2012年5月19日土曜日

あきない金魚

自分では結構多趣味な方だと思うのだが、その原因に飽きっぽさがある。

もともと何かをコンプするとかあんまり得意でないので、美味しいとこだけつまみ食いだったりもするのだけど、一度凝り始めるとわーっと追求して、目標を設定して、ある程度のレベルまでくると、もういいやと思ってしまう。


金魚も個人ブリーダー様から特別分譲された超レアな品種から普及種までいろいろ飼ってきた。 最初は毛嫌いしていら「フンタン」らんちゅうも好きになったし、ただのワキンみたいなもんと眼中にもなかった「地金」も好きになったし、不気味だと思っていた「水泡眼」も何種類も飼育していた。


なんども貴重な希少品種を落したショックで胃に穴があきそうになったし、上達したと思われる今でもまだ死なせてしまう。さすがに新規導入魚を一週間で落すことはあまりなくなかったけれど、こんなことが続くとしばらく金魚の情報を入れないようにしたり、熱心に金魚屋巡りをするのをやめたりする時期もあった。

でも、金魚飼育に飽きたと言うことはなかった。


現在の興味は主に「宇野系らんちゅう」で特に京都の めちゃくちゃ導入したい系統 がいるのだけど、入手できる当てがないので、現時点では自分で固定を進めている系統をメインとして、必要と思われる形質を取り入れる為に通常品種も飼育している。



おそらく今年ようやく予定していた(金魚繁殖をはじめて最初に志した)一形態の金魚が出来上がるので、いずれは品種としてちゃんと固定したい。


しかしこうなってくると、自分でいつまで世話が出来るのか心配になることがある。


これが商売なら人をやとったり適切な規模の設備(現時点でも屋外に10本ほど60L容器があるがあくまでストック用であって細やかな管理が出来ない)である程度維持できるだろうが、今はたった一人でやっているし、周囲に金魚に興味のある人もいない。


今は自分で把握できているので、メインの交配用水槽はたった一つ。そこに優先順位の高い数種類の種親を詰め込んでいる。産卵を終えたら次点の系統に入れ替えしているが、正直、かなりギリギリだ。


本来、一品種の種親は10匹程度はいないと系統維持が困難になってしまうと思う。現実には、数匹しかいなくなって何度も絶滅させかけたこともある身としては、維持と改良を両立できるか自信がない。--- じしんと言えば地震も怖いな。水槽がひっくり返る恐怖もあるが、それ以上にエアポンプが止まるとおそらく数日以内に全滅する。



固定度と言う点でまだ品種とも呼べないから、種苗登録できるのかあやしいし、したところで元が取れる程の需要があるのだろうか・・・おそらく中国でなら新形質が出現した時点で新品種として認定してはもらえるとは思うがさて。


品評会にでも出品すれば誰か興味を持ってくれるかな。



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