3月から4月にかけて静岡中部の山中ではよく「マムシグサ」を見かける。
ウチの庭はもと丘だった所を造成した為なのか、「ウラシマソウ」が自生している(誰も植えた記憶がないのでそうかと思う)のだけども、「マムシグサ」はない。一度誰かにいただいて地植えしてみたのだがいつの間にか消えた。地模様の入った大株を山から採ってきたこともあるのだが、球根がブヨブヨに腐ってしまった。小さい株の方は生き残っている。
「スルガテンナンショウ 日本平産」 「草花と自然Blog」さんにとても分り易い解説が書かれていたので参照のこと。 |
紫がかった個体。 付属体の形状が異なるようなのだけど、別のテンナンショウ? ちなみにこの辺りでは「マムシグサ」は「キツネノションベンタレ」とか言われていたそうな。 |
「ウラシマソウ」の変わり花や斑入りなどは山野草雑誌などでもしょっちゅう特集を組まれているくらい人気があり、中には数万円もするものもあるのだが、これは分球するので増殖は容易と言って良い。いずれ間違いなく値崩れする時が来るはず。良く知らないのだけど「春蘭」なども人気がなくなってしまって暴落しているみたいだよ。
ちなみに似たような環境に生育する「カンアオイ」や「細辛」もやたらと高価なものがあるが、意外と栽培が容易で水さえ切らさなければほとんど枯れることはない。冬季枯れたと思っても芽が出てくることもあるくらい。
一方であんまり人気のない他の「テンナンショウ類」は分球しないものがあるらしい。どうりであれだけの大株が子株も残さず消えてしまった訳だ。まあ、山に行けば普通に生えているので有り難みもないのかも知れないけども。
と言う訳で実生するしかないのだが、一つ困ったことがあった。
数年前から育てている「ユキモチソウ」がだんだんと消えていくのである。そして案の定こいつも非分球型のテンナンショウ類なのであった。
なんだけど、雄花と雌花の区別がつかない。雌花を切り取ってしまう訳にもいかず、仕方ないので分解した。こうなってしまうと、もう鑑賞もへったくれもないので、もったいないけどせっかくの餅だけども切り取っちまったわい。
「ユキモチソウ 雄花」 ちょうど千切れている辺り、筒の底に真っ白な花粉が砂糖のように溜まっている。 夜中に覗いてみたらコバエがたくさん集まっていた。 なにやら魅力的な異臭がするらしいが自分の嗅覚では分からなかった。 |
さて、一番気になっていた「モチ」の部分だが。 うん。別に芯とかある訳でもないね。 実は発光でもしてたりするんだろうか。 |
「ぷにぷに」と言う程弾力性もないけど湿った発泡スチロールっぽい感触。 なんかこんなクッション材があったような・・・ 「ふぬふぬ」くらい?なんとなくエリンギとかを彷彿とさせるような。 |