一応頭では分かったつもりでいても、納得していないことがよくあるので、自戒も込めて列挙する。感覚的にやっていた事に対して今年は簡単・即効に努めたので、世界のどの環境でも再現性が高いと思う。
*「餌のやりすぎ」
→いい加減に学習しろよ。と今年もまた自分に繰り返した。
→どうしても大きくしたいので大量給餌をするのだが結局殺してしまうので、やはり程々に。水槽毎に糞尿処理能力が決まっているので、その限界でやめておくこと。ウチの場合濾過が効いているんで60センチ水槽で一日8グラムくらいだろうか。
→一番の目安は、水槽のガラス面に濾過バクテリアのヘドロっぽい膜がついてくる事。こうなったらやり過ぎなのでストップ。早めに水換え。
*「突然温度が下がると金魚は病気になる」
→やはり冬に入る手前くらいにヒーターをセットして、水温の急降下に備えた方がいい。分かってはいたんだが、「ま、1月に入ってからぐらいでいいかなぁ」と思っていたのが失敗の元。水温が20度切ったら心の準備。当地の場合は11月に入ってからくらい。
→開始時の常温から5℃引いたくらい(15℃)でヒーターが動くくらいにするのが無難かも。低温に慣れたらもっと下げてもいいが、サーモスタットの最低温度もあるし各自自己判断で。
→ウチの場合外の舟で生きているのはほんの一部の雑種金魚とフナだけ。いくら元がフナだと言っても観賞魚。せめて室温くらいには温度を維持してやった方が飼い主の精神的な健康維持の為にもいい。
*「夏季・呼吸が荒い場合」
→餌切りして、5日程放置。
→全滅するかもと思ったが、意外と生存率は高い。塩は無添加だが、念のためメチレンブルーは入れた方がいいかも。呼吸困難の場合は常にエアーは強めにすること。稚魚や瀕死の個体の場合は水流に注意。
→免疫が付くのか、完治後は多少の水質悪化に対しても耐える気がする。
→治らない場合。高温に晒された事による体調不良・エロモナス菌感染等でないかとも思う。動きが鈍いまま松笠病へと移行し斃死。パラザン等の魚病薬が効くかも知れないが、虚弱体質の魚が淘汰されているのだと思うことにして、ウチではそう言う薬は使わないことにした。
→塩がよく使われるし昔は使っていたのだが、水量が正確に分からないので塩水濃度がいい加減になるのと、庭に捨てる訳にもいかないので最近は不使用。自分の場合は効果に大差なし。浸透圧を金魚に快適にする程度の理由だと思う。
原因不明のまま斃死
→ちなみに、34℃を越える高水温でも寒冷地のフナは大丈夫だった。一尾ふらふらしたのがいたが、水換えを繰り返して水質改善したら元気になったので、高温期に全滅したと言う例は病気のせいではないかと思う。
*「冬季・呼吸が荒い場合」(体表面から粘液。肉瘤系からはニキビ)。
→餌切り、メチレンブルー殺菌して(色が薄れてきたら追加)数週間放置。
→残念ながら死魚が発生中(エラの中に粘液とドロの混じったようなものが付着していた個体もある)。ただし、エラは若干淡い色になっているものの真っ白ではない。他の元気な魚も同様かつ病魚は長期間その病態なので、金魚ヘルペスではないと思う。一応加温治療中だが間違っている気もする(20度ちょっとの適温にした方がいいかも)。
外見上は問題ないがへろへろしている。
餌を切って数週間経てもこの状態。
温度を上げると多少は活性度が上がる。
餌を食ってないくせにニキビが不自然なくらい出てくるので病気と因果関係がある気がする。
餌を食ってないくせにニキビが不自然なくらい出てくるので病気と因果関係がある気がする。
→エラが若干白いが、この時期発症していない魚も同じ程度だったりもする。
→黒色の魚は、なぜかエラも暗い色をしているようなので注意。病気ではない。
→低温に晒された事による体調不良・エロモナス菌感染等ではないかとも思う。外からの新規導入魚ではないので、常在菌かキャリアが体調不良を機にウィルスをまき散らしたかとか?高温治療の結果待ち。
*「沈没病」
→夏季の硝酸・アンモニア中毒(推測)の場合は、メチレンブルーが効くかも。この場合も基本は絶食と清浄な水をキープすること。
→冬季の場合、昇温中15度から20度近辺へ上昇させた所、泳ぎ始めた。
→25度以上へと昇温すると、また沈没。一時的な症状以外は「治癒不能」。淘汰されたと思うしかない。次世代にこう言う困った遺伝を引き継がないようにするのもブリーダーとしての務め。
*「白点病」
→メチレンブルー添加。白点を殺すのではなく、スレ傷からの二次感染を防ぐ為。
→急激な温度の低下(輸送中など。4月でも発生。金魚販売者はくれぐれも注意すべし)で発生する。たった一晩で出てくるので水槽内には常在するものと心すること。白点病自体は水質をまともに保っていれば数週間内には自然治癒するので慌てないこと。
白点まみれで到着した3日後にはもうこの状態。 尾びれが崩壊している。 カラムナリス病を併発した模様。 |
*「カラムナリス」(?)
→餌切り、メチレンブルー殺菌して放置(気にはなるが気にしないように見ない)。
→ウチでアホみたいに高価な「ヒブナ」とやはり高価な「宇野系」の全滅を引き起こした「夏場のエラ病」はこれが原因と思われる。感染力が高くあっという間に伝染するので変だと思ったらすぐに対処する事。高温期での発生の為昇温治療は効果ないか逆効果の筈。
→白点病からのスレ傷でも大感染する為、水質には注意。
→遊泳停止、呼吸困難等で活動が異常な事に気づく。エラが白っぽくなるものも多い。
エラを開いて見られる状態になっているのがだいたい手遅れ。 「翻鰓」はこういう時に役立つので積極的に淘汰しない。 |
外見は異常なし。出血も特になし。 |
背鰭にも異常はない。 軟条数15本程度で関東のキンブナより多め。 |
→免疫が出来るみたい。
→死魚を片付けた網等は殺菌(熱湯が手頃かも)すること。
*「メチレンブルー」
→水槽内の雑菌を殺菌する意味で使用。
→水換え等で魚体にスレが生じたと推測できる場合は、予防の意味で使うべきだと思う。
→魚体に影響を与えると思っている人もいるらしいが、大量に数週に渡って漬け込んでも今のところ問題なし。
→受精卵に使用する場合は(吸水前にやると?)死んでしまうので、ごく微量(淡い水色になるくらい。液肥の百倍とかそんな感じ)での使用を推奨。
→濾過砂利が青緑色に着色するので、見た目を気にする人は金魚の命と天秤にかけること。
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