異論はない。
が、正直わかすのが、面倒だ。また留守にする時に誰かにやっておいてくれと頼むこともできないのが非常に問題である。
であるので、今回はやむを得ず、初期飼料に発酵物を使用してみることにした。
「コーグルト使用の図」 |
で、例によって失敗の例。順番に意味はない。今回のは結構面白いと思う。我ながら。
①「ヨーグルト」 →溶かさないで塊を放り込んだら、そのままの姿で濾過細菌に覆われていた。つついている様子もない。基本的に初週の稚魚は「動かない餌には反応しない」と思った方が良い。
②「米麹」 →甘酒のもとみたいなもの。汚水をエサに増殖したのか負けたのか濾過細菌のコロニーが猛烈に繁殖していた。めちゃくちゃ泡がでてメレンゲみたいな状態。数日後に確認した時には全滅したかと思う有様だった。水質管理できないならやめた方がいい。放置飼育厳禁。
③「濾過細菌 水カビ?」 →腐乱した卵に勝手にわいてくるやつ。どうしても最初期の換水が不可能なので放置していると水がアンモニア臭くなる。親魚が底砂や壁面つついているから食べられそうなものだが稚魚の餌にはならないようだ。卵が粘着してしまうと酸欠などで死んだものから受精卵にまで広がって全滅してしまうので、メチレンブルーで軽く殺菌した方がいい。なお2日目以降の吸水後にやらないと卵が死ぬので注意。濃度も水色になるくらいの薄さにしないと危険。
④「粉末稚魚用餌」 →一部の稚魚が食うには食うが、水質悪化の原因にもなるし、それによって歩留まりが悪くなるので、夜店の金魚が大量に卵を生んでしまってどうしていいのかわからない時にやるくらいのもの。初週のブリーディング用にはむかない。2週目以降の乳離れした(自分から餌を探し出し動かない餌にも反応するようになったら)稚魚ならOK。ただし、粉末とは言え膨張しない訳ではないので食いすぎて腹が破裂することがあるので注意。
⑤「殻むきブライン」 →赤いので稚魚が食ったかどうか確認できるメリットがある。粉末餌よりはマシ程度だったと思う。今回は使ってない。微小のイクラ状態になっている筈なので腹破裂はほぼない。ハイターで*わりと簡単に作れる。
*PETボトルか広口瓶などにブラインシュリンプの卵と塩素を入れ密封して攪拌。大量に作ることもできるが、入れすぎると猛烈に発熱するので火傷に気を付けて。卵がオレンジ色になったら大き目の容器に移して塩素臭がなくなるまで水洗い。あとはコーヒー濾紙などで濾過して乾燥。カビ易いので長期保存するより使い切った方が良い。
⑥「ブライン」 →ミジンコを採ってこれないのであれば、最上にして至高の餌。最初の1週だけでもせめて使うべき。しかしあえて使わないで済む方法を模索中。
⑦「麹牛乳」 →牛乳を麹で発酵させたヨーグルト状のもの。「コウジグルト」と仮称。もともと乳酸菌以外でヨーグルトが作れないかと思って試作していたものだがちゃんとできた。食べてないが食用に問題はない筈。発酵の過程で多少は酸も作ってるんだろうな。馬乳酒があるのだからミルクを原料にアルコール発酵も出来るのか?と思ってやった訳でもなく単なる実験君魂の思いつき。酒麹ではないが菌種によってはお口くちゅくちゅとかしなくてもちゃんとアルコールになる(ラクトース)模様。自家産菌種でかなり酒臭いものも出来た。固化分離沈殿はするのだが使用するのは乳酸菌飲料的な液体の状態で。分散が良いのでエアレーションをかけておけば沈殿しにくい。換水してないが、ややアンモニア臭が薄らいだ様子。ちゃんと食べているのかを確認しづらいので、紅麹を添加した第二弾を試作中。
「紅コージルト」 |
イチゴオーレじゃないよ。もっと赤くないとマーカーにはならんか・・・
「コージルト」と命名することにした。
「コージルト」と命名することにした。
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