2015年10月27日火曜日

ぐうたらな培菌

さて、禁忌である糖分を加えられたウンコ臭のする液体がどうなったかと言うと

・・・・・・・数日後にはカマキリの卵のような灰茶色のスポンジ状物質が吹き出していた。固まったアクのような感じで非常に軽く脆い。


何かが発酵したのは確かだと思う。さらに1週間ほど経過して若干臭いは薄れた。しいて言うと堆肥の臭いと言うか、油カスが腐る際に出す臭いに近いが、その臭いにつられてコバエがやって来始めた。惨憺たる状況に変わりはない。



光合成細菌を作るはずが、結局オレは何をやっているのか?と思わないでもないがそもそもこの液体の中に入っているのは何なのだろう?


基本的にウチでは餌をやり過ぎたりして富栄養化した時に、生活排水の流れこむドブ川などにたなびく薄茶灰色の粘っとした物体・・・これこそが濾過細菌だと思っているのだが、それのようなものか、濾過槽の中の濃焦茶色の汚泥。いわゆる活性汚泥と言うヤツだと思っているやつしか見ないのだが、ある上面濾過装置のない水槽に紅色のものがついていた。


10Lもないプラケ水槽で、水作のニューフラワーDXを入れてあるだけで維持しているもので、たまに逆洗してフィルター内の汚泥を飼育水ごと吸い出す程度。この濾過砂利とガラス面の間、光があたっている面に赤いクレヨンをこすりつけたような感じになっている。

不気味に赤いがなんじゃこりゃ?と思っていたのが光合成細菌を調べてみようと思ったきっかけであり、一応これが種菌の筈。ただし、一緒に砂利の間に沈んでいた活性汚泥も吸い込んでいるかも。この汚泥の臭いはいわゆるドブの臭いで、観賞魚屋の独特な臭いとも違う。あれは一体何の臭いなのだろうか。ウチよりは管理が絶対的に良いので状態の濾過槽の臭いなのだろうか?



話を戻すと、実は他にも数年来実験しているものがあって、それは油カスを完全発酵させた液肥で自然耕法の本に載っていたものだが、それを500mLのペットボトルに詰めて3年程寝かせて置いた。だんだん濃い赤茶色になっていったのだが、原料のせいかと思ってあまり気にしなかった。と言うか、どの段階で液肥が完成したのかよく分からないし、その得体のしれないものを貴重な植物に使ってみるのも怖くて開ける気にならなかったのだが、今頃になって全てがぴったりと符号したのである。


考えてみればキャップやボトルの紫外線劣化とかでよく爆発しなかったものだと思うのだが、開封しても熟成が完了したのか特に中身が吹き出してくることもなかった。ただ、なんとも言えないツンとした異臭がする。未経験の臭いなので比較形容しにくいが、薬が混ざったような酸性な感じ。


光合成細菌は人によって感じ方が違うのか、一定の形容はされていないのだが、どうやら腐敗臭ほど悪臭ではないものの良い匂いでもないらしい。一部ではドブの臭いがするとのことだ。あるPSB細菌(未使用)の臭いはドブ臭と言うよりは、熱湯を流した後の流しの排水周りの臭いで墨汁っぽい臭いもちょっとあるという感じだった気がする。ウチの汚水槽のドブ臭は農業用の水路や溜池の枯葉なんかも蓄積したようなドロの臭い(手洗いぐらいでは落ちない)に近い気がするのだが、これらが同じものなのか不明。

なお、普通に田んぼなどにもいるらしい。
ウチの場合は、飼育・栽培環境に適応した菌を培養したいので、すでに順応している水槽からの採取がいろいろと無駄を省けるはずである。


とかいろいろ思い出したり、考えたり論証したりしてみてはいるが、ただ発酵を待っているだけなので、特に何もない。

でも、まだつづく







0 件のコメント:

コメントを投稿