2016年12月17日土曜日

2016年12月の椿

「尾張五色椿」
二花あるがどちらも同じ青紫の覆輪の花弁をもつ。花の終わりごろに紫色になる品種があるのは知っていたが、本当に青紫色を帯びるのはちょっとした驚き。


なのだが、本来咲き分け品の筈。株が肥えないと本芸を出さないのは山野草の常ではあるが意外な展開である。ちゃんとした椿園から購入したものだが、札はあってるんだよね?

「銀葉椿の実生」
がかり芸を呈さず。残念。他の数個の種は発芽せず。

「中斑」
ヤブ椿系の中斑とのことだったのだが、詳細は不明。

「中斑の枝替わり」
↑の個体の枝替わりの掃き込み斑が出現した。一過性のものかとおもったがどんどん成長してくる。どうやらこっちが本体で、中斑の方が枝替わりかもしれない予感。

ツバキの斑入りとして出てくる不詳のものの中には同一のものが含まれているのではないかと思う。人工授粉してみれば検定もできるとは思う。しかしながら、ウチの椿は結構種が出来ているのだが一本だけなので本当に自家受粉しないのか謎である。自然実生したものは同じような花が咲いている。ただし、隣にサザンカもあるので交雑種である可能性もなくもない。

出来ることなら、ヤブツバキはヤブツバキとだけで交配させたいと思って、ヤブツバキを中心に集めている(詳細が分からず栽培後になってユキツバキ系やその他と判明したものも含む)のだが、染井吉野の例を持ち出すまでもなく古典品種の中には交雑品種も混じっていると思われる。

山野草などで純系が確保できるものは系統累代をし、家畜品種(よく考えると「野菜」って変な漢字だ。なんで「家菜」じゃないんだ?)は、特性を強化するために混ぜまくる。とは言え、地方野菜とかも評価されているからして。

いやだがしかし、フルーツならば目的はただひとつ「うまい」かどうかであるので、美味くかつ豊産かつ強靭とかそういう方向であれば雑種か否かなど問題ではなかろう。どこに価値を置くかだな。二重基準になってしまうが、まずくて虚弱なものの需要などないからな。そうなるとレアと言うだけでキレイでもなんでもない山野草も微妙な立場ではある・・・・・


「三色あるいは五色斑椿」
常緑樹の下にシダ類とともに置いてあるが状態は良好。斑入り椿は直射日光で葉灼けするものが多いので遮光してやった方がいい。同管理でユキツバキ系の斑入りである「麗山峰」も状態良し。
斑入りに限らず全体的にツバキは直射日光があまり得意でないようである。

「黄葉 九州熊本産の山採り」
葉が2枚しかなくて、枯れるかと思っていたものだが数年かけてここまで来た。日陰管理ではちぃとも成長しないし、色もつかない。直射日光に当てた方が良いとのプラントハンターからのアドバイスで冷や冷やものであったがなんとか。
本芸でないのかウィルス斑っぽいのが残念。左側の株は別の斑入り九州は鹿児島産とのこと。地味ではあるが本斑。右の散斑も九州宮崎産。ともに無銘品の筈。

じつはもう一株本黄葉らしき若草色のものもあったが、日に当てすぎて葉を痛め、植え替えたら水不足らしく枯らしてしまった・・・・今年もやっちまった。夏場はあれほど「水切れに注意!!」と言っていたのに・・・・・自戒の意味も込めて記す。反省しても足らぬ。一品ものだったし・・・・

でも蚊がわるいんだよ!

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