2017年5月15日月曜日

オナガカンアオイの復活

「ぎらぎら」
何年か前にやけにギラギラ反射して見えると思っていた個体。置き場所を変えたら機嫌を損ねたのか昨年は見かけず腐ってしまったのかと思っていた。

そしたら出てきたよ。別になんてことはない普通のオナガであるが、とてもうれしい。

カンアオイ全般がそうなのか言えるほど栽培実績がないが、オナガの場合根茎だけで3年以上そのままで、さすがにもう枯れちゃったか・・・・・・・と思ったらふと芽を上げるということもある。これに関しては達人も仰っていたので間違いない。

この長い休眠状態中も根茎さえ無事ならば大丈夫のようで(よく腐らなかったものだ)、カンアオイにとっては毎年葉をつけなくてもどうと言うことはないのかも知れない。それに付き合うには少々忍耐が必要だが… 正直かなり神経をすり減らした。ジベレリンを何回も散布しても応答がなかったくせに、なにが良かったのであろうか。寒冷紗?

「オナガカンアオイ 照葉?」
左となりの株と比べると同じ種とは思えないような質感。アツミカンアオイっぽいのだろうか。スズカにも似た感じのものがいたりもする。スズカと言えば、もう少し萼片が伸びてくればホシザキっぽいかと思えたり、そういう定向進化の傾向でもあるのだろか。あるいは奄美のカンアオイ群が種分化の途中にある「奄美群島で起きたカンアオイの急速な進化」(参照:京都大学)ように、同じような遺伝子セットでも柔軟に表現型を変化させることが出来るのかも知れない。

「雑種? オナガ×細辛(葵錦)」
細辛のような青軸(劣勢遺伝じゃなかったようだ)で、葉の表面の打ち込み(凸凹)もオナガっぽくないので戯れにやってみたヤツだと思う。何年たったんだろう。5年くらいか?花をみなければ確認できないがあと何年かかるんだろう。

「雑種? オナガ×細辛(葵錦)」
元々葉芸と花芸(超巨大花とか)の組み合わせを考えて始めたカンアオイ栽培だが、その品種改良はひたすらに根気がいりそうだ。チューリップ並みかも知れない。

「マエダカンアオイ 桃芯花」
オオフジノ並みのサイズだろうか。この草体に似合わぬ巨大な花である。これをさらに大型化させることが出来たら、一般受けする花卉としての需要は充分あるのだろうと思う。
葉芸と素心の組み合わせ(カントウ系以外のものも含まれる)の細辛に対して、クリスマスローズや雪割草的な花物交配寒葵のジャンルがあってもいいのかも知れない。

でもやらない。せっかく国内に自生地がある優位性がなくなるから。
ウチの自家産交配2個体も残しておけないだろうが、ちょっとかわいそうな気もする…

この個体は自然交雑種だろうと言う話であったが、人工交配種もあるので真実は良く分からない。マエダの総数が不明だが、もともと素心が多くないだろう中でオナガかミヤザキタイリンのどちらかの親がそれだったなんて偶然そうそうあるもんじゃない気もしないでもない。ただ前述の通り素心は劣勢遺伝ではなさそう。

細辛には江戸期から残る古典品種があって200年近く経っている訳だが、その間に絶えてしまった品種や同名異種となってしまっているものもあるそうだ。カンアオイの場合、増殖が悪かったり虚弱だったりする品種もあるだろうし、品種改良というよりむしろ老化してゆく銘品株の更新としてセルフの実生で同じような顔をした、そして可能ならばより良い個体群(=固定品種)が創り出せないかと考えている。

0 件のコメント:

コメントを投稿