2016年12月23日金曜日

ひさびさの金魚

「昨日くらいから孵化開始、本日完了」

久ぶりのブリーディングだ。

本アズマの血の入った「出目花房珍珠鱗」(花房&パールになってないので、みかけは透明鱗の竜眼。ただ育種的にはこれ。本当は水泡も入っているのだが出て来ない→前回の掛け合わせではフロッグヘッド系はいる。ので、将来的には再掛け合わせが必要になるかも)を♂。

これが一尾しか生き残っていない。まあ、数尾はいたのだが全部♂だったので乞われてあげてしまった。ウチで飼うよりも幸せだろうと思ったのではあるが、毎度毎度綱渡りである。


それと入江氏の「アルビノらんちゅう」(普通鱗の方)♀。 


貴重な本物の「本アズマ」の血統にもかかわらず「三色」ではなく「桜」でしか表現できないのが惜しいが、まだ色で選別できるほど余裕はない。

これらの子は、たいして数がとれそうにないので、アルビノの出目らんちゅう系の透明鱗タイプの材料になる。2年前のパールらんちゅうタイプがだいぶ大きくなってきたので、そろそろ産卵してくれるのを期待しているが、そちらはアルビノ出目パールを狙ってのインブリーディング用。アルビノにならなければ三色出目パールらんちゅう候補に。


未だに掛け合わせが成功していないが、宇野系の方で網透明鱗にしようと思う。あまりにも遠ざかっていて、いろいろな決断が鈍ってしまっているので、再度決心のし直し。本年には使う予定だった個体がすべて落ちてしまったせいで、再構築中。


これだけグチャグチャの交配をしていても、人工授精しかしていないので、コンタミは不可能。宇野系と協会系のらんちゅうは絶対に混ぜたくないし、浜錦やクラウンパールの水泡状肉瘤と、キイチゴ(ラズベリー)型肉瘤は別遺伝子と仮定しているので区別したい。


とは言え、遠い昔に「虎竜」の血が入っているのでダメかもしれんが。ただし、中国金魚にしてはまったく頭が出ていなかった。当時は出目とパールの組み合わせ自体がかなりレアだったため、出自が知れない。ごくごくまれに、浜錦系統の透明鱗(浜錦と呼ばれていた透明鱗の高頭パールの系統。おそらく輸入系)にまじって出目がいたことがある。飼育していたこともあるが子供は取れなかった筈。記憶はあいまいだが記録は遡ればよいのでこのブログの意味もある。


協会系の方はぷるぷる肉瘤のフンタンを伸ばす方向に進化していると思っているので、その系統(鈴木東)を混ぜ、宇野(京都らんちうの会の系統に近いそうだと伺った。尾を重視しない)系に本アズマを入れようと思っていた。

今回そうなっていないのは、大人の事情。

再分離と言うのは純血にはもどれないもどかしさがあるので、困ったものであるが死滅してしまうのはもっと困ったことなのである。

いつか三色に戻す余裕が出来たら、鈴木東をなんとかして手にいれて本浜錦の血もあわせて導入したいところである。しかし、鈴木東からパールが出たという話はきいたことがない。理屈から言えば出る筈なのだが、鈴木東として固定化された品種であるので出にくくなっているのではないかと想像していた。

なお、ここ数年の最新の情報は入れていないのであしからず。

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