と思っていたのだが、どうしても納得ゆかないので昨年の写真を確認したところ・・・亀甲柄の個体がおりました。斑入り山採りものとのことで、確か同定はされていなかったのだが、勝手にタイリンだと思い込んで植えこんでいたのだ。とりあえず斑入りは実生親として何種かキープしておこうと思っていた頃の事であった。一応多少揃ったのでもう焦って入手する必要もなく(実生したければ株分けして親を確保してからの方がいいですよと達人に諭していただいたので無理もしない)、そもそも亀甲がそれほど好きでもないので記憶から遠ざかっていた。
自分で蒐集した範囲での話であるが、基本的に「タイリン」はツヤ無しタイプの葉でややビロードっぽい感じであるようである。
当時「サツマ」や「キンチャク」と似たような雰囲気の葉だと勝手に思い込んでいたのだが、おそらくこの質感の違いは花以外で推測する場合役に立ちそうである。ただし、「フジノ」として購入した個体にツヤ無しが混じっていて混乱したりするので、すべての個体がそうであるとも限らないが。
そんな訳で、宮崎産のタイリンと言うこの株にもなんとなく違和感を感じていたのだが・・・
「マエダカンアオイ」(オナガタイリン)のようである・・ |
*マエダカンアオイ=オナガカンアオイxミヤザキタイリンの自然交雑種 |
「マエダ」の銘品「蝙蝠」を所有していた事があるのだが、それとは違う花の模様。なおそれは数年前に枯らしてしまって再購入する気もないのでそのままである。宮崎タイリンは所持していないのでその一般的な葉が定かでないのだが写真から判断する限り普通のタイリンのようだし、かと言ってこの葉模様はそれほどオナガっぽくもない気が(サカワっぽい?)する。むしろ、一番タイリンっぽくないと言う気がする。いずれにせよプロなら間違えようがないと思うんですけどね。なんでこうなったの・・・・
仕方ないので、交雑しないように単体の鉢に移しましたよ・・・はぁ。
1人では可哀想なので、もう一株は自然交配の本物のマエダがいるといいんですけどね・・・
こうなってくると亀甲や、他の実生苗がセルフなのかどうなのかが気になる。雑種は作らないようにしようと思っていたのに、出来てしまっていたかも知れん。もともと自然交配を狙って大鉢に寄せ植えしてあるのだから出来たらラッキーなのだが、ちゃんと品種の確認が出来てないと意味ないな・・・。