と言う元題の「J・G・バラード」の長編がある。
サンリオ版の表紙が一番内容に忠実。
八王子の古本屋でしか見たことなかったけど・・・
自機が墜落してとある町を徘徊することになる生死不詳の飛行士の話なのだが、バラード作品の例に漏れず熱帯楽園幻想的な動植物のディティールが細かいのと、誇大妄想的な閉塞悪夢世界で神話的な放浪をさせられる自分。
「エル・トポ」
とか
「ホーリー・マウンテン」
とかアレハンドロ・ホドロフスキーなんかが好みそうな感じで、昔は一番好きなニューウェーヴSF(と言うか幻視小説?園芸における多肉植物のカテゴリなんかと同じ扱いで、他ジャンルに収まらないようなヘンテコな物語はみんなSFに突っ込まれてしまうのだった。「奇想天外」なんて「砂漠オモト」なんて和名もあるくらいなのに、何故か多肉扱い)であった。ホドロフスキーと言えばメビウスとギーガーの「幻の砂の惑星」があるんだが、最初にギーガーの画集でこの「Jodorowsky's DUNE」ってのを見た時には「砂の惑星」とはにわかに信じがたかったものだが。こりゃ砂丘どころか「悪夢の惑星」だっつーの。ディックの「悪夢機械」って短編集もギーガーだったし。 |
誰の絵?
ちなみに所有しているSF小説の表紙は石森章太郎の旧版である。高校の時に古本屋でまとめて買った。
で、まったく読んでない。
これって、ハルコネン男爵側のコスチュームなの? |
2012だって、こんなの出てるの?
ピンク・フロイドが音楽だったって。まあ、やらなくて良かった気もちょっとするし、ブライアン・イーノがちょびっとやったから良しとするか。実はTOTOのテーマも好きだし。 それはともあれ共作のBDもあってね。
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「アンカル」
と、ここでは脇役だった男爵一族が暴れまくる「メビウス」じゃあない(デザインとかは踏襲)のだが、
「メタ・バロンの一族(上)(下)」
が完全翻訳されてるのでチェックしてなかった方にはおすすめ。(ところで29日発送の下巻がまだ来てないんだが、どこ行っちまったんだ!!)「メタ・バロン」の方は宇宙のコナン(ヒロイック・ファンタジーの元祖の方)なアトレイデス家一族の物語と言った塩梅。・・・・・・・・・・・・・・・・が、「メビウス」が亡くなってたとは・・・数年前に京都駅で展覧会だっけ?の広告を見たと思ってたのに・・・・・ いかん・・・いろいろと厭な想い出が蘇ってくる・・・
いかんいかん現実逃避だ。夢に戻ろう。思い返してみるとカルトSF映画と言われる作品の筋立ては大なり小なりこんな感じである気もする。いくら脱出を試みても夢の世界からは決して逃れられない・・・なんてフレディも真っ青か。
半分眠った脳で聴く深夜映画のテーマソングであったドビュッシーの「夢」はそんな訳でマイナーなカルト映画や少年時代のワクワク感とこんなことしてる場合じゃないと言う焦燥感やらが入り混じった感情と、未来世紀ブラジルあたりの宮崎駿的雲海の幻夢を想起させてくれるのだが。
ヤバイまだ夢から醒めない
エリック・サティのジムノペディの拡大版と言った感じもしないでもない。
このどこか懐かしくも浮遊感たっぷりな曲想は音階*による所が大きいと思わないでもない。*ジムノペディアとドーリア旋法についてはこちらに詳しい。
ついでにホルストの金星中間部なんかも夢の中。
ハロルド・バウアー版。これが一番オリジナルに近そうだ。
ジャズ版を聴いた後だと、グルーヴが全然違うのが分かる。てか、刻々と変化しているな。
これまたテンポもけっこう早め。昔の人はせっかちなのか?
演奏者についてはこちらが詳しい。
御存じ元祖アナログ・シンセサイザー・ムーグで作られた富田勲版。
しかもアナログ版だよ。
こういうのを電気つかってるからダメとか言う人がいたのだとしたら困っちゃうな。
MIDI版
こちらは問答無用の電子楽器。
MIDIだって自在にBPMを変化させることもできるし、高品質のピアノ・サンプルとサンプラー(たぶん今では普通に聴く分にはよほどのプロでもない限り聴き分けることが出来ないレベルになってると思われる)を使うこともできる。アナログ入力だって可能だ。でも、譜面を打ちこんじゃうとね・・・
クインシー・ジョーンズ版
エラ・フィッツジェラルド版
サラ・ヴォーン版
デラ・リーズ版
英詞付
そう言えば、勝手に英語歌詞つけられて印税をかっさらわれた「カリプソ」とかあったそうだ。
「スキヤキ」とかも被害者だけど、今なら勝てそうだなぁ。