2016年3月20日日曜日

カシポオキナグサ

「カシポオキナグサ 開花初日」
山野草を始める直接のきっかけは金魚葉の椿や綴化したサボテン多肉、特に南アフリカ産の美しくも奇妙な山野草などと変わりモノにも匹敵する驚異の江戸古典園芸品種・・・少なくとも江戸期までは爛熟した閉鎖社会だったせいか、極まったマニアが主導したせいか独特な感性による奇品も珍重され、それは清王朝末期の奇天烈な中国宮廷金魚にも通じるものがあり、旧少年によくある好奇心を誘ったわけだが、エーデルワイスのような現地にまでわざわざ観察しに行くことは決してないであろう高山植物まで平地で栽培できるということも衝撃的であった。

そんな訳でウスユキソウの仲間が結構好き(モフモフしていてよく見るとエイリアンみたいな花であるのが主な理由だったりするが・・・)なのだが、北海道のナーサリーのリストを見ているうちにやっぱり翁草に辿り着く訳ですよ。幻の花とか言われたらそりゃあ実物を見たくなるじゃないですか。まあ、高山植物というよりは寒冷地の植物なのかも知れないけど。

しかし、沖縄の次に暖地であるらしい静岡ではなかなか夏越しが厳しい。アルペンガーデンやまくさの園主さんなんかは埼玉で地植えされてるようだからひょっとすると出来るか?と怖いもの知らずの栽培初期には思ったが、ドシロートがプロの技を安易にマネしても上手くいくはずないのである。失敗してはあきらめて、ふとした拍子に再挑戦とか数年おきに繰り返して、それでもちょっとずつは栽培技能(水遣りのタイミングと施肥と適切な置き場所の把握)が進歩してきたので、まあ今年は頑張りますよ。 やる気が続く間は・・・。


「カシポオキナグサ」
開花の日時はあまり参考にならないと思うが、花芽が上がってきてから展開まで2~3週はかかっている。開いた当日は花粉を吹かない。最初の写真を見れば雄蕊が硬いのが分かる。


「カシポオキナグサ 開花2日目 花粉が出てきた」
開花の翌日にならないと花粉が出ないことが分かった。自家受粉はしないらしい(参照:マンションで世界の花を楽しむさん)のですが、とりあえず綿棒でポンポンしておいた。

湯沢園芸さんのサンプル写真だと毛皮のフードをまとった青紫に黄色の花粉が目立つ幻想的な北国の花って感じなのだが、実際には思ったほど青みが強くなくべたっとした薄紫の色合いである。やはり本来の場所で咲くのとはちょっと違うのかね。

「別のカメラで撮影」

カメラによってハイライトの感度が違う(画素数が足りてなくて分解出来てないだけ?)のか、別のカメラで撮影するとやけに毛が目立ったりする。
写真自体は青みがかっていても花が青っぽいわけではないようだ。


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