2017年4月8日土曜日

発酵肥料のつづき

発酵肥料についてあらためて参考書を読み直すと、ナルホドと理解できることがある(行き詰るまで「取扱説明書」は読まないタイプ)。


今回自作している肥料がどうやら同じ流れで発酵しているようなので、メモする。

①まず基本条件として「麹」と「納豆菌」を同時に種付け。魚粕と油粕の混合でやや湿る程度。合計で30㎏(6㎏+24㎏)未満。屋外物置用の100L くらいの蓋つきコンテナに仕込んだ。

②翌日~数日以内に白い菌が見え始め、発酵熱で湯気が出始める。フタ裏に結露した水分がコンテナ内の四隅に落ちてそこだけビチャビチャになるので時々切り返しする。全体的に菌が繁殖しているようでダマっぽくなる。ここまでは原材料の匂い以上の臭気はない。

③翌週~。アンモニア臭が漂い始める。スコップで攪拌する際次第に目が開けられないほどの刺激臭。蓋つきとはいえ密封できていないので堆肥臭も漂い始め、コバエが群がってくる。混ぜ切れない底部を除き、中~上層の白いカビはほとんど見えなくなる。原料の油粕が黄土色から暗褐色に変色し、サラサラした感じになり温度も上がらなくなってくる。

「寒い日に蓋を開けた直後のもうもうと立ち昇る湯気」


現状ではここまで。

【一連の流れ】
①菌付け→ ②「麹菌」→ ③「納豆菌(枯草菌)」→ ④「乳酸菌」→ ⑤「酵母」

となるらしい。
③の時点で切り返しをしないと70℃くらいまで発熱するらしいが、二日に一度は切り返しのせいかウチではそこまで上がってない気がする。結構な濃度のアンモニアが生成されているのでPHはアルカリに傾いている筈。参考書によればここで「乳酸菌を投入」とのことなので、ヨーグルトの上澄み液(乳清)を希釈して振りかけ再度攪拌。

さてどうなるか。

なお、においについてだが、マンションのベランダとかではちょっと無理かも。おそらくゴミ集積所の隣ぐらいのレベル(密封しても漏れ漂う臭気)であろうと思う。

いろいろなものを飼ってたり栽培してたり、なにより生ごみ処理のコンポストとかあるので悪臭には慣れてるのだろうが、普通の人は、それこそ大のオトナとかも「何このニオイ?」となるようなのでご近所関係で神経をすり減らすような環境の人は止めた方がいいだろうな。個人的には近所のネコや野良猫(誰か餌をやってるのは確実だが)の尿の臭いの方がよっぽどクサイし勘にも触るのだが、こういうものは感情論になりがちなので客観的思考に努める。

ウチの場合もおそらくご近所様の寛恕で成り立っているので、人々が外出する季節になったことだしこれ以上の拡大培養は控えようと思う。乳酸菌&酵母の発酵ではアミノ酸の香りになるとのことなので、すみやかに次の発酵過程へと遷移してもらいたい。

なお、最初にバケツに仕込んで数回しか攪拌していない魚粕MIXの方は酸っぱい匂いになっていた。完全に酢酸あるいは乳酸発酵へと移行している。菌の様子ははっきりしないので酵母による現象かどうか不明。こちらの方はアンモニア発生が起きたのかスキップしたのか(納豆菌の量が少なく、麹菌の方が多い)定かでないが、とにかく悪臭ではない。

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