「キャロライナ・リーパー (芥川特辛株) 実生」 |
春蒔きすると当年中の結実に間に合わなくなる可能性があるので、種の一部(および全て)を試しに播種してみた。
自家製発酵液肥をやったら葉が腐ってしまったものがあるので、葉面散布は停止。液肥散布後は葉面洗浄をしている。おもしろいことに実生苗に水を与えるたびに、フルーティな甘い香りがするのである。
この香りの元は、どうやらトウガラシ(実)自体のニオイであると思われ、トウガラシの実を原料に発酵中の天然酵母から漂っていた強烈な刺激臭が和らいでくるに従い嗅ぎ取れるようになってきた。
辛みがなくなってしまえば、フルーツになりそうな感じであり、何かに使えそうであるので思案中である。
手持ちの2年もののCR株の実と比べてみたのだが、ややマイルドな刺激臭。香りと辛さが比例するのかどうかは不明。 また、これがカプサイシンと関連するのかもわからん。
ウィキペディアにも書かれているが、金魚の白点病治療に使われる。金魚飼育最初期にやったことがあるが個人的には効果はないし、濃度によっては魚にダメージが及ぶ。また、酵母の件でも分かるようにトウガラシには殺菌効果はない。あるようであれば、キムチが酢酸発酵したりしないでしょ。
ただし、熱感刺激が微生物にも反応するのか高温耐性のある菌株が多いそう(「コチュジャン開発秘話」 参照:日出味噌醸造元)なので試作。幅広い温度帯で活発に活動する有用菌が優勢になれば、魔の梅雨時や盛夏の腐敗菌。しいては水槽の病気を抑制(殺菌ではなく防疫)できるかもしれない。
オレの頭の中ではすべてのブリーディングがリンクしているのである。もっとも熱殺菌できない病原菌なんかを増殖させかねない恐れは常に頭をよぎる。
明らかにカラス葉のやつが一株。軸がどれも紫色を帯びはするが、固定率は高くないのかも。親株も寒くなるにしたがって実の色が紫にならなくなってきた。
年末だというのにまだ蕾がついており、温度次第では結実しそうである。また、実生したトマトが結実している。葉がダメになってきているので完熟はしないだろうが、本来多年草なナス科植物なのは同じ。また、地域によっては屋外越冬してしまうケースもあるらしい。
実生した記憶がないが実生と思われる(ミニ)トマト |
さすがにすべての株を屋内退避させることは無理なので、やらない気次第で皆さん外で頑張ってもらうことになるかもしれぬ。あとは、水を切るのが良いのかこのままがいいのか、それが問題である。