2016年1月16日土曜日

謎の黒液

「ラン菌?」
いきなりなのだが、これが何なのか分からん。黒く見えるが紫墨色である。
いろいろ検討してみたのだが、「アルテルナリア」の一種だろうと推測。

自家産の天然酵母と市販の麹菌から培養した菌液の混液にIB化成肥料を添加したところ、錠剤表面に付着していたクロカビ、スミカビとおそらく無菌培地に接種されていたラン菌(?)か何かが猛烈な勢いで増殖してしまったのか?化成肥料に反応しているようなので、窒素・リン酸・カリの一部(あるいは全部)を可溶化したPSBの親戚である可能性もあるが、糖によって増殖が促された模様。

(果実を糖液で発酵させたものでいわゆる果実酒に近いもの。ただしエチルアルコールになっている保証がない)


この不気味な色から、「すす病」(参照:住友化学園芸)菌の類ではなかろうか?とも疑ってもみた。アブラムシが媒介ってところからしても糖が引き金になったんじゃないだろうかと思ってみたり。迷惑な生物兵器だと思うなかれ、こんなもん(仮)を喰らう美しい生物もいるのである。

「コダママイマイ/Polymita picta 参照:Featured Creature

冗談抜きでコダママイマイ」(参照:かぎけんの餌に使えるんじゃないのか(というか本気で飼育したいので誰か分譲してください。すす病の葉も手に入るし。でも一般で飼育していいのかな?おそらくCB個体は餌の影響でワイルド個体程多彩な柄を持つようにはならないと思うが・・・。アンディランド以降まだイズーは訪問していないのだが見たい
面白いのが、水槽のエアレーションの飛沫で出来た濾過細菌のコロニーを小さなカタツムリが食べていてしかももう一ヶ月以上生きながらえているのである。モノによっては野菜だけでなくてクワガタみたいに菌糸瓶とかイーストとかでも養殖できるんじゃないかね。


コハクガイ(?)」(参照:貝類図鑑
ランの害虫だって・・・こいつらもベニシュスランを殺ったのか!?九州の業者から山野草を購入した時に付いてきたのはほぼ間違いないが外来種とは・・・最初は駆除してたのだが思わぬ所で見つかるのでたぶん庭で繁殖してる・・・

関係ないけど面白いもの見つけた。↓

カタツムリトビケラの巣」(参照:いもむしうんちは雨の音さん)
動画がすごい。カタツムリのヤドカリにしか見えない。フィボナッチ数列とかカルマン渦とか思い出すなあ。


もとはというと、先日の瓶出ししたシュスラン類の切り札として用意していた微生物液(腐生ランに倣い)だが、どうやらアレルゲンっぽい(目と鼻が反応するし体調が悪くなる気がする・・・)上に、草体(マツバラン)の末梢枯れを促進している気がする。

昨年山中で見かけたシダ類に黒い葉焼けの痕があったのだが、どうやらあれもこんな感じの菌の仕業ではなかろうかと気づいた。新芽(硬化するのに何週間もかかる)をナメクジに食われてしまうので屋内に保護していた斑入りのイワガネソウの葉面散布したところ同じような症状を示した(屋内とは言え寒さや乾燥が原因かも知れないが)。ただし、新芽・新葉には影響がないかあるいは少ないように見える。


もともとラン菌類は日和見的なところがあって、人体に付着している常在菌と同様健康なら問題なくランが利用させてもらっていたりするが、個体が弱ったりすると逆に襲われるらしい。となれば、草を状態良く管理できていればあまり問題なく、むしろ垢擦り的な効果が期待できるのではないかとも期待。白絹病のような深刻な病原菌を抑制する意味で、菌環境の調整を狙う。


またマツバランの実生の際、プロトコーム的なものを形成するにあたってランと同じように共生菌が必要なのではなかろうかと憶測、そもそもマツバラン自体が着生ラン的な性質をもっているのではなかろうかと仮定していたのだが。

天然酵母液はいわゆるウチの庭の常在菌であるので屋外散布した所で特に競合が起こる訳でもないだろうし、少なくとも病害を与えるものではなかろう。またマツバランの生態上葉面散布での(海藻的な)吸収が期待できるのではなかろうかと思っていた。ヨウ素も効くかも知れんと思いついてワカメ(昆布は使いにくい)も入れてあるがどうだろうか。大半の品種では目に見えて状態が良くなった気はしないが、「麒麟角」系には何かが効いている気がする。末梢が黄色に色づいたり、肥大したりするのである。屋内管理で暖かいせいかも知れないがこれは不思議。2段階成長で先端の方が太くなってくる枝がある。

マツバランの「白鳳」は葉枯が進んだ気がするので耐性が低い品種や植物によっては禁忌かも。日照時間が長くなってきたのに反応したのかもしれないが、多くのマツバランで地際の新芽が急激に伸長し始めた。竺の黒化(菌液の影響は間違いないと思われるが新規購入品にも染みが少しあったので老化や時期的なものを加速しただけかも)と平行して起きているので、リン酸等の吸収が促進されたのではないかとも淡く期待している。


また春蘭や寒蘭にも散布してみたがおまじないのようなもの。害がないことを祈るのみ。
なお、シュスラン類には今のところ害がなさそう。白絹病に汚染されたカンアオイに何度も散布してみたが、すでに組織深くまで感染しているのか一時的に菌糸が見えなくなるものの数日後には根茎表面に白いものが再付着。汚染程度の軽かったものには抑制効果があるかも知れないが一度完全に罹患したものを治癒するよう効果まではない模様。

テイショウソウの実生苗にも予防接種*的に散布してみた。双葉の片方が腐った株がひとついたが他は枯れてはいない。基本的に腐りが入ったような個体には衰弱を加速させるだけのようなので、元気な個体以外は葉面散布はダメっぽい。まあ、全部を救うことが出来ないのは心苦しいが丈夫な個体を選抜するのが目的であるので止むを得まい。

問題はほかの植物や自分自身への病原菌となる気が濃厚にするので廃棄した方がいいかも・・・・・・

*ライチョウ保護の為に平地で孵化させたヒナたちが死んでしまったと言う。空気清浄値を高く設定できないのなら予防ワクチン的な作業が必要かと思ってやってみた。こう言うのは一か八かでやるもんでないのはわかっちゃいるが、一株たりとも無駄にできないと思うと比較対象も考慮せず(本当はしたけど。やっぱりやらない後悔よりやった後悔とか思う・・・)にやってしまうのがダメなんだろうなとか反省はしていない(さすがに半分の鉢はやめた)。

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