「七段花」
色が乗ってきた。懐かしい。3年以上前に見たっきりだと思う。


「土佐の暁」
もう終わり頃。
土壌PH調整せずに鹿沼土の単用なので推奨の花色ではないのかも知れぬ。
だが、正直な色に撮影できている。
いつも通りトリミング以外の加工編集は一切してない。


「松中てまり」
ミニアジサイと言った感じの可愛いらしい手毬咲きで斑入り葉ではない。写真入りラミネート加工の詳細な品種名札も素晴らしい。ずぼら人間としては色々な意味で見習いたい。

花が中央に撮れてないのはこの日風が強かったため。他のはぜんぶピンボケだった。


「斑入り白花」

「十国峠産」
白花っぽい。交雑もしていないっぽい。

「? 斑入り」
株が込み合ってきてどれがどれだか良く分からなくなってきた。
以下↓銘品だが札をチェックしてないので正式名がわからん。図鑑が欲しい。
あとで覚えていたら追記する。

「」
「」
余談であるが、ヤマアジサイは基本山採り品である。
ので、cvと書くのは精確ではないと思う。
var.であるべきである。

そのような訳でウチの実生苗子たちはcvである。


2018年5月12日土曜日

トキワガキの散(曙)斑

「トキワガキ Diospyros morrisiana 実生」
流通している刷毛込斑の本斑からの種を数回実生したが、お化けになるばかりでまったく成長せず、ついには親株まで斑が抜けてしまった。

これは数年前普通のトキワガキを大量に実生していた頃に出たものの一本。その大半がこれと同じ曙斑的なもので、しかも成長に従ってなくなってしまった。一時的に冴えたりもしたが、結実する寸法まで成長したものは斑抜けているようである。少なくとも全葉に確認できるような状態にはない。

「トキワガキ 実生」

この個体は一旦枯れかけてしまったものを懸命に世話した結果偶然回復したもの。ようやく自立できるくらいにまで元気になったので一安心である。

「トキワガキ 実生 ♀」
前述の本斑のトキワガキは一本でも結実していたが、これははっきりと雌雄異株で♂と♀があるようでとりあえずこの株以外は実をつけていない。そしてもう葉には斑が確認できない。



(仮)土佐の暁錦の開花

「(仮)土佐の暁錦」
あまりに斑がくっきりしてきたので間違ってるかと心配になったけど、この独特な赤茶色は「土佐の暁」でよろしかろうと思う。

「(仮)土佐の暁錦」
仮名で錦とつけてはみていたけど、意外と他所でも出てくるものだったりするのだろうか。「土佐の暁糊斑」ってした方がいいかも。


「銀糊三光中斑」
「銀糊三光中斑」
こちらとは似ても似つかぬ花色であるので、こうやって咲いてさえくれれば間違えようもない。



おまけ

「七段花錦」
咲いてる枝には斑が入ってないが、確かに「七段花」であるようではあった。これで数年来の不安からもひとまず開放。
もう一本の株も開花してくれるといいがいつになることやら。


2018年5月7日月曜日

実生コアジサイの開花

「コアジサイの実生」
開花した。期待はしていなかったがほんとに何の変哲もないコアジサイであります。

ちゃんと鉢植えしたもので午前中だけ陽のあたる東側。ほぼ同条件にもかかわらず、サクラソウと同居させたものはあまり生き残らず、ウラシマソウかテンナンショウと同居させた方がこちら。同居草の性質はおそらくあまり関係ない。

また、日当たりのあまり良くないエビネやカクチョウラン、ハラン、斑入りのサトイモ類を地植えしてるあたりにばら撒きしたものはまったく育たなかった。そのすぐ横にやや背丈の低いもの。たとえば斑入りのホトトギスやナルコユリの類、アキギリなども植えてあったがそれらもどんどん作落ちする場所である。

あくまで勘だが、群生して茂みのなかに紛れているような環境がお好みなのではないかという気がします。

秋になれば紅葉(黄色)がキレイですので日本の野山を模した作庭をしたい方にはオススメします。 えーとほかには特に言うことがないや。

2018年5月6日日曜日

ヤマアジサイの斑入り実生のつづき

「(仮)藍姫錦の実生 Hydrangea serrata seedling 2017 variegata」
左が一度斑抜けした個体から出てきた斑入り。上がってくる脇芽がことごとく青いので維持できるのか少々心配。一度掘り起こして斑入り部の根を探り切り分けるような外科手術が必要になるのかも。面倒なことになりそうなので単純に挿し木すればいいのだろうけれどもそれでは実根の意味がない気がする。芽変わり品を「※※錦」とする命名法があるのだとすれば、元から斑入りであればそのルールの適用外でも良い気がするので。ダメかな?

右は最初から斑が決まっているやつ。斑が抜けることもなく着実に成長している。金魚で言うところの良血統である。

周年腰水で状態は良い。真夏でも真冬でも根腐れはしなかった。


「(同?)2018年度版 Hydrangea serrata seedling 2018 variegata」
4本選抜したが、やはり超微小苗過ぎて一本枯れてしまったっぽい。
鹿沼土の細粒サイズなので一枚の葉のサイズが最大で5㎜程度だと察してほしい。根は糸みたいだった。まあタンポポでやり慣れているけどね。いつも余計なことをしてせっかくの努力を水の泡*にしてしまう。

後悔はしている。が、気持ちの切り替えは巧くなってきたかも知れない。やらないで悔やむよりはマシだと思うように努めようとしている。…でもやっぱり未練があるので凹む。


(*植物にうつつを抜かしてばかりいるようだが昨年~今年にかけての金魚交配は惨憺たる有様である。タイトル変更を検討している)


「藍姫錦 Hydrangea serrata 'Aihime Nishiki'」
なんだか地味な斑になった。
価格と比例しなくなった。


「七変化錦 Hydrangea serrata 'ShichiHenge Nishiki'」
違いがあるのか良く分からない。
うっかり2株買ってしまった「丸山牡丹」の開花期が微妙にずれていたので花の状態をみて別品種と判定は出来ぬ。いずれにせよ斑の状態はかなり良くなったのでしょうがないやと思うことにする。


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 おまけ

「丸山ぼたん Hydrangea serrata 'Maruyama Botan'」
なにやらヤマアジサイっぽくないサイズの装飾花である。
やけにデカすぎる気がする。なにかとの交雑種じゃないのかね…

左側のやや黄色っぽい葉と中央~右寄りのものは別の株。中央の大きな花は終わりかけている。開花はうちのヤマアジサイの中では一番早くコアジサイと同じか若干早め。


「丸山ぼたん Hydrangea serrata 'Maruyama Botan'」
最下層の部分が葉化しているので斑入りっぽく見える。
と思われる。


「丸山ぼたん Hydrangea serrata 'Maruyama Botan'」
と言う訳で覆輪ではない。
と思われる。


「丸山ぼたん Hydrangea serrata 'Maruyama Botan'」
花弁に斑が入ってるものもあった。