2020年4月25日土曜日

2020年度 金魚交配記録

①網透明鱗(モミジ)らんちゅう型♀ × 透明鱗出目らんちゅう型♂(ポンプ停止酸欠でほぼ全滅してしまったが、基本的に普通鱗で撥ねる必要がなく、パール鱗らしき個体もあり、背成も良い傾向にあり優秀な組み合わせ。ただし親魚たちは地味)

②白らんちゅう型♀ × 透明鱗丹頂竜眼型(親魚)♂ (子供の背びれ欠如率が極めて高い。♂ 親の背成はあまり関係ない?)

③パールらんちゅう型♀ × 透明鱗出目らんちゅう型♂+透明鱗丹頂出目らんちゅう型♂

④パールらんちゅう型♀ × 普通鱗丹頂出目らんちゅう型♂+透明鱗丹頂出目らんちゅう型♂(*2回とも後者の精子の出が悪い)

⑤パールらんちゅう型♀ (この背成が悪いせいか、2回とも子供の背びれ欠如率がゼロに近い。♀親の背が優位に遺伝している気がする)× 透明鱗出目らんちゅう型♂+普通鱗丹頂出目らんちゅう型♂+透明鱗丹頂出目らんちゅう型♂

⑥網透明鱗(モミジ)らんちゅう型♀ × 透明鱗出目らんちゅう型♂ ①と同じ。

⑦パールらんちゅう型♀(卵を産んでくれることは優秀なのだが、背びれの欠如率が悪すぎるので今季この親は終了とする) × 透明鱗丹頂出目らんちゅう型♂(機能するようになってきた)


🐡🐡🐡🐡🐡🐡🐡🐡🐡🐡🐡🐡🐡🐡🐡🐡🐡

写真がないのがあれだが、ようやく当ブログ本来の姿をお見せできそう。
ここの所すっかり山野草の人になってしまっているが、元々は「新種金魚作出ブログ」である。


開始当初は最短5年くらいで目標形態であるところの
「出目水泡顎泡花房網透明鱗珍珠鱗らんちう(うろ覚え)」
に到達できる筈だったんだが思い返してみればもう10年以上かかっている…。

久しぶり過ぎる金魚の交配記録なので書き方を失念してしまったが、昨年あたりからようやく交配育成が安定してできるようになってきた。ここ数年は病気も発生しないし(事故はちょくちょく起きるし、数年前もあやうく全滅しかけたが…)自家産の子供たちは完全室内飼育の割には性成熟するし、肉瘤もまあまあ出る。

「出目らんちう透明鱗型たち ①と③の種親」
普通鱗も混じっているが、丹頂タイプなので残してある。
♀親次第では使える。
本当は3色(キャリコ)の紅頭(面被りの青背)にしたかったが、
他の選別基準がたくさんあり過ぎて無理だと思う。

ウチの金魚たちはいろんな品種の掛け合わせであるのだが、主たる要素である
「らんちう型」「出目」「透明鱗」あたりは単純なメンデル型の「潜性(=劣勢)遺伝」なのでまず重点的に選抜している。

でも、忘れちゃいかんのが、最重点要素としてちゃんと「累代できる繁殖能力」がまず大前提である。

くどい言い回しになってしまったが、どんなに優秀な能力や容姿であったとしても繁殖できなければ生物としてはそこで潰えてしまう。生き残ってこそ次がある。

交配最初期にこちらの不手際などで極端な生存圧力がかかってしまい、弱い個体は生き残れなかった時期があったためか、「近交弱勢」による虚弱化などもまだ感じられない。
半面、あんまり面白みのない個体が多い気もする。かなり血が濃い割には普通と言うか、尖がってないというか、隠れた「潜性遺伝子」の形質が出切っていない。

🐡🐡🐡🐡🐡🐡🐡🐡🐡🐡🐡🐡🐡🐡🐡🐡🐡

「網透明鱗(劣勢透明鱗)」「パール鱗」「丹頂」のように「顕性親」としては使ってないもののときどき出現してくる「潜性」のものや、取り除きたいのだが出てきてしまう「充血型出目」遺伝子。こいつは普通に出てきてしまうので困る。

他にも「顕性」だが、量的遺伝なのかほぼ出現しなくなってしまった「花房」「水泡」形質がいくつかある。おそらく「花房」の方は突発的に出てくることもあるようなのでそれほど心配していないのだが、「水泡」は再導入しないと大型化しにくい気がしている。

「顎泡」は稚魚の時に持っていても消えてしまうので、「四泡」型は未だに親に出来ていないし、固定するにはかなりの年月が必要かと思われる。

「透明鱗丹頂竜眼らんちう型(中央こちら向き)」
形も良いし一番狙っていた形質に近い個体だが、まだ繁殖力が微妙。
「背びれ無し」は固定率が上がってきているので「背びれ有り」よりも多く出現するようになってきている。劣勢遺伝子がホモ化する証拠であるらしい「金目」はほぼ出ない。もっとも育成過程で自然淘汰されている可能性はある。

「出目」「透明鱗」は種親次第で確実に半分は出るから、自分で把握しておけば良いし、そろそろ両形質そろった親がそろい始めた。

「左手前の透明鱗出目らんちう型」
もっとも繁殖能力が高かったので、ほぼこの子供になると思われる。



*「出目」出目水泡眼(中国産。巨眼型)、丹頂竜眼(中国産)、竜眼浜錦(中国産?当時極めて稀に透明鱗型高頭浜錦に混じっており飼育していたこともあったがそれではなく、虎竜眼浜錦とか呼称されていた記憶がある。全部橙色で透明鱗ではなかったかも。透明鱗の浜錦型もいたが、現在これらの系統が存在するか不明)から導入
*「花房」竜眼花房、らんちゅう花房(肉瘤はない系統)から導入。(ロングテールの青文出目あるいはパンダ蝶尾などに混ざっていたこともあった)
*「透明鱗」本東(本物の元祖東錦の天青型)から導入。
*「パール鱗」竜眼浜錦、ピンポンパールから導入。
*「網透明鱗」ピンポンパール(変わり物)から導入。
*「充血出目」竜眼花房から導入。丹頂竜眼(ランプアイ型巨眼)もそうだったかも。
*「背びれ無し」出目水泡、武蔵野(アルビノらんちゅう)から導入。
*「肉瘤」丹頂竜眼、竜眼浜錦、武蔵野(入江氏)、本東から導入。
*「アルビノ」武蔵野(協会系の良い親が使用されていた筈)、出目らんちゅう(別養魚場の系統らしい。仔引き出来てなかったかも)。顕性でない孫世代の子孫たちだが、発現するか不明。顕性の子孫は途絶。


☝記憶が曖昧な部分も出てきたので、過去の記事により精確な情報があるかも。重要なのでよく覚えていることもあれば、交配途中で無様な姿の時期もあるので、ちゃんと写真を撮ってなかったりして


→ 次回投稿で「最終安定版おうちできんぎょの飼い方Q&A」を書くつもり。


0 件のコメント:

コメントを投稿