2013年6月30日日曜日

錦葉椿

ヤブツバキ「銀葉椿」

斑入り植物ハンドブックに載っていて欲しかったもので、八丈島の自然実生から見出されたそう。「ぎんよう」として購入したのだが、「斑入り植物集」では「ぎんば」。

「草木錦葉集」5巻に「伽羅挽椿」として収載されているものと同様の変異と思われるが、別個体であろう。

いわゆる「糊斑」(表面にフィルターがかかったような状態で、光合成には支障ないようだ)に「鋸葉」のもので葉はかなり小さめ。

「奈良産」だったっけ・・・
斑の境界がはっきりしているのでウィルス斑ではないと思うが。

「対馬産」だったと思う。
後冴えで最初はウィルス斑のような感じでびびる。が、そうでないことを祈る。
「散斑」は慣らすと意外と直射日光にも耐えるが、この手の「掃込み斑」はすぐに焼けてしまう。

「藪椿 散斑」
結構白い割には直射日光もなんのその。


なお、普及品である斑入り寒椿類も焼ける。「黒椿の斑入り」として普及しているもの(広瀬嘉道氏によって「佳人」と言う銘がついているヤブツバキと同一だと思う)は量産されている割には虚弱で、ウチでは上手く育たない。二回も枯らしてしまった・・・

ところで、椿の人工授粉がうまくいかないのだが、なにかコツがあるのだろうか・・・。

2013年6月29日土曜日

実生寒葵のジベレリン処理

「オナガカンアオイ実生・ジベレリン処理・成功」
粉末の薬剤1包を500mlボトルに入れ、それを2倍くらいに希釈した薬液を霧吹きで噴きかけただけ。

「オナガカンアオイ実生・ジベレリン処理・失敗」
上の個体と同じようにした(何回か試行)のに応答なし。

「オナガカンアオイ普通種&素心(無銘品)」
少なくともタネ親♀はオナガの筈だが、当初斑入りで巨大輪の雑種を作ろうと考えていた(今は絶対やらない)のだが、上手く人工授粉できていたかは定かでない。

ギラギラした銀葉に見える個体があるが、表面だけの光沢のようで、地模様で銀色の個体とは雰囲気が違う。また3年くらい前に手に入れた時には普通の葉だったと思う。

こういう「銀ノリ」?について、低光量下への適応と書かれている方を見つけた「世界の半分は植物界」のだけども、だとすると強光下で育成すると普通葉に戻ってしまうのかな。

2013年6月15日土曜日

「ぢきん」か「じきん」か

「金魚」は夏の季語だそうだが、今日は「小林一茶」生誕250周年か。

以前、金魚を国際語にって頑張っているサイトがあったような気がするのだが、元々中国のフナなので居心地の悪さを感じる。もっとも「ヒブナ」に関しては「日本産」とあえてしつこく明記するようにしているが・・・

インターネットのお陰で、国産金魚品種の国際的な表記もある程度普及してきたようであり、その一端を担ってきたと自負している。というか、どうもそうなってしまったらしいのだが、まそれはさておき、「ぢ」と「じ」が困る。

今季「地金」と「珍珠朱文金系」の交配がようやく成功したので、もう少し大きくなって形質が安定してきたらようつべに動画を上げようと思うのだけども、どうも「JIKIN」表記の方が多い。

これに関してはずっと以前から気をつけているのだが、どうも輸出元がそう書いているのだろうな。ドイツ人ブリーダーの知人に「ぢ」だよ。と説明したのだが、結局「Zi」で落ち着いてしまった・・・

が、「ずぃ」じゃないな。独発音の「ツィ」が念頭にあるのならむしろ近いのかも知れないんだが・・・

初代アニメ版「銀河鉄道の夜」が確かエスペラント語表記のCDになっていて、イタリア語だとばかり思い込んでいたことがあった。10年以上前にイタリア人に「違う」と言われて気づいたんだが(世界語なんて「宮沢賢治」らしいが)、「ローマ字」で表記したいんなら「ラテン語」発音か「イタリア語」発音に統一すべきであると思う。「LとR」の発音は日本人には厳しいが、英語はもっとダメだ。
「銀河鉄道の夜OST・細野晴臣」
タイトル曲のピアノ版(音が跳ねててこちらのバージョンの方が好き)が他のCDに入っていて、たしかCMに使われてたような気がするが別の曲かも。

そんな訳で参考にしたサイト

「ぢ」をローマ字表記するとどうなりますか?
「はなぢ」と「はなじ」、聞き分けられますか?

「増田さん」と「松田さん」を間違えるようなもの。と言う例えは衝撃的だな。
こりゃやっぱり「Jikin」じゃだめだ。

2013年6月11日火曜日

龍眼らんちう2♀ + 出目水泡パール花房2♂

一番期待していた子であったが、本日死亡。食べ過ぎかも?
同腹の最大魚は3cmあまりにもかかわらず大きくならなかった。1cmもあるかどうか。
背なりもよろしく出目に劣性パール鱗もまず確実だと思われたが…
フナ尾ではなかった。

2013年6月8日土曜日

2013年6月8日時点での交配

今年は病気→全滅→仕切り直し→治療を繰り返したせいもあって極めて遅いスタートとなった。
しかし同時に、飼育交配技能レベルが多少上がった気がする…

まず、発病予防に慎重になった。基本的に病気の発生は「急激な気温の低下」あるいは「水質悪化」が起因となるので、だいたい20度発動を目安にヒーターを付けっぱなしにしておくことで対処できることがある。

また、治療の際どうも昇温治療には劇的な効果はないものの、30度程度の加温と5日程度の餌切りによって生存率があがった気がする。

*「金魚ヘルペス」の治療法ではない。あくまでウチでしょっちゅう発生する「劇症型エラ病」(カラムナリス?最速1晩で★になる)への対処法。・・・が、これランチュウで行われている処置法とそっくり。どこかのランチュウブリーダーから送って貰ったような気もしないではないのだが・・・・・・。しかも特に「地金」はこれに耐性がないよう。

もっとも、多少の失敗にはいちいちクヨクヨしなくなったとか、外見もさることながら遺伝的な「親魚」の大切さが分かった(理屈としては分かっていても納得してなかったり)とか、強制肥育で無理をし過ぎないとか・・・・・と言いながら強引な水換えで失敗して親魚を失ったりもした・・・。

あるいは金魚が適応した為とかが理由かも。
さすがに自家産で累代繁殖していると、彼らもこの飼育法に適応しないと生き残れないのかも知れぬ。

で、今のところの交配結果。


[朱文金パール系]
:朱文金(パール系)♀ + 土佐金(良系)♂
:朱文金(パール系)♀ + キャリコ土佐金(弥富?)♂ 2腹
:朱文金(パール系)♀ + 地金(良型)♂ 苦節数年ようやく出来た掛けあわせ…
:朱文金(パール系)♀ + 朱文金(パール系)♂ 2腹

メス親は同じ。黒目純白透明鱗。(青系を残したかったが色で選んだらオスばかり。メスはこれだけだった為だが、メラニンはオスの方が乗りやすいのだろうか?)
土佐金、地金交配では尾を3つ尾。パール系同士のインブリードでは色合い(青)とパール鱗で残す。

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[出目協会系らんちう系]
:龍眼らんちう2♀ + 出目水泡パール花房2♂ 一番良い子だけ残す。大きくならない。
:龍眼らんちう1♀ + 出目水泡パール花房1♂ 人工授精失敗。

パールらんちうにするつもりはなかったが、図らずとも子を採ってしまったので思案中。
協会系のパールらんちうはすでに2系統以上存在するらしいので、当初の予定通りアレでいく。が、パール化するかも。
尾に特徴のある個体と背鰭が完全欠如したものを除き数匹のみ残した。
マルコ型で(おそらくパールでもある)のものは極端に成長がのろい。ピンポンマルコ2歳の生き残りもまだ当歳のピンポンパールサイズで、性成熟していない模様。血が濃くなってしまったのかも知れぬ。


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[出目宇野系パールらんちう系]
:本東系出目水泡パール花房♀ + 出目水泡パール花房1♂ 2腹
:宇野系(兵庫)♀ + 出目水泡パール花房1♂ 苦節数年ようやく出来た掛けあわせ…


本東系の方はまだ遺伝子が多様なのか、汚水でも結構な生存率。あえて負荷を掛けて強靭体質系を残す。種親にさえなれば良いので、通常は選別対象となる帆柱もまだ残している。なにせ、超低確率でしか良形質が出現しない組み合わせだ。

しかもメス親(本東青系♀と出目花房パール祖父との戻し交配)が5cmくらいと小さいので採卵数が少ない。背鰭の欠如率は散々だが、パール鱗も出て来ているのもあるので悪くない確率だと思う。
意外にも紫背になる個体も数匹おる(次世代では「桜」になる可能性が高いと思うが・・・)。もう少し数を採って、いい子を残したい。


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余談だが、「ヒブナ」たちがまったく性成熟していない。十分な大きさになっているにもかかわらずだ。なにか刺激が足りないのかもしれん。


2013年6月2日日曜日

金魚の受精卵と未受精卵?

「未受精卵」

今朝人工授精を行い、15時間後くらいの様子。ほぼすべて白濁している。
オス親からほとんど精子が出ていなかったのでイヤな予感がしたのだが・・・

(今度のカメラ焦点が上手く調整できんのでイライラするのですが、色合いで分かるかと思い参考までに。)

「受精卵」
ほぼ全て受精していると思う。
数個白濁しているものは未受精の可能性あり・・・