2012年6月3日日曜日

斑入り葉とかの残し方

「江戸奇品解題」著:浜崎大と言う本を買った。「改良園」に勤務していた人だそうだ。

古典園芸書の「草木錦葉集」とその解説書を読みたいと思っていて見つけた今年3月の新刊。たった2カ月でもう2刷りになってるけど、需要があるのかなあ。


まだちゃんと読んでないけど、カラー頁の画がいまいち地味なものばかり・・・
江戸時代の植物でも美しかったり、面白いものがあると思うのだが。


内容は「江戸時代の庭師たち」についてのエピソードや、「園芸用具」「斑入り」「古典園芸植物」の解説など包括的に書かれていて面白い。

中でも興味深いのは「金魚葉椿」の「斑入り」が3種もあったこと。
その図版ではないけれども、「草木奇品家雅見 椿版」より



「金魚葉 / らんちゅう椿」

株が未熟の場合は普通の葉もけっこう混じる。

「らんちゅう」葉とも呼ばれる「金魚葉」系の変形葉は好きなのでちょっと集めてみたのだけど斑入りは持ってないし、知ってる斑入りは「多福弁天」のようなウィルス性っぽい銀白覆輪で葉が変形していてどうも好きになれない。

「梵天」

こちらの方がより「金魚」っぽい。
変形の度合いが低いと普通葉にも「金魚葉」にもなる。


この「梵天椿」の白花から突如2倍くらいある大きな普通葉が出てきてしまい、そこでカットしてしまった。

以前、別の椿で丸葉が出てきて面白かったので挿し木したのだが、また元に戻ってしまったので、「枝変わり」のメカニズムを知りたいなあと思う。

「斑入りたんぽぽ」なんかも栽培途中で先祖がえりしやがるし・・・ 斑入りと言ってもその固定度はいろいろある。



なお先日、山野草さんに簡単に「斑入り」の管理の方法を聞けたので書いておく。


❀:基本的に「柄」は残した方がいい。なぜならば斑は突然変異で、また「元に戻ってしまう」事があるから。
❀「山採り」品などは様子を見ないと分からないので、しばらくは青葉であっても残した方がいい。
❀その後は、「斑」の部分だけを残し、「柄」は残し「青葉」は切る方向で。


だそうである。

白髪は「抜くとかえって増える」と言うが・・・・ちがうか。


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