2016年4月19日火曜日

謎のカンアオイ その3

「鹿児島産 タイリン」
と言うことで入手した葉芸品であるが・・・

「花」
鹿児島産のカンアオイはいろいろあるが、なんであれ「サツマ(タイリン)」ではないな。せいぜい2㎝あるかないか。
鹿児島にタイリンアオイこそ分布しないが、やや大型で花形に特徴のあるものが多く、こう言う普通の小型のものは逆にあまりないようである。

「花」
一番似ている花は「サンコカンアオイ」なのだが、鹿児島と言っても甑島特産。しかも花の構造に特徴があり、「三鈷」の名はそれに由来する。


「雄芯と雌芯」
雄芯はちゃんと数えてないが10個以上あり、雌芯は6本。すなわち3本であるべき筈の「サンコ」だけはない。

「ツクシカンアオイ(仮)?」
ノドがややくびれる(参照:「細辛寒葵」)ともあり、形状的には近接種の「ツクシカンアオイ」(九州北西部に分布)にも該当。分布域に鹿児島はギリギリ含まれていないようだが、県境でいきなり植物相が変わる訳はなかろうし県北西部には生息することもあるのかも?


先端の尖った長いハート形で該当。葉紋はとても美しい。だが、名と実が違うのはどうにも気味が悪い。



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