2013年11月9日土曜日

全滅のつづき

予備軍の魚を空になった(未殺菌だが、メチレンブルーは投入済み)水槽に移した。
屋外管理で目が行き届かないのでだいぶ減ってはいたがそれでも10尾前後。
やや乱暴にすくってしまったので、魚体にスレ傷がついたとは思う。

数時間後、すでに魚体は粘膜で白く覆われている。
擦れにしても明らかに異常。

今度は温度を上げるのをためらう。
1日室内温度を保つ。
2日後25℃に上げる。呼吸が荒い。メチレンブルーの濃度を上げる。
3日後、すでに半数以上が死亡。水温を徐々に上げて30℃近辺にまで持ってゆく。

残りすでに3尾。
体表はやや綺麗になったが、ヒレの先が溶けているのでカラムナリス菌か?
餌の食い過ぎは直接の死因ではないな。

やはり気温の低下が原因だろう。
凄まじい速さでの感染と死亡。昇温治療も効かない。
やはり、いわゆる蘭鋳の「エラ病」と言うヤツだと思うが、なんなんだこれは。

塩水浴も効果がよく分からない(濃度がはっきりしない)。急激な昇温はかえって危険。等々、飼育水槽をいじくらない(結局繁殖まで維持しなければならないので、いちいちリセットまで行っていたらきりがない)ままで行う妥当な治療法は、

①初期発症魚の発見。
②餌切りと加温の準備。メチレンブルー添加(二次感染等の予防)。
③段階を踏んだ加温。
④高温を1週間程度保つ。


こうなるともう自己の経験則でしかないんだよな。
防疫としては保菌魚を混泳させないとか殺菌するとかだろうが、成熟させた濾過装置をつけた水槽を完全にリセットするのは最終手段。

結局、自家産以外はどこからか菌を持ち込んでしまうし、キャリアがどれなのかも分からん。繁殖にあたってはどうしてもお見合いさせないとならない場合も生じるし、ただ飼育するだけの場合とは条件が異なると思う・・・・・・・・。

なによりも育種の基本としては、耐病性のある系統の作出だと思うのだが。

エアポンプが半分止まっていた屋外飼育でも大丈夫だったヒブナもあるので、低酸素状態に強いだけでも、生存率は上がる気がする。


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