2017年4月24日月曜日

甘い菌

「金山寺風の匂いの菌」
麹とかを拡大培養していると培地表面にコロニーを形成するものだが、この自家産の金山寺風ニオイの菌の場合何が気に食わないのかずっと液体ドロドロで、何回か上澄み水を捨てたにもかかわらず固化する気配がなかったのでごはんを追加した。その際適当に振り混ぜたらフタの隙間から漏れ出してきてしまったので適当に拭いておいた。

いつもならセメダインの乾いてしまったような琥珀状物質が残るのだが、今回はなぜかべたべたして松脂のようである。

むむむっと思って、意を決して人体実験を行った。

甘い・・・・・・・・・

完全に水飴であった。

「炭水化物を糖に分解するなんて有望株かも!」って思ったがよくよく考えてみるとだいぶ前にブースターとして砂糖を添加したような気がしないでもない。こういう記憶が曖昧の時には自分の考えそうなことを想定してみる。たぶん、金山寺風なのでタンパク質を分解すると仮定したと思う。同時に麦味噌を想定したので炭水化物でもいけると思った筈。となるとやっぱ砂糖入りの可能性が濃厚。

であるとすると砂糖なしでも甘くなるか確かめないとならんな。

「フタの隙間のウグイス色の菌」
そういえば紫色の菌を採ったつもりが最初に出来たコロニーはこんな緑っぽい色だった。それが一時的に消えて白いコロニーになった。麹菌にはウグイス色から白いものまでいろいろあるが同じ菌の変種なのか同じ菌でも培地状態によって表現型を変えるのか。ニオイはずっと金山寺風であったが。

「フタの裏の黄色の菌」
鮮やかな黄色。日本の麹は黄麹とも言うそうだが、緑を青とか紺と言うお国柄である。
これは同じ菌なのか別なのか。どっちかはっきりしてくれ。
と思って両方採ったが同じものだと仮定して拡大培養することにした。


なお、これを書き込んでいる時点ではまだ生きているし腹痛もないが。はてさて

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