2015年11月1日日曜日

光合成細菌の培養実験

一度軌道に乗るとどんどん増殖する光合成細菌にすっかり気を良くしたオレは調子に乗ってじゃんじゃん殖やしてみたくなってしまった。

とは言え、採算性度外視で始めた道楽培養であるのであんまり拡大培養を始めると懐が痛む(原料に金魚の餌を使う)ゆえにもうちょっと簡単に出来ないものかと考えてみた。


参考書によるとタンパク質主体の餌が良いらしく、海藻や、糖を加えると増殖が良いとある。
海藻の方はちょっと調べてみると「昆布」が主原料であるようなので、おそらくグルタミン酸とヨウ素(と微量元素)なんかが効いていると推測。これなら味の素かなんかでも代用出来そうな気がする。

糖の方は発酵させるのに使用しているらしいが、グルタミン酸生産菌なんてものもあるそうでその元原料はサトウキビに硫酸アンモニウムとなると、むしろ昔壊滅させかけた水槽の中を彷彿とさせる。となると糖の方が肝だったりするのか?と思わないでもない。

まあ、一度始まってしまえばもう止まらない(AKIRA劇場版当時の惹句みたいな)筈なのであえて糖は外してみる。面倒くさい工程を入れてしまうとあとから簡略化するのが困難になるので、最小限の構成で拡大培養試みる。


左「魚粕」・右「油粕」
本命の魚粕はカツオのふりかけの匂いがして野良猫を呼びそうで怖い。
油粕は粒子が一定で作業がし易く価格も安いのでこちらで出来ると助かる。
親菌「金鮒水槽1号」
同じ水槽から採取した菌で別の培養も試みているので、それが成功したら「2号」「3号」と続く予定。増殖培養の過程でもしも明白に違いが出たら親の名前+番号「金鮒1号のイ」とかね。

よって赤くなり始めた株分けの第二ボトルは当面同じ名前。

同量入れたつもりが原料の嵩が違うので・・・
水道水を追加して満タンにする。菌液はほぼ同量で肩下の線に合わせた。
間違えないようにキャップを変えてあるけど両方ともチェリオの変則700mlボトル。

余談だけどウィルキンソンのジンジャーエールは辛くていい。チェリオの一部は親菌の餌にもなった。
ボトル底の形状が違うんだねえ。爆発飛散防止の為にひっくり返し始めたのだけど、何故かその方が増殖が良い気がする。
色が違うが原料の違いでホントは赤い。
さて、どうなることやら。

ところで、この菌を水槽に添加してみた。死ぬかと思ってハラハラしたが(やらなけりゃいいのはわかっていたが誘惑に敗けた)大丈夫みたいだった。ただ、例の病気水槽でまた病気が発生しているのも確認。因果関係がない事を祈る。現段階では少なくとも病気の治療もしくは防疫には役立っていない模様。ちなみに卵の腐ったような臭いがしていた・・・・・ 

と言うわけで当面は液肥として使えないかな~程度にしか期待していない。それでもやる。
新しいオモチャを見つけたみたいでなんか楽しくて仕方ない。

なお、PSBとは「Phosphate solubilizing bacteria」の略称で「リン酸可溶化バクテリア」と言う意味らしいな。なるほど、だから過リン酸石灰をPSBで可溶化させるわけか、ようやく意味が分かった。だったら、化成肥料を添加するのは無意味ではなさそうだ。光合成細菌と言う呼称は止めたほうが良さそうだな。ものの意味が分からないしなんか魔法の菌剤かと勘違いしそうだ。

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