2017年1月27日金曜日

発酵液肥は実生に適さず。

「バジル」
気になっていたバジルの品種であるが、調べてみると結構いろいろとあるらしい。
手に入る範囲で集めてみようと思っているが、維持できるかどうかはやる気次第だな。
ジェノヴェーゼソース用にと考えているので、香り高く、そして耐寒性を上げられると良いのだが。

「バジル 瀕死」
むう。発酵液肥はダメであった。発芽直後は良かったものの、その後腐り始めた。全滅しそうな勢いで拡大しておる。これに反省して種まき時には発酵液肥をやるのをやめた。

液肥の成分であるが、PSBの類、酵母、麹菌、納豆菌のいずれかだろうが、麦芽や煮豆に菌付けをして発酵食品を作っていることから考えて、適切でなかったのだろうと思っている。

植物ホルモン様の物質が発酵の過程で生成されるから発芽率があがるのかとか思ったが、そんなものよりは弊害の方がはるかに大きい。

が、もし万一これでも生き残る個体が出現するのだとしたら、ある菌への耐性株と考えても良いのかも知れない。それが良いのか悪いのかわからない。またワクチン接種的な効果がでて疫病対策にでもなればいいなとは思う。

最近思うのだが、糖などをエサにアルカリ性物質を生成する菌がいれば虫歯にならないんじゃないのだろうか。そういう歯科用ワクチンとかできないのかな。

「カルドン」
これも発酵液肥をかけたら種殻が菌糸まみれになってしまった。でも大丈夫そうなのもいる。発根後なら菌の影響を受けない・にくいようだが、こちらもやはり悪影響がある。

アーティチョークは上手く育たなかったが「カルドン」ならどうだろうか。ただ、ものすごく棘だらけだそうで、正直イヤでたまらない。地元種とも言える「富士アザミ」でさえ棘があるから栽培していないというのに。

 ☝のようなことを考えていたら、似たような発想をする方(野生のアーティチョークを食べてみた。参照:野食ハンマープライスさん)がいた。某科学雑誌に毒草の試食をする方がいたが同じニオイがする。やばいゲテモノ食いが過ぎて面白すぎる。個人的にはアーティチョークはイタリア版のタケノコだと思っていたが食べた部分が違っていたのかな。話は変わるが、トリュフは海苔の香りとも思っているが自分だけか?

 トゲ付きの山菜と言えば、山菜の王様タラの芽。「トゲ無しタラノキ」なら何年も栽培しているが、実生するとほぼトゲが出てくるので、品種改良は相当な困難を伴うと思われる。なおカルドンについてはトゲ無しの品種もあるようなので、いつか入手したい。

野菜としてもアーティチョークの代用となるのであれば興味があるが、面白いのがレンネットの代用になるということ。さすがに畜産にまで手を出す気はないが腸がなくてもチーズが出来るのであれば大量に牛乳を買ってきてやってみるのも面白いかも。でも何十リッターもいるのかな。

紅麹を使えばミルクをサワークリームというかカプリコ的(冷たくないアイスクリーム状)なものと水に分離させることができるので、そんなに遠くないものもまあすでに出来てはいる。試食はしていないが金魚たちは食べてくれた。色揚げ効果がある筈である。また、なぜかイチゴミルクのような匂いがする気がしてならない。

2017年1月14日土曜日

茶 黄金葉?

「茶」
やぶきた系であると思うが実生品だと思う。地域柄茶畑は見慣れているが、こんな色の葉は見たことがない。

見事に真っ黄色なので挿し木用に2枝いただき、数個残っていた種も採取した。

とは言え、挿し木とか苦手なんだよな。ツバキですら上手くできない(稀に出来るが斑入り種は未だかつて成功した試しがない)し。挿し木がかんたんと言いながら全然できないのにアオキとかある。いつも病気になってしまう。しかし、チャの場合に限り葉が全部落ちてほぼ根っこだけになっちゃった苗が復活したことがある(他の植物ではたいがい無理)ので、茶は椿よりも生命力があるのかも知れない。でも挿し木の上手なやり方はどなたか達人にご教示いただきたいな。

古い葉は緑なので🌱出しの頃限定の時節的な芸なのかも知れないけれども、これだけまっきっきーなら構うまい。

山野草の醍醐味は地域固有種の栽培であるが、山採りといいながらチャとかイチョウとか国産でないのも混じってるし、確かに山では野生化した茶をよく見かける。

2017年1月9日月曜日

テイショウソウ実生 TNG

「テイショウソウ実生 2代目」
発芽した。完全養殖サイクルの始まりである。

が、1つしか植えた記憶がない(「しいな」も蒔いたはずだがよく覚えてない。とにかく完熟種は一つ)のに2芽である。ちゃんと記録してないとおかしなことになってくるなぁ。

鉢もリサイクルでお亡くなりになったマツバラン(冬季は室内に保護しないと傷む。夏季も保護した方が良いみたいで幾種か枯れちゃったのがいるのだが、さすがに邪魔)のものを宿借りしているので、用土も適当。

野菜 実生その2

「バジル実生」
根が出てきた。
発酵液肥(油粕でなくいろんな自家産混合菌液)を与えているので、種が腐るかと思ってたけど(だったらやめろよ)大丈夫であった。 ふぅ。

コリアンダー実生」
こっちも根が出てきた。最近パクチーとして人気みたいだけど食べた記憶がない。スパイスの方は使ったことがある筈なのに香りが分からないと言う・・・ ミツバなら庭にうじゃうじゃ生えてるけど交雑しないのかな?

ミツバは好きだけど、石鹸の香り(参照:TOCANA)とかいうパクチーは果たして食えるのであろうか。カメムシソウなんていうのも凄いネーミング。

食えない野菜と言えば激辛トンガラシも大量実生中であるにも関わらず、一般ぴーぽーには不人気である。誰も欲しがらないんだよ。


液肥の副作用?

「黒腐病?」
アブラナ科に発生しやすいとのこと。どうも、この葉の真下に置いてあった油粕の発酵液肥ボトルから醸し上がってきたような様子である。直接液肥の飛沫があたるような場所ではないので、揮発というか立ち昇っていると思われる。

経験上、葉面散布がまずい気はしていたが、こういうことか。たぶん良いのも悪いのもまとめて増殖させているか、日和見菌のようなものかのどちらかだろう。

「健全な葉」
ボトルからちょっと離れた葉は問題ない。
普通に施肥する分には問題ない模様。

書き忘れていたがワサビである。



2017年1月7日土曜日

ブラインシュリンプ

酵母はやめた。
水が腐敗する訳ではないのだが、コロニーが大増殖してしまって、掃除の際に稚魚が引っかかってしまう。これってナタデココとか紅茶キノコとかのセルロースだとすると、そこら辺のドブ川や排水処理場が宝の山になりそうだな。たった数日で物凄い増殖率だ。

また、食べている稚魚もいないでもないが、食いが悪いのと、じわじわと死魚が増えている気がする。ただ、約2週間経って全滅していないので、害があるという程でもないのかも。

なにより、ようやくブラインの準備ができた。室内とは言え、2日以上かかってしまった。

だが、入れたとたん、腹が赤くなる。

やっぱブラインじゃなけりゃダメだ。

なお、このブライン、4年物くらいである。


試作していたコージルトの方はそんな訳で使用しないことになったのだが、カタツムリの餌になることに決定。まあどちらかというとショウジョウバエの餌になってる気(ヤドクを飼育したいとずっと思っているのだが生餌の用意はできそう)もするが、なにはともあれ無駄にはならない。

2017年1月4日水曜日

バジル実生

「バジル 大葉タイプ」
市販のジェノベーゼソースの元は簡単お手軽なのだが、なんか納得できないのでバジルを実生してみた。

チアシードがシソ科だというのは知ってたので予期してたのだが、吸水したら同じようにぷるんぷるん。

またバジルはシソと交雑することがある。自然交雑のやつを試食してみたが甘くもなければ香りもなく両者のどうでもよいところだけを受け継いだようで苦くてまずく、それっきりになった。もしまた勝手に交雑しておいしいものが出来れば残そう。

シソも驚くくらい寒さに耐えることがあるが、基本的には一年草であるようだ。バジルは温度管理次第で越冬するそうなのでシソもいけるのか。あまり試す気にならんけど。

なお、ジェノヴァではバジリコソースのことをジェノヴェーゼソースと言わない(スパゲッティ・ナポリタンがナポリ料理でないのと同じ)らしいし、そのバジリコは普通のバジルより大型になる地方品種であるとのこと。

麹に酵母

前回写真がなく後で訳の分からないことになりそうだったので撮影して視覚イメージを追加。

「庭採取 黄色」
黄色を分離したつもりが、なんか橙色のものが見え隠れする。何種類か共生しているのか成長の段階でそれぞれ姿を変えるのかとか全然わからない。リンゴ香と言って良いのかは分からないがなにやらフルーツっぽい香り。

「庭紫」
紫色のものを分離すたつもりがウグイス色のいわゆる青かび的なものが生え麦味噌的な香りがしてきた。最終的に砂糖添加したらモフモフの真っ白なヤツが出てきた。匂いもフルーツ系に変化しつつある気が?

「オオタニワタリ酵母」
獅子葉のオオタニワタリから増殖したもの。上手く発泡せずに酢酸発酵に移行したらしく酸っぱくなっていたのだが、最終的にこの状態。キレイな模様になってほぼ無臭。

菌食のマイマイや飼育法の確立されていないオカタニシなどはこういうものなら完全人工飼育もいけるのかも知れないと思っている。カタツムリは葉の表面を舐めとるような食べ方をするのでダマになってしまうより壁面にこすりつけるように広げた方が良いと思うがなかなか難しい。

スス病菌なども増殖できるのかは不明だが、発酵液肥を醸造する際IB化成肥料を添加したとたんに真っ黒な菌が爆発的に一晩で増殖する事がある。酵母・納豆菌・乳酸菌混合液では添加しても黒化しないが、土壌からの培養菌では発生。硫黄の臭いなどもしない。強烈に黒くなり容器や内容物を着色するほど。リン酸を栄養源としているのではないかと推測。液肥として使用するには色が不気味だが植物の害になっているようでもない。結構効果はある気がするが比較対象がないのでよくわからない。

「酒麹」
酒粕から増殖。冷涼な温度を好むのか12月以降から全体的にこんな感じに菌が視覚化されてきた。毛布みたいで美しい。米麹と菌種が違うのか菌糸を出してモフモフしていたのとは雰囲気が違う。単に生育条件の違いとかであるのかも知れないけど。

「紅麹」
紅色じゃないので普通の麹菌がコンタミしてるんじゃないかと疑っているがずっとこんな感じ。内臓みたくてちょっと不気味だな。あまり麹の香りがしない。

2017年1月3日火曜日

金魚のベビーフード

稚魚の餌と言うと、ブラインシュリンプだ。

異論はない。

が、正直わかすのが、面倒だ。また留守にする時に誰かにやっておいてくれと頼むこともできないのが非常に問題である。


であるので、今回はやむを得ず、初期飼料に発酵物を使用してみることにした。

「コーグルト使用の図」
*ブラインもわかしているが、加温してないし古いのかぜんぜんわかない。塩素で殻を溶かしてしまおうとも考えている。


で、例によって失敗の例。順番に意味はない。今回のは結構面白いと思う。我ながら。

①「ヨーグルト」 →溶かさないで塊を放り込んだら、そのままの姿で濾過細菌に覆われていた。つついている様子もない。基本的に初週の稚魚は「動かない餌には反応しない」と思った方が良い。

②「米麹」 →甘酒のもとみたいなもの。汚水をエサに増殖したのか負けたのか濾過細菌のコロニーが猛烈に繁殖していた。めちゃくちゃ泡がでてメレンゲみたいな状態。数日後に確認した時には全滅したかと思う有様だった。水質管理できないならやめた方がいい。放置飼育厳禁。

③「濾過細菌 水カビ?」 →腐乱した卵に勝手にわいてくるやつ。どうしても最初期の換水が不可能なので放置していると水がアンモニア臭くなる。親魚が底砂や壁面つついているから食べられそうなものだが稚魚の餌にはならないようだ。卵が粘着してしまうと酸欠などで死んだものから受精卵にまで広がって全滅してしまうので、メチレンブルーで軽く殺菌した方がいい。なお2日目以降の吸水後にやらないと卵が死ぬので注意。濃度も水色になるくらいの薄さにしないと危険。

④「粉末稚魚用餌」 →一部の稚魚が食うには食うが、水質悪化の原因にもなるし、それによって歩留まりが悪くなるので、夜店の金魚が大量に卵を生んでしまってどうしていいのかわからない時にやるくらいのもの。初週のブリーディング用にはむかない。2週目以降の乳離れした(自分から餌を探し出し動かない餌にも反応するようになったら)稚魚ならOK。ただし、粉末とは言え膨張しない訳ではないので食いすぎて腹が破裂することがあるので注意。

⑤「殻むきブライン」 →赤いので稚魚が食ったかどうか確認できるメリットがある。粉末餌よりはマシ程度だったと思う。今回は使ってない。微小のイクラ状態になっている筈なので腹破裂はほぼない。ハイターで*わりと簡単に作れる。

*PETボトルか広口瓶などにブラインシュリンプの卵と塩素を入れ密封して攪拌。大量に作ることもできるが、入れすぎると猛烈に発熱するので火傷に気を付けて。卵がオレンジ色になったら大き目の容器に移して塩素臭がなくなるまで水洗い。あとはコーヒー濾紙などで濾過して乾燥。カビ易いので長期保存するより使い切った方が良い。

⑥「ブライン」 →ミジンコを採ってこれないのであれば、最上にして至高の餌。最初の1週だけでもせめて使うべき。しかしあえて使わないで済む方法を模索中。

⑦「麹牛乳」 →牛乳を麹で発酵させたヨーグルト状のもの。「コウジグルト」と仮称。もともと乳酸菌以外でヨーグルトが作れないかと思って試作していたものだがちゃんとできた。食べてないが食用に問題はない筈。発酵の過程で多少は酸も作ってるんだろうな。馬乳酒があるのだからミルクを原料にアルコール発酵も出来るのか?と思ってやった訳でもなく単なる実験君魂の思いつき。酒麹ではないが菌種によってはお口くちゅくちゅとかしなくてもちゃんとアルコールになる(ラクトース)模様。自家産菌種でかなり酒臭いものも出来た。固化分離沈殿はするのだが使用するのは乳酸菌飲料的な液体の状態で。分散が良いのでエアレーションをかけておけば沈殿しにくい。換水してないが、ややアンモニア臭が薄らいだ様子。ちゃんと食べているのかを確認しづらいので、紅麹を添加した第二弾を試作中。

「紅コージルト」
イチゴオーレじゃないよ。もっと赤くないとマーカーにはならんか・・・
「コージルト」と命名することにした。