2012年9月28日金曜日

水の変態

「水の変態」 作曲 宮城道雄
14歳で作曲したってのはマジかよ・・・印象派とか学習した後のもんだと思ったよ。
ピチカートを多用できる琴ほど「水」を表現するのに適した楽器はないだろうと思ふ。


「エステ荘の噴水」作曲フランツ・リスト 演奏 クラウディオ・アラウ

サティ、ドビュッシーら「印象派」のルーツとも言われる有名曲で、一番好きなピアノ曲の一つ。
いろんな人がプレイしているが、アラウが一番「水」を感じる。

この演奏ではよく指が動いている感じなんだけども、なんかグルーヴィじゃないなぁ・・
もっと後年の演奏がお気に入りで、もたつくかのようにテンポも若干遅め。おそらくテクニック的には衰えているのだが、まさにプルプル零れ落ちるような水の動きが表現されているのでうっとりしてしまう。

と言うか、他の演奏家たちは「噴水」を見たことがあるのか?

「水の反映」 作曲クロード・ドビュッシー 演奏 クラウディオ・アラウ

80歳の誕生日とは。
なんか途中でもたっているのか、止まってしまうんじゃないかって言う瞬間もあってちょっとヒヤっとするが、
演奏技術に頼らずに、ちゃんとピチャっとした水の動きの変化を表現していると思うんだよなあ。

ドビュッシーと言うと、静岡人には富田版の「夢」がおなじみと思うのだが、
あの曲実はジャズでよくプレイされてる古いスタンダードだって知ってた?歌詞までついてるバージョンまであり、いろんな有名歌手(古め)が歌ってる。

ウィキペディアの印象主義音楽の項目では各国版で内容が結構違って面白い。英語版だとフロイドやクリムゾンやポポル・ヴー果てはエイフェックス・ツインにまで言及。嬉しいけどちょっとやり過ぎな気もする。あと、ドイツ版ではフランス人作曲家たちについて極めて詳細にリストアップされおり、その他時代がやや新しい気もする「フェデリコ・モンポウ」にも触れられていて情報ソースとして一番役立つ気がする。ちなみに、「ジークフリート・カルク=エーレルト」の名前を失念したのでチェックしたのだった。たしか「魚」関係の曲があったような気がしたのだが・・


鳥だった・・・(水鳥じゃないよなあ?)

それにしても、印象派の曲に水はつきものだねえ。


「水の戯れ」 作曲ラヴェル 演奏(ピアノロール)ロベール・シュミッツ(発音不明

めっちゃくちゃ早いテンポだなあ。ホントにこのBPMで合ってるのか?
「ピアノロール」ってのは、「ウルトラマン」時代のコンピュータみたいに、パンチ穴の空いたロール紙に記録された生演奏。強弱の記録までは出来ない(筈だが出来てるなあ・・・)のだが録音じゃないので音質は再生機材による。MIDIの超元祖みたいなもの。「コンロン・ナンカロウ」が有名だが、こだわる人だと再生機材も本人使用(指定?)のものでないといかんらしい。作品集となんか別のものを持っているが、違いが分かりませぬ・・・。そもそも曲の区別すらよく出来んし・・・


フォーレの生演奏のピアノ・ロールもあったりしてYoutube様様なのだが、
でもこれがラヴェル本来の意図に近かったりして。


「同名異曲」演奏 ビョルン・シュテイデル(?発音不明) aka Orsino.

このアルバムだいぶ前に買ったんだがちゃんと聴いてないわ。北欧系の名前っぽいけどパガニーニをアコースティック・ギターで演奏するドイツ人だそう。確かに早弾きギタリストって感じ。


「ショパンの泉」 作曲セヴラック

水的な要素は冒頭のみ。あんまり印象主義的じゃないな。
持ってる筈なんだが定かでない。

「ヘリオガバルス」と言う曲名に惹かれたのであったが、もっと土着的な曲想を期待していたのであった。


「アレトゥーザの泉」 作曲カロル・シマノフスキ

なんだか、テルミンみたいなヴァイオリンの旋律がデューンのテーマを彷彿とさせる・・・
シマノフスキは一時期凝ってほとんど持ってるんだが、印象に残る曲があんまりない。

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