2013年3月25日月曜日

在来種タンポポ開花中

「キビシロタンポポ」
全開開花中。

他の在来種よりも一足早く満開を迎えるようだ(同一環境条件)。シロバナやエゾはまだ数輪程度。トウカイも満開ではあるが2倍体なので個体差もある模様。日照条件のよさそうな有度山~日本平山系では(セイヨウも含む?)結構咲いている。

日本平山頂周辺で調査したところ、意外にも在来種の方が多く、はっきりとした特徴のあるセイヨウタンポポは見られなかった。ただし、雑種かもしれない個体もあった。稔性のある雑種があるのか、あるいは大株になり栄養状態の良い在来種個体は西洋的なゴリゴリした外見を獲得するのか不明だが、怪しいのが混じっているのがなんとも不気味。

観光客でいっぱいの日本平駅にも在来種。意外。

シロバナタンポポも一定数確認しほっとした。ただ襟首があまり反り返っておらず、背丈(とにかく花茎が長い)以外はこのキビシロと大差ない。キビシロの方が若干葉が立っているような気もするが分からない。
種子の完熟率はほぼ100%で、シロバナの未熟シイナ率に比べて高いような気がする。ちなみにシロバナは発芽率もよろしくない。

ともあれ遺伝子撹乱を起こさない為にも種子が脱走しないように気をつけていたのだが、一輪脱走してしまったみたい・・・親株の上には10袋以上が被されているのだが、なかなか熟さないので外せず、次々と新蕾が上がってくるので数日家を空けると追いつかない。

2倍体に比べて一つの花期が短く(2~3日。在来種は一週間以上咲いている気がする・・・他家受粉できるまで開いているのなら理にかなっているといえる)、種子の成熟が早いので上がって来ようとしている蕾にちょっと袋をかぶせ忘れるといつの間にか飛び去った後。
「キビシロタンポポ 開花経過」
外側から順番に授粉してゆくシステムになっているようで、花期が数日。
一週間程度で開花、授粉、種子の用意が出来てしまう。
袋をかぶせると蒸れる為か完熟が遅れる。
しかも日照が足りないと開花しないので、人工授粉が困難なのが問題。

「トウカイ(?)薄黄色」
毎年こんな感じのレモン色の花をつける株が自然実生で別の鉢とかから出現する。
栄養状態によって普通の色に戻ったりするようだが、ある程度は遺伝性と継続性があるらしい。
「淡黄色個体の横見」
在来種であろうのは確かと思う。
このような柔らかい萌黄色の首個体を選抜中。
雑種かどうかが怪しい株は処分している。
大輪で綺麗な花が咲いていたりするのが残念・・・

 花色は薄いが葉の主脈は赤茶色。

主脈周辺にも染みのような赤黒い模様が出る。

比較すれば花色の違いははっきりと分かると思う。
「エゾ(?) 斑入り」
写真ではなぜかちょっと薄く見えるが、花色は普通。
選抜株の連中にも肥料をやったせいか、青葉が増えてくる個体も出てきた。
斑がしっかりと継続する優良株はほんの一握り。
数百粒播種して数個体が残ればいいかと。
変わり双葉で選抜した実生株の中に混じっていたもの。
花火みたい。
今後の芸の継続に期待。
同個体の横見
襟首が嫌な感じで反り返りかけてる気がするが・・・
やはりこれは栄養状態の良い「トウカイタンポポ」の特徴なのでは・・・・
と言う気もしてきたんだけど・・・

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