2013年9月21日土曜日

松葉蘭 富嶽の虹

「富嶽の虹」
大型で飴色の斑の色合いも実に綺麗。
最近あんまり人気がない模様。増殖がいいからなのか・・・。
陽に炙ることで発色させるシダ類が多いみたいで、松葉蘭でも葉先とかが灼けてくるみたいだが、
これは普通にしているだけで全体的に色が乗る。曙斑に近いのかも。

「シドニーのオペラハウスに着生しているマツバラン類」 参照wikipedia
マツバランの原種自体が黄色になるようなので、これはいわゆる「本斑」とは違う。


春からほぼずっと腰水。根腐れをする場合もあるけど、鹿沼土や日向砂や富士砂との混合用土なんかで風通しが良ければ問題ないみたい。ちなみに、フユノハナワラビや寒葵、さらには一部のスミレ(すぐに水切れする品種が多い)やヒルガオもずっと腰水(高温期はお湯にならないように注意)でOK。

譲って頂いた時からすでに大株なので調子も落とさず夏も越せた。
1つ学習したのは、2~3本立ちの小株だと、新しい芽が上がって来る前に株の寿命が来てしまうのか更新出来ずに枯れてしまう。なので多少高くなっても、ある程度大きい方がいいみたいだよ。
その横からなんか変な太い軸が出ているのは気づいていたのだが、自重で倒れこんできた。
どう見ても「富嶽の虹」ではない。
「麒麟角」のような太軸。
割りと大柄だが、斑が出てないので、芽変わりではなさそう。
軸の先に胞子がついて来たし、枝先が伸びまくってるので、微妙に「麒麟角」でもなさそう。
軸の伸びは「福禄寿」的でもある。「麒麟獅子之斑」の白軸版という感じの「麒麟錦」と言う銘品もあり、そちらの方が「富嶽の虹x麒麟系」的な姿をしている。


ちなみにマツバランの実生(専門書籍もあるが特に書かれていない)についてググってみると「勝手に鉢に飛び込んできた」パターンがもっとも多いようだ。「イワヒバ」などは、実生できるが先祖返りしたようなものしか出来ないのでやる意味がないと言うようなことが書いてあったが、同じようなパターンかも知れぬ。

なお「腐生植物 - Wikipedia」の項には種子植物以外にも、胞子で繁殖するためにシダ植物としてまとめられている維管束植物の中に、生活史の一時期を腐生植物として送るものが知られている。例えば、マツバラン類、ハナワラビ類、ハナヤスリ類、ヒカゲノカズラ類などの配偶体は真正シダ類の配偶体のような前葉体ではなく、地中に埋もれて葉緑素を持たない芋状の形であることが多い。この内部には外部から菌類の菌糸が入り込んで栄養素を供給しており、一種の腐生植物として生活を送っているとある。

ひょっとするとラン菌のようなものが存在しないとダメなのかも知れない。

思った程根っこ(地下茎)が伸びてない。
水が多すぎたのだろうか。
軸の位置的には「富嶽の虹」本株の外側にあり、別の株だろうと思える。
だが根が絡み合ってしまっていて、芽変わりなのか、実生なのか確証が持てない・・・。
が、胞子はよく落ちていたので、おそらく実生株だと思う。
胞子親は「麒麟角」あたりだと思うけれど・・・どうなんでしょうね。
確証のないまま、ピンセットのナイフ部で強引に切断。
数本の軸から根(地下茎)が取れてしまった・・・
松葉蘭の地下茎は非常に脆くて、ちょっと力を加えただけで、ポキポキと折れてしまう。
「根伏せ」
富嶽の虹じゃないけど、ほかの木の地下茎。
先がちょっと見えるぐらいに浅く埋める。
ちなみに、この地下茎からでている毛が根だそうです。
水苔でその上を覆って出来上がり。
実はこれ上手く行ったことがないので、今度こそ。

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