透明鱗出目パールらんちゅうを狙った途中交配である子供たちが酸欠死した。
理由は5時間ほどの停電。
現在試みている飼育法では稚魚の歩留まりや成長速度が良好でありかつ省力で、今までの手抜き飼育の集大成の出来なのであるが、エアレーションが文字通りの生命線。
本アズマ系出目竜眼♂ x アルビノらんちゅう♀
の子供であったが、良好な背びれ欠如に、数尾のパール鱗。おそらく親まで続かないが3色透明鱗(墨が乗る)と外見では分からない発現性の良い遺伝子をもっていると思われる。今年は魚も植物も調子が良いだけに足をすくわれた格好。しかも気づいていれば換水で防げたかも知れない事故であった。
親も酸欠気味になってはいたがただの酸欠でまだ存命なのでなんとか次の産卵を促したい。
写真は悲しくて撮っていない。発酵肥料中に*埋葬した。合掌。輪廻転生してください。
*傷ひとつなかった魚体が5時間後には塩辛状の内臓崩壊が始まってきていたのでミミズを利用しない密閉型のコンポストビンに応用できそうだ。勝手に発熱しているのでヒーターも必要ない。好気性発酵を促すためにエアレーションをすべきだと思うが、エアストーンが目詰まりする(カタツムリ飼育で経験済み)。よって嫌気状態でアルコール発酵させるようなイーストを併用した方がいいだろう。となると発酵桶の上部には攪拌の為空気に触れる空間を残し、上部は好気性発酵する枯草菌類の混合、下部は酵母と言う組み合わせになるか。長期発酵させた奈良漬けが黒化するようなので酒麹での発酵終末期の状態ならば推測できる。
生ごみの分解が目的なのだから、セルロースやタンパク質の分解に長じた菌が良く、となると今の状態で良い気がする。発酵過程によって調整する必要があるが、過湿しない油粕を発酵床として菌付けして適時生ごみ追加していけば長期維持が出来るのではなかろうか。場合によっては肥料には適さないかもしれないが濾過槽の活性汚泥の搬出と同じく処理済み発酵物を適時持ち出していけば土壌改良くらいには使えるだろう。
・・・などとやけに冷静になっているが、かなりやばい状況。親が死んでしまうと計画が頓挫しかねない。*UPSの導入を検討せねば。しかしながらこれだけ精神的にストレスのかかることばかりおきると慣れるものなのだろうか、昨年の一品物の山採り品の枯死事件や高価な銘品カンアオイやシュスランの腐りなどまだ尾を引いているものがいくつもあるのだが…
朱文金系の子供たちも結構死んだが、幸いにして数的にはまだ立て直し可能。加えて2次産卵もあり明日明後日には孵化予定。だが問題は理想としたハーフムーン型および地金型の尾が全く分離してこないこと。ほぼ「和唐内」型である。「地金」の「孔雀尾」の作出難易度は最高レベルではなかろうか。「らんちゅう」の「差し」も上部尾骨の除去であるから一種のノーテール作出過程ともいえる為、相当な高難易度である。アルビノ出目パールらんちゅうなど確率的に作出できるものとは別次元の品種改良かと思い直しつつある。
*UPS無停電電源供給装置であるが、ちょっと調べてみるとポンプ用途には不向きであるようだ。基本的にPCなどを予期せぬ停電時に余裕をもってシャットダウンさせるパラシュート的に使用するためのものであって、エアポンプ程度なら充分動くだろうがそれでも使用時間が限定的、さらに完全放電してしまったバッテリーの性能は低下してしまうらしい。
となると現実的なのは発電機になるが自分がいない間に発電させるシステムなんて誰が組めるんだ?むしろ夜間は在宅していると仮定して、太陽光発電を検討した方がまだましだ。なんとか良い方法はないものかな。
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