2016年3月6日日曜日

トウカイタンポポと実生 2016春

ディスプレイが大型化して従来のレイアウトでは見づらくなった。紙印刷と同レベルの解像度ってのはやはりブックリーダーを意識しているんだろうな。自分的には実体がないとダメ(記憶にまったく残らない。年のせいかも知れないが…)なので多少高くても本やCDの方を買う人ではあるのであるが、ネットだけで充分だって人たちも増えてきているんだろうな。特に購入する気がない層は。

課金モバゲーが一部の層だけで成り立っているように、世の中には一部の人たちの為だけに動いていることがいろいろあると思うけれども、綺麗な写真を載っけた情報満載のホームページはネット黎明期には貴重だったし、今のところまだこの時代にはとても重要だと思っている。やっぱりネットでインパクトがあるのは写真や動画だし。嘘や誤解や勘違いも含めて情報は力だ。ふ~んそんなもんか~とか大して気にもしなかったことが頭の片隅にずっと残っていたり、あるいは誰かの興味を刺激することも、まだたまにはあるかも知れない。

なによりそんじょそこらじゃ入手すらままならない金魚のレア品種や、世界のヘンテコ植物や華美な園芸品種に勝るとも劣らぬ超稀少な山野草の世界を覗き見させて貰えたのは本当に刺激になった。御当人たちにとっては単なる自慢だったのかも知れないけれどもマニアの世界はとにかく深い究理の極北である。

まあ道楽は誰かの思いつきでしかない訳で自己満足の窮みであるからして宗教の遠い親戚かもしれん。あまりにも訳わからな過ぎて笑っちゃうけどなにか神々しさすらある気もする。

ま、そんなことはどうでもいいが17.3インチはさすがにでかすぎた。
かと言って解像度を下げるとボケちゃって余計に見づらい。ついでに言うとテンキーはミスタッチを誘発するばかりでブラインドタッチできなくなった。次は普通のPCに戻すと決めた。その頃になればもうPCなんて絶滅しているかもしれないが。

思いついたことを出来るだけ書き留めて置きたい性質なので、小さいフォントでも構わず本来の用途とはおそらく外れた使用法で書き溜めてきた当記録であるが、デザインを変更する度に見た目が変わってしまうので、少しだけ真面目に書くことにした。単に写真にコメントする時にメンドクセーしないで改行するようにしただけだが。

そんなんでちょっと我慢していたがもう限界なので全体的に大きくすることに決めた。時々めちゃくちゃ巨大なブログなんかを見かけてはスキルフルなデキル御達者なのかなあ。とか思っていたが、そうじゃないかもしれんね。

普通のPCでは大きすぎると思うがどうせ誰も見ちゃいないから自分のために見やすくすることにした。実はもう一回りフォントを大きくしないと大変なのだが。そうすると本当に老眼対策みたいに見えるのであとちょっとだけ我慢してみる。

画像の方もブラウザーの幅によってははみ出てバランスが悪くなっているはずだがすまん許せ。

「カラス葉の東海蒲公英」
最初の頃は素晴らしかったが、以降年毎に色が乗ったり乗らなかったりする。
とはいえ他の個体と同条件でもやはり色がつく。アントシアニンが多いのだろうが、花色は薄めなので紅花にするのは無理かも。どうも当地のトウカイは花色が薄いウスギ系統の遺伝子が入っているものがいるようだ。シロバナタンポポが周囲にはまったくない地域(地元の人が白花を初めて見たというくらい全然ない)でもそうなので交雑とかではない。

もう3年以上になるかな。タンポポの寿命がどれくらいあるのか自ら確認中だが、変化朝顔の本も書かれている仁田坂英二氏の「 古典園芸植物のドメスティケーション - 国立民族学博物館 」によると、蒲公英(タンポポ)は 江戸後期から明治にかけて150を超える色変わりや変化咲きの 品種が作られたが,栽培家も少なく根茎での長期の維持が困難なこともあり,ほとんど の品種が絶えてしまった(藤井 2003)……だそうであるのでそう長くはないかも。なお、このPDF参考文献にはいくつか気になっていたことも書かれていて、

🌸「交雑の結果,後代における芽条変異や,実生による形質の分離が起こりやすくなるため実生型や芽条変異型も兼ねていることが多い。

→「オナガカンアオイ」には花などが「葉化する」系統がいくつかあるが、どうも交雑種の「マエダカンアオイ」ではないかと疑っている。ひょっとしてこういう事も原因かな?ただでさえ数の少ない「マエダ」にも「葉化」があるのでますます怪しい・・・

→「綴化」や「帯化」するタンポポがある。放射能の影響なんてことも言われたりしたが園芸知識の少ない人の感情論だろうな。今まで神奈川と静岡で2回見たことがある。いずれもセイヨウタンポポで、ググって引っかかるものもやはりセイヨウっぽい。断定なんてもちろん出来やしないが個人的には雑種起源のものだろうと思っている。


🌸「芽条変異型 親株から新しい変異が分けつして出てくる芽条変異が出現する植物は,このパターン で品種を増やしてきた。前述した縞斑のような区分キメラから,覆輪,中斑などの安定 な周縁キメラが出現することがある(写真 2 C)。山採り型から徐々にこのパターンに 移行した園芸植物も多く知られている。芽条変異によって品種を増やしてきた植物とし て,山採りと同様に実生しても野生型もしくは白子になる周縁キメラの斑入り植物や, 実生が難しいラン科やシダ類等が挙げられる。元とは異なる変異を誘発する枝変わり(体細胞突然変異)も この芽条変異に含まれる

→「ヒトツバ」の獅子葉と羽衣葉は同一個体ではないのか?矢筈斑入りのヒトツバ銘品である「東雲」は普通葉であるが獅子葉にもなっているのを発見。獅子葉の黄金葉とかもあるが同一品も混じっているではないのか?

→「ベニシュスラン」(ミヤマウズラも?)の斑入りは少数のオリジナル(色々な芸を呈する)からの芽変わり品を分離しただけではないのか?


🌸「斑入り以外で狭義の古典園芸植物によく見られる変異に,植物体が小型になる,矮性 変異がある。矮性化する変異の原因を大別するとジベレリンの生合成や受容に関わる変 異体と,植物ホルモンの一種であるブラシノステロイドの欠損と思われる変異があり (Suzuki et al. 2003),前者は俗に矮鶏(ちゃぼ)と呼ばれることがあり,後者は羅紗 と呼ばれ,器官が矮化するだけでなく,肥厚している。

→ラシャ葉の原理が知りたかったのである。大変ありがたい。また斑入りに肥料を与えると普通の葉に戻ることがあるのは、完全に葉緑素の欠如が起きているのではなく発現の過程での必須元素等の吸収器官の強弱によるもの?


「☝のカラス葉個体の実生」
正直これくらいのフォントサイズだと目に優しい・・・が自分でもデカ過ぎなのが分かる。


「覆輪?」
相変わらずピントがあってないが、虎斑っぽいのは分かる。ウィルス性でなければ一時的な生理現象かもしれないが本葉が2枚とも覆輪になっているので何かの変異を起こしている可能性がある。
去年にも気づいていたのだが、まさか継続しているとは思わなんだ。なので分けて置くことに決めた。

☝ヒントなんだかピントなんだかもうちょっと離れると判別できないしキーの配列の悪さが重なってやたらと脱字が起きるのでやはり大きいフォントにすることにする。


「カラス葉系」
を抜き出してみたもの。
う~む。あんまり赤くないな。継続はしないと思うが選抜はしておかないと後々わからなくなっちゃうのでやむを得ない。


「覆輪 変わり」
中央のものの他にも覆輪的なものがわずかに見えるのと、なんとなく変わりっぽく見えたものを選り出してみた。残念ながら今回は石化しているものがなさそうだ。やっぱりアレは奇跡だったんだな。でも絶えた。
たぶんなんにも起こらないだろうが、努力はしておく。


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