2016年3月19日土曜日

実生のつづきの3

「東海蒲公英 黒葉の実生」
もうちゃんと根付いたようだ。この曙斑的覆輪は今のところ3株に確認できる。

「トウカイタンポポの花蕾」
ちょっとググれば見つかるが念のためこれがトウカイの蕾である。エゾ系とは全然違うしセイヨウタンポポとも全く異なり仏手柑っぽい。慣れればドライブしながらでもセイヨウとの区別はつくようになる(セイヨウの花の方が豪華で大きい傾向がある)がタンポポに興味のない人でもこれなら違いがわかるだろう。

「シロバナタンポポ 静岡産」
シロバナに地域変異があるのかどうかは分からないが、ギンブナみたいにクローンごとの群があるのかも。トウカイタンポポと葉型で区別するのは無理だが、蕾でも違うのは分かるね。
これも実生苗の筈なんだが、どれがどれだかよくわからなくなってしまった。だいたい同じ遺伝子のものを区別する意味があるのかないのかも疑問だ。地植えするといつの間にか消えてしまうことがあるので寿命があるのかも。鉢植えの方が長持ちする気はするが、減っている気もする。場所によってはゆっくりと増殖したみたいだが、意外と弱く放置すると絶えてしまうかも。
発芽率が良くないせいか勝手に生えてくることはウチの庭ではほぼない。出てくるのはのはトウカイかセイヨウだけだ。エゾは気を付けてまき散らさないようにしていたから良くわからん。

「シロバナタンポポ 静岡 日本平産の実生」

「キレンゲショウマ実生」
本葉が展開し始めた。やはり斑入り株がいくつかある。やけに多いので親が中斑の可能性があるね。
とか思ったのだが、注意深く観察してみると、本葉が3枚展開しているのがいる。・・・どうもこれはどこからか斑入りの種子を飛ばしてくれた奴がいるのだ。だから、鉢のすみっこの蒔いてない筈の所から出てきたりしたのだ。
播種して一ヶ月以内にこんなことの出来る植物と言ったら一つしかないね。

[タチツボスミレ(?)の斑入り]
「斑入り」である。フイリに非ず。植えてもいない。親株はかなり離れた場所にあった筈だが勝手に生えてきたもの。なお、名札には「エイザンスミレ」とある。葉型を見りゃ一目瞭然だがエイザンスミレである訳がない。札が刺さっていてもこんな有様ではなにがどれなのか分からなくなってしまう。ここには元々斑入りのエイザンスミレの実生苗があったのだが、白すぎたのか環境が合わなかったのか(ユキモチソウに合わせた)ぜんぜん成長しなくてほとんど絶えてしまった。

「発芽」
おそらくこの個体の種由来のものだと思うが確証はないが、キレンゲショウマの実生床の奴と同じみたいだ。

「ユキモチソウの実生」
なんとこれ花だよね?中央の緑色のやつが本葉の筈だからまだ実生2年目ですよ。「カラスビシャク」のようなおっそろしく小さい2~3センチの花がうじゃうじゃ出てきた。雪餅草の実生はここ数年で何回かやったけどこんなの初めて。一才性ってやつだろうか?

親株はフイリ(斑入りに非ず。模様葉と言った方がいいがスミレ等での慣例に従い)葉であったので期待したいが昨年の段階では銀葉などは確認できず。

「ヤマアジサイとキノコ」
周囲の小さな双葉は昨年発芽しなかった種子であると思う。あんな芥子粒みたいな種子なのに2年も耐久するとはすごい生命力である。この株はやけに丈が詰まっている気がするだけのものだが、とりあえず定点観測。ツバキキンカクチャワンタケはいらないがこの調子だと毎年アジサイの枯葉を餌に生えてくるんだろうな・・・

「チャワンタケの仲間?の菌核」
また、葉が枯れこんできた尾長カンアオイの鉢があって、おかしいと思ってみたら、なんとこいつの菌核が入っていた。今年は一鉢も落とさずに越せたみたいと喜んでいた矢先にこれである。ショックのあまり寝込んでしまいそうだ。一番気を付けていた棚だったのにも関わらずこうなるともはや全滅も頭によぎる。

最大1㎝程度(嫌悪感が先だって巨大に感じたのか、乾燥すると縮んでしまうのか、再度見返してみると大して大きくなかった。これとは別に根茎みたいなものを発達させたりするのかも?)の子猫の糞かカリントウのカケラ。あるいはしょぼくれたアサガオかユウガオかなんかの種みたいな感じである。結構硬めで乾くとまったく小石にしか見えないので、撮影用に濡らしてみた。時折根っこすら残っていないことがあったが、此奴のせいだったのか。根茎の一部とカンアオイ特有のあの清涼感のある匂いしか残っていない・・・。

アジサイ類みたいな樹木であれば耐えられるのかも知れないが、草ではダメなのか、たまたま腐ったカンアオイに寄生したのか、寄生されたので腐ったのか。いずれにせよ不気味でしかたない。
灌水のたびに周りの何十という鉢にも胞子が飛び散っていても不思議ではなく、最悪の事態が起きないことを祈るしかない・・・・

PSBは菌核病の抑制には効果があるのだろうか・・・?

「斑入りコシアブラの実生」
親株は覆輪だったイワレンゲの実生株が勝手に生えてきてしまっているが、主役は「コシアブラ」。
山菜の斑入りはいろいろあって、フキに始まりタラやらウドやらアシタバやらコゴミにゼンマイ(かなりレアでほぼ出回ってない。獅子葉のものは安価で普及している)、あまり聞きなれないがミズなどもある。実生や増殖が容易なものは価格もこなれているが、ものによってはまだ稀少でかなり高額で取引されているものもありなかなか手が出ない。

この親株は斑入りのコシアブラだそうだが、種を蒔いて2年目の春にようやく発芽する。というわけでまあ出てきてくれただけでもありがたいが、やっぱりそう簡単には斑入りになっちゃくれんね・・・

以前山菜としてコシアブラの苗を購入したのだが夏越しがうまくゆかなくて全部腐ってしまった。こんどは実生品だからまあ環境にも適応できそうだし、斑入りでなくてとも食える!と割り切ろうか・・・

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