「土佐大王の全景」 鉢込みすぎたのか若干成長が鈍化した感じ(葉数が殖えない)がする。 |
通常がこんな感じでいわゆる平獅子。 普及品なのですが、銘品だけあって芸の固定は良く 微妙な変化もするので面白いと思うけど。 |
稀にこんな風に葉先が伸びてくるものもある。 |
切れ込みの多めのもの。 逆向きにまで分裂してくる。 |
ヒトツバは芽出しの柔らかい状態は脆くて簡単に破けてしまう。 怪我をしてしまうと変形してしまう事がある。たぶんその後遺症。 |
フラクタル模様の好例と言えようか。 こう言う進化なら、元の葉よりも光合成率が良いだろうなぁ。 |
葉の下部が羽衣になりかけている場合。 こう言う芸の品種(変種)もあるので、葉一枚だけ見て銘を判断するのは無理。 地味なシダ類なので、蘭など高価な古典園芸植物みたいな偽物騒ぎにはならないけど、 無銘品にはいろいろ混じっているかも知れない。 |
こちらは完全に羽衣。 羽衣葉には胞子がつく場合があるが、ウチでは獅子葉にはない。 芸の甘い獅子にはついていることもある。 |
先に出ていた羽衣葉。 たまたま出たのか確信がなかったのだが、もう一枚上出たので単なる一時的な変化ではなさそう。 株が完全に成熟してきて、本芸を出し始めたのかも? この部分だけ切り分けたらどうなっちゃうんだろう・・・。 あるいは羽衣が変化葉の最終形態なのだろうか? |
ヒトツバの栽培について。
着生羊歯類は落ち葉などの腐葉性物質を栄養源にしているらしいので、枯れ葉は放置してある。肥料はわりと多めに油かすなどを与えているが、肥料焼けはしていない模様。何にせよ頑丈な植物なので放置しておいても勝手に育つのが素晴らしい。数本から始めても3年過ぎれば株立になってくるはず。
当地は暖地なので最低でも零下5℃程度。屋外でなんら問題なく現在でも新芽が展開中。元々乾燥にも強い。
水はけの悪い用土だと根が傷むようなので、赤玉土単用よりは鹿沼土単用の方が良い。個人的には軽石単用が一番良いと思う。鉢を空けてみると分かるが、結構根が張っていて抜けないこともあるくらいなので、蒸れ対策に間隙のある小粒以上が良いと思う。
シダ類にはイワヒバで言うところの「日照斑」入り品種があり、日光で炙らないと発色が悪いものがある。単に強光に対する防衛機能を利用して強引に色を抜いている(主に黄色の発色。白いものは間違いなく本斑の筈だが、ヒトツバの白斑はほとんど見かけない)場合があるので、生育にはよろしくないと思う。
同環境でも普通に斑入りになるものと今ひとつのものがある。もちろん灼いても斑入りにならないものもあるので、意味がないとは言わないけれども、あまり無理に灼かない方が株の健康の為には良い。
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